日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年9月20日金曜日

◆欧州の舞台で輝きを放つ内田篤人 初得点とともに見せた流れを感じる力(スポナビ)


http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/soccer/eusoccer/1314/columndtl/201309190004-spnavi

魅了される特別な舞台

 内田篤人にとってチャンピオンズリーグ(CL)3度目のシーズンが始まった。様々な国で、いろいろなスタイルのサッカーと対峙し、グループリーグ、決勝トーナメントとシーズンが深まっていくごとに町がヒートアップしていく、そんな欧州サッカーのダイナミズムが詰まったこのビッグイベントに内田も魅了されている。
「リーグとCLはやっぱり別。試合前に“あの曲”を聴けば、CLに帰って来たなと思います」

 9月18日のグループリーグ初戦、シャルケ04はホームでステアウア・ブカレストを3−0で下した。スコアの上では大差がついた試合だったが、67分に先制ゴールが決まるまで、彼らにとっては非常に厳しい展開が続いていた。30分頃からルーマニア人独特の、懐の深いドリブルからのパスに対応できなかった時間帯が続いた上、ビルドアップのミスが立て続けに起こり、65分にはセンターバックのベネディクト・ヘヴェデスが味方のいない敵陣にロングボールを蹴ってしまい大ブーイングを浴びていた。そんな苦しい試合を救ったのが内田の先制ゴールだった。

CL初得点が流れを呼び込む

 それは明らかにケビン=プリンス・ボアテングを狙って蹴ったクロスだった。
「あんまうれしくないと言ったらあれですけど、意図しているゴールではないので、もう少し練習します」
 内田にとってCL出場17試合目にして初めて奪ったゴールはラッキーゴール。しかし、崩れかけたチームをひとつにまとめる、とても貴重なゴールだった。

 その後、シャルケは攻守に連動し始め、ステアウアは疲弊しきってしまった。シャルケは見事な流れから78分にはボアテング、85分にはユリアン・ドラクスラーがゴールを挙げて、終わってみれば選手にとってもファンにとっても大満足の快勝を収めていた。
「うちはホント、流れに乗ったら強い。スタジアムが1点取れ、1点取れと後押ししてくれるんで、その中で良い流れになったらこっちのもん。最初のCL(2010−11シーズン)の時の、アウエーで耐えてホームに戻ってくればやれるという自信がある。ファンに後押しされてるかなと思います」

流れに応じたサッカーが必要

 内田によれば「チームは生き物」なのだという。良いときは良い。悪い時は悪い。その2つの表情は、8月に苦しみながらも、ボアテングやデニス・アオゴが入って調子を上げるといった風に中期的なスパンで現れることもあれば、この日の試合のようにひとつのゴールによってめまぐるしく変わることもある。
「チームは生き物っぽくて、その流れはある。良くなることを信じて、悪いときは我慢することが大事だと思ってます。勝負の運の流れというのはすごくあります。僕はそれを結構感じている。うまくいくときは何をやってもうまくいくし、だめなときは何をやってもだめ。そういうところをおさえながら運の流れもあると思います」

 欧州の強豪チームも、その名に似合わぬ凡戦をすることが多々ある。しかし、最後に彼らは勝っている。それは強かった時の鹿島アントラーズもそうだった。
「(試合の)流れに流れるというのもあると思う。考えて(サッカーを)やって、それが思うように行くならサッカーじゃないから。耐えないと上に行けない」
 最先端の戦術も良いだろうが、試合の流れに応じて勝負に割り切ったサッカーをしないと、この世界では頂点は狙えない――そんなことを内田は伝えてくれようとしたのではないか。

チームのために走って戦う

「(CLでベスト4進出を果たした時のシャルケでの)1年目というのはラウル・ゴンサレスに引っ張られ、マヌエル・ノイアーに助けられたという感じだった。それから 何人かチームが新しい選手を取った。自分の中でも、これだけ試合に出さしてもらって、やっていかなきゃいけないという意思が強くなってきた。チームに助けられている部分はまだまだたくさんあるんですけど、少しでもチームのために走って戦えればいいかなと思います、ってちょっとシャルケっぽくなってますけど」

 かつての炭鉱の町、ギルセンキルヘンの労働者を背景とするシャルケのサッカーのメンタリティーが、すらっと内田の口から衝(つ)いて出た。

<了>

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