日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年11月22日水曜日

◆【鹿島】クラブ20冠に吉兆の使者 ヤモリが来た!(報知)




 鹿島は21日、勝てばリーグ連覇が決まるリーグ柏戦(26日・カシマ)に備え、クラブハウスで練習を行った。前試合の浦和戦(5日・カシマ)後に、クラブハウスのオフィスにヤモリが迷い込んでいたことが判明。かつて亀やコウモリなど、動物の来訪を受けた年は必ずタイトルを獲得した歴史を持つクラブにとっては吉兆。ピッチ内でも着々と柏戦への準備が進められる中、連覇への機運も高まってきた。

 誰もいないはずの方向から「サササッ」と物音が聞こえた。5日に浦和との大一番を1―0で制し、連覇に王手をかけた数日後。クラブハウス北側の事務所で仕事中だった男性職員2人が振り向くと、段ボールの上を歩くヤモリが目に入った。普段から「来い」と期待しているわけではないが、実際に目にするとほほが緩む。「来てくれてありがとう」。捕まえることはせず、自由に歩かせたという。

 鹿島にとって吉兆だ。07年には練習場に迷い込んだ小亀を救出すると、終盤9連勝で奇跡の大逆転優勝を果たした。さらに08年のカブトムシ、09年のコウモリ、10年のスズメ、12年のヘビと生き物が迷い込んできた年は、必ずタイトルを獲得してきた。この経験を踏まえ、室内でヤモリの姿を目にした職員も驚くことはなく、動きたいように動かせているうちに、いなくなったという。

 ヤモリは昔から「妊娠を告げる」と言われ、家庭に幸せを運ぶ動物として知られてきた。また「家守」という漢字を当てられることが多く、害虫をエサにすることから家を守る存在という認識が広まった。今回、ヤモリが出現した場所は偶然にもクラブの精神的象徴で、「サッカーの神様」と呼ばれるOBのジーコ氏がクラブ在籍時に練習を見ていた場所。吉兆にも拍車がかかる。

 ピッチ内でも、徐々に緊張感が高まってきた。大岩剛監督(45)からは「目の前の試合に勝つ」とこれまで通りのスタンスで柏戦へ向けた準備が進められている。DF昌子も「柏戦で絶対に(優勝を)決めると全員が思っている。残り2試合(のうち1試合勝てばいい)と思っていては足をすくわれる」と連覇へ向けた強い気持ちを口にした。クラブ20冠目となるリーグ優勝へ、舞台が整ってきた。(内田 知宏)

 ◆鹿島に優勝を呼んだ生き物
 ▼07年5月 練習場のピッチに迷い込んだ小亀をクラブ職員が救出。鹿島神宮の池に放すと、チームはその後リーグ9戦不敗。終盤は9連勝で国内10冠を達成した。

 ▼08年8月 迷い込んだカブト虫をクラブ職員が保護。その後7戦無敗で首位に返り咲き、リーグ連覇。

 ▼09年12月 最終節浦和戦前、クラブハウスにコウモリが迷い込んだ。救出方法がなく、3連覇を成し遂げた翌日に死んだ。感謝と供養の意を込め、ピッチ脇に墓を設けた。

 ▼10年8月 クラブハウスの換気口に入り込んだスズメ2羽を救出。天皇杯を制覇した。

 ▼12年9月 ナビスコ(現ルヴァン)杯準決勝の柏戦が行われたカシマスタジアムに、アオダイショウが迷い込んだ。職員は念のため観戦チケットを持っていないことを確認後、周辺の田畑に返した。チームは同杯優勝を遂げた。

 ◆ヤモリ 爬虫(はちゅう)類。南極大陸以外のすべての大陸に分布する。日本にはニホンヤモリのほか、十数種類が生息。食性は主に動物食で昆虫、小型爬虫類、小型哺乳類などを食べる。家に生息する種もある。両生類であるイモリとの見分け方は、腹の色やツメの有無。

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