日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年9月9日月曜日

◆2019JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝 第2戦(オフィシャル)







2019年09月08日(日) 18:33キックオフ 県立カシマサッカースタジアム
【入場者数】14,887人 【天候】曇、弱風、 気温27.7度、 湿度89.0% 【ピッチ】全面良芝、乾燥
【主審】佐藤 隆治 【副審】山内 宏志 【副審】五十嵐 泰之 【第4の審判員】笠原 寛貴


YBCルヴァンカップ 準々決勝 第2戦

第2戦は2-2のドロー!トータルスコア5-4で準決勝進出!

YBCルヴァンカップ準々決勝第2戦、アントラーズはカシマスタジアムで浦和レッズと対戦した。前半は浦和に押し込まれる時間帯が続き、28分に先制点を奪われてしまう。後半に入っても、浦和のペースで試合は進んだが、66分にセットプレーから犬飼がゴールを奪う。その後、77分に勝ち越し点を許してしまったが、87分にカウンターから伊藤がゴールネットを揺らし、アントラーズが再び同点に追いつく。そして、このまま第2戦は2-2のドローで終了した。相手の波状攻撃を最後まで凌いだアントラーズが、2戦合計5-4で上回り、YBCルヴァンカップ準決勝進出を決めた。


4日前のYBCルヴァンカップ準々決勝第1戦、埼玉スタジアム2002に乗り込んだアントラーズは3-2と勝利した。

第2戦の浦和は積極的にゴールを狙ってくることが予想される。指揮官は「自分たちがアウェイの第1戦で出来ていたことを、継続してやってこう」と選手たちに伝え、「リードはないものと考えて、アグレッシブにやっていく姿勢を見せていく。ホームなので、サポーターの皆さんとともに戦っていきたいと思う」と語った。

選手たちも勝利のみを目指して第2戦に臨む。遠藤康は、「自分たちは、引き分けを狙った試合はしない。自分たちは勝つだけ」と話し、小泉慶も「自分たちが有利な立場ではある。しかし、有利とか不利とか関係なく、アウェイゴールなどもあまり意識せずに、第2戦に勝つということだけを意識してやっていきたい」と語った。

第1戦の勝利やアウェイゴールを意識せずに、第2戦の勝利のみを目指す。チームは一つの目標に向かって結束した。



3日間の準備期間を経て、迎えた試合当日。指揮官は、第1戦から先発メンバー4人を入れ替える決断を下した。ゴールマウスは守護神クォンスンテに託す。最終ラインは、小泉、ブエノ、犬飼、小池が守る。ボランチは、三竿とレオシルバがコンビを組み、サイドハーフは右にセルジーニョ、左に白崎が入った。前線は遠藤と伊藤が務める。ベンチには、曽ケ端、内田、チョンスンヒョン、永木、名古、土居、山口が座った。



台風15号による影響が心配されるなか、カシマスタジアムには多くのアントラーズファミリーが訪れた。サポーターの期待に応えるためにも、“後半90分“で勝利を目指す。



18時33分、戦いの火蓋が切られた。

立ち上がりは、浦和がボールを回す展開となった。アントラーズは、最終ラインを下げないことを意識し、コンパクトさを維持しながら守る。







浦和の3バックは、高い位置を取ったウイングバックへ、対角線のボールを数多く送ってきた。サイドで起点をつくられて、クロスを入れられる場面も多かったが、アントラーズの選手たちはゴール前で身体を張り、得点を許さない。







しかし、押し込まれる時間が続くと、28分に守備を崩されてしまう。アントラーズの右サイド深い位置から入れられたクロスは、小池がクリアするも、このボールを青木に拾われる。青木からのパスが興梠に通ると、興梠はゴール前へクロスを入れる。ゴール前でエヴェルトンに合わせられ、ゴールを奪われてしまった。第2戦は、浦和が先制する展開となった。その後も反撃を仕掛けたいアントラーズだったが、浦和に攻め込まれる時間帯が続いた。











それでも、ホームの大歓声を力に変えて、なんとか浦和の攻撃を跳ね返していく。すると、前半終了間際にチャンスが訪れた。41分、犬飼からの縦パスを受けた遠藤が、左サイドへスルーパスを送る。これで裏に抜け出した白崎がゴール前にクロスを入れると、伊藤がシュートを放つ。しかし、これは相手GKのファインセーブに防がれてしまった。





前半はこのまま0-1のスコアで終了を迎えた。



後半に入っても、試合の主導権は浦和が握った。48分、アントラーズはコーナーキックを与えてしまうと、マウリシオに決定的なヘディングシュートを放たれてしまう。だが、これはゴールポストに救われて、失点には至らなかった。





決定的なピンチを凌いだアントラーズは、58分にカウンターからチャンスをつくる。左サイドに流れたセルジーニョからクロスが送られると、白崎がファーサイドで折り返し、レオがシュートを放つ。だが、これはゴールライン際で相手選手にクリアされる。こぼれ球を再びレオが狙ったが、今度は枠を捉えることが出来なかった。



59分、アントラーズは一人目の選手交代を行う。遠藤との交代で土居をピッチへ送った。









効果的な攻撃が出来なかったアントラーズだが、65分に右サイドでフリーキックを獲得する。キッカーの小池が左足で低いボールを入れると、ニアサイドで土居がフリックし、相手選手に当たる。このこぼれ球に反応した犬飼が右足でシュートすると、ゴールに入った。66分、アントラーズが1-1の同点に追いつく。











ところが、アントラーズは77分に再び失点を喫してしまう。途中出場の杉本にサイドで起点をつくられると、同じく途中出場の萩原にクロスを入れられ、ゴール前で関根に合わせられてしまった。2戦合計スコアで1点差に迫られる。

スコアが1-2となった後も、浦和の攻撃を耐え凌ぐ展開が続いた。80分、アントラーズは2人目の選手交代を行う。小池との交代で永木をピッチに送り、守りを固めた。

浦和の猛攻に晒されたアントラーズだが、声を掛け合いながら、チーム一丸となって守備を行った。ホームに詰めかけたサポーターも選手たちを声援で勇気づける。



すると、厳しい時間帯を凌いだアントラーズが、カウンターからチャンスをつくる。87分、マウリシオからの縦パスを永木が跳ね返すと、高く上がったボールを伊藤が収める。伊藤からパスを受けた土居はセルジーニョにパスし、セルジーニョから伊藤へラストパスが送られた。伊藤は左足インサイドでシュートを放つ。ボールは相手GKの股を抜けて、ゴールネットに吸い込まれる。アントラーズレッドに染まるゴール裏の目の前で、値千金の同点弾が決まった。















伊藤の同点弾が決まったあと、浦和はさらに攻勢を強めてきた。アントラーズは、2戦合計スコアのリードを守るべく、チーム一丸となって守備を行う。終了間際には、小泉との交代でスンヒョンを投入した。





そして、待望のホイッスルが鳴った。第2戦は2-2の引き分けで終了し、2戦合計スコア5-4でアントラーズが準決勝進出を決めた。



次戦は、中5日で明治安田J1第26節だ。リーグ戦で首位に立つFC東京とカシマスタジアムで対決する。リーグタイトル奪還に向けて勝利が必要な試合だ。チームは1日のオフを挟んで、火曜日から準備を進めていく。

【この試合のトピックス】
・2年連続YBCルヴァンカップ プライムステージ 準決勝進出



監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・自分たちがまだリードしている状況には変わりはない。決して慌てず、冷静にプレーを続けよう。
・相手の裏への動きに対して、マークの受け渡しをはっきりさせること。
・自信をもって、後半立ち上がりから積極的に戦っていこう!


浦和レッズ:大槻 毅
・1点取らなかったら次はない。落ち着くな、行くぞ。
・ビルドアップでテンポよく、しっかり動かすこと。
・闘いだぞ。足を振れ。全員で行くぞ!


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
苦しい試合となったが、選手たちが後半に修正をしてくれて、次に進めたことを嬉しく思う。サポーターの皆さんが、これだけの雰囲気を作ってくれて、非常にいいスタジアムの雰囲気だった。一緒に戦って、次に進めたことを非常に嬉しく思っている。

Q.前半はいい流れではなかったが、どこを一番修正しなければいけないと感じていたか?

A.このシステムのミスマッチは、お互いにストロングポイントの出し合いとなる。今日は浦和の2シャドーの選手が、とてもアグレッシブに背後へ抜けるという動きを120%でやってきた。そこで、我々のポジションにギャップが生まれてしまった。そこを後半に修正していったことで、相手の攻撃を少し抑えることが出来た。そして、相手のスペースを使う回数が前半よりも増えたと分析している。ただ、もう一度映像を見て確認しなければいけない。相手がアグレッシブにくるということは想定していたが、あれほど相手がインテンシティに入ってくることは、少し予想外だった。だが、後半は我々にチャンスが来ると思っていた。そういう部分では盛り返していくことが出来たと思う。

浦和レッズ:大槻 毅
試合前に3点取ろうと話して入った。興梠が怪我してしまったが、そこまではプラン通りに試合を進められていた。アクシデントがあった後も、いい対応をしていた。そこは、選手たちに感謝している。台風が来ている中でゴール裏を埋めてくれたサポーターに、いい思いをしてもらいたかった。本当に申し訳ないという気持ちが強い。


選手コメント

[試合後]

【犬飼 智也】
前半から浦和の勢いがすごくあった中で、早い段階で失点してしまい、苦しい試合に似てしまった。ただ、失点した後も、周りと話し続けてやれていた。我慢し続けた結果、点も取ることが出来たと思う。カウンターを狙うことは出来ていたけど、我慢しきれずに失点してしまった。相手のポジションに対して、もう少しいい対応が出来たのではないかなと感じた。

【伊藤 翔】
前半は自分たちで試合を難しくしてしまった。後半に盛り返せたが、個人としてもチームとしても、満足のいくものではなかった。(得点は)セルジからいいボールが来たので、コースを狙おうと思ったが、前半にシュートを外していたので相手の股を狙った。ゴールを決めることが出来てよかった。

【小池 裕太】
難しい試合になるというのは分かっていた。その中で、自分の1つのミスで厳しいゲームにしてしまった。次のステージに勧めたことは良かったが、チームに迷惑をかけてしまった試合となった。

【三竿 健斗】
前半は、相手がすごく圧力をかけてきた。相手がワンテンポ早くパスを出してきていた。そこに対して僕たちは負けていた。前半から相手が圧力をかけてきて、うちが負けていた。いつもは興梠選手が裏に抜けてくるが、今日はシャドーの3人も裏を狙ってきて、普段とは違う感じを受けた。浦和が裏を狙ってきたところの対応を、後半に修正できた。今日は修正力で勝てたと思う。

【ブエノ】
前半はすごく難しい展開となった。その難しい時間帯を我慢することが出来た。その中で、この大事な試合を2-2で試合を終えることが出来て、次に進むことが出来たのは嬉しかった。次の試合も頑張りたい。


◆2019JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝 第2戦(オフィシャル)

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