日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年3月15日火曜日

◇「試合は二の次」…ドルト&マインツのファンが観客の訃報に沈黙を捧げる(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20160314/411007.html



 13日に行われたブンデスリーガ第26節で、日本代表MF香川真司所属のドルトムントと同FW武藤嘉紀が所属するマインツが対戦。スタジアムに訪れていた観客のうち二人が心筋梗塞のため病院に運ばれ、うち一人は他界したことが明らかとなった。もう一人の容体は安定しているという。

 ドイツ誌『kicker』日本語版によると、この知らせを聞いたドルトムントのファンたちは、フラッグをしまいこみ、後半は沈黙を保つと、マインツのファンもこれに同調。また、終了間際の88分にドルトムントファンから「You’ll never walk alone(人生ひとりではない)」が歌われ、試合終了後には選手も加わり、数千人による大合唱が行われた。

 試合後、ドルトムントのドイツ代表MFマルコ・ロイスは、「いったいなぜ沈黙しているのかわからなかった」と述べ、主審のアイテキン氏にも説明ができず、「試合後に監督から聞いたんだ。こういったことがあっては、もちろん試合は二の次のことさ。観衆のみんながみせてくれた行動に対して、大きな賛辞を送りたい」とコメント。トルコ代表MFヌリ・シャヒンも「サッカーよりも大切なことがある。それを今日、僕たちは目の当たりにしたんだ。」と話している。

 同クラブのノルベルト・ディッケル広報担当は「ドルトムントは、敬意に満ちた行動を示してくれた全てのファン、特にマインツのファンのみなさんに対して、感謝の気持ちを伝えたいと思います」と語った。

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