日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年7月1日土曜日

◆内田 完全復活&定位置奪取へ決意の渡欧「前に進むのみ」(スポニチ)




 シャルケのDF内田篤人(29)が30日、ドイツに向けて成田空港から出発した。右膝負傷の長期離脱を経て、本格復帰を目指す17〜18年シーズン。出国前に、レギュラー再奪取、完全復活への強い決意をにじませた。

 もう足踏みはしない。そう思えるくらい、内田の心身は万全だ。「オフ中にも練習したし、(体は)昨シーズンからできている。あとは試合だけ。キャンプでしっかり準備したい」。15年6月に右膝膝蓋(しつがい)腱を手術し、昨年12月に公式戦に復帰したばかり。試合勘は失っても、自信は失っていない。「(昨季試合を)上から見ていて、自分がちゃんとやれば試合に出られると思ったから残った」。激しいレギュラー争いを勝ち抜く意欲を見せた。

 ドイツで8季目となる17〜18年シーズン。日本代表復帰への期待も高まる中、「そう言ってもらえるのはありがたいけど」と前置きした上で「まずは試合に出ること。チームで活躍しないとその先はないと思ってる」と強調。「代表とかW杯が自分の全てではない。どうやったらサッカーがうまくなるか考えて移籍してきたし、チームも決めた」と一歩一歩、階段を上がった先に日の丸があるとの持論を展開した。

 私生活では昨秋長女が誕生しパパとしても奮闘。オフに動物園に行ったことや、NHKの「おかあさんといっしょ」を見ていることを明かした。キャンプのため今回は娘より先に渡欧。会えない期間を思い「寂しい」とパパの顔ものぞかせた。

 シャルケとは18年6月まで契約があるが、今夏の移籍の可能性を完全に消したわけではない。「長くケガをしていたので構想に入ってなかったらしようがない。一番初めからというのは厳しいかも」と現在の自身の立ち位置も理解する。それでも「プレースタイルが分かってもらえれば使ってもらえると思っている。まだ準備期間が1カ月くらいあるので、こつこつやるだけ」。31歳のテデスコ新監督の下、29歳のサイドバックが文字通りゼロから再出発する。

 ▽内田の負傷後の経過 14年7月に右膝蓋腱炎症のためシャルケの練習を離脱。15年6月に日本で右膝蓋腱の手術を受けた。16年1月にチーム練習に一部合流し、7月には鹿島でリハビリ。12月8日の欧州リーグ1次リーグ最終戦ザルツブルク戦では後半38分から出場し、639日ぶりに公式戦のピッチに立った。3月28日にはハノーバーとのチャリティーマッチにフル出場。4月16日のダルムシュタット戦ではリーグ戦で約2年ぶりのベンチ入りを果たしたものの、出番はなかった。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/07/01/kiji/20170630s00002023452000c.html

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