日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年6月16日火曜日

◆Jリーグ過密日程に鹿島・内田篤人「全員で乗り越えないと」(報知)






二十冠 アジアの頂、世界の壁。鹿島アントラーズ激闘録 [ 田中滋 ]


 Jリーグは15日、新型コロナウイルスの影響で中断しているJ1~J3の各リーグとルヴァン杯1次リーグの再開日程を発表した。リーグ戦は約10か月間でこなすはずだった試合数が5か月半に凝縮され、夏場も中2日や中3日で公式戦を消化していく「超過密日程」となる。

 4か月間の中断期間のしわ寄せは大きい。J1全クラブが暑い8月に公式戦8試合を行う。横浜M、神戸、F東京には未発表のACL日程も加わる見込みだ。中2、3日が当たり前となり、「超過密日程」に直面する。鹿島のDF内田篤人(32)はリモート取材に、「選手全員で乗り越えないと」と力を込めた。

 「過密日程」といえば18年の鹿島を思い出す。9~10月に22日間で7試合をこなすなど、年間60試合を消化した。J1が34試合制となった05年以降では08年G大阪(61試合)に次ぐ多さ。W杯イヤーでもともと、試合が詰め込まれた中でカップ戦を勝ち上がっていった。

 実情は“火の車”だった。まず、けが人が相次いだ。動けるフィールドプレーヤー(FP)が20人を下回り、紅白戦のボランチに韓国語通訳が入ったこともあった。「夏の連戦は次の試合までに体重が戻らない」と厳しさを明かす選手も。最終的に全FPがリーグ戦の先発出場を経験した。

 練習時間もしっかり確保できなかった。中2、3日では戦術の構築や修正より、選手の体力回復を優先する必要がある。連勝中ならいいが、負けても修正時間がないまま次々と試合がやってくる。今年は代表活動期間でも中断しないため、負けが込んできた場合の修正はより難しいことも予想される。今季のJ1クラブは8月8試合、ルヴァン杯を勝ち上がれば9月に7試合、10月7試合。18年鹿島(8月7試合、9月8試合、10月7試合)と同様の日程が待ち受ける。

 それでも、一時は再開すら危ぶまれた中でリーグ戦試合数を維持したまま再開を迎えられる。無観客も2節分だけ。再開を待ち望んだファンに応えるため、けがなく日程を乗り切る準備を進めるのが、今やるべきことだろう。「僕らは他のチームより過密日程に慣れている」と自信を見せた内田は、「総力戦」という言葉を使い、今季高卒で加入した4選手の名を挙げた。「染野(唯月)、荒木(遼太郎)、松村(優太)、山田(大樹)。やりますよ、彼らは」。若手もベテランも関係ない。今季のJリーグは、チーム全員の力を結集させた戦いとなる。(岡島 智哉)


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