日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年7月7日土曜日

◆サッカー日本代表・柴崎岳が実践する「速読脳トレ」とは?(日刊スパ)



柴崎岳 gaku.shibasaki


W杯日本代表・柴崎岳が実践している“速読脳トレ”って何?

 興奮いまだ冷めやらぬサッカーワールドカップ日本戦で、世界中から注目されたのが柴崎岳選手だ。

 柴崎選手は鹿島アントラーズから2017年にスペインに移籍。2部リーグ、テネリフェの半年を経て1部リーグのヘタフェへ。2017年9月のバルセロナ戦では圧巻の左足ボレーで先制を決めるなど大一番で輝きを放ってきた。そして初W杯となる今大会での活躍は皆さんご存知の通りだ。

 その柴崎選手だが、2015年から「速読脳トレ」なるものを取り入れているという。

 サッカーに速読? 脳トレ? いったいどういうことなのか。セッションを行っている速読コンサルタントの呉真由美さんに話を聞いた。

「今回のサッカーワールドカップでの柴崎選手の大活躍、とても嬉しく思っています。広い視野と素早く的確な判断は、本来彼の持っていた正確なパスをより引き立たせてくれていますね」

 と言う呉さんだが、サッカーの専門家ではない。それどころか、「スポーツ全般に詳しくない」と言うのに、フェンシングでロンドン五輪銀メダルの三宅諒選手、鹿島アントラーズの西大伍選手、中村充孝選手、サンフレッチェ広島の丹羽大輝選手など、多くのプロアスリートが呉さんのセッションを受けているのだ。ますます謎は深まるばかり。

「よく誤解されるのですが、速読で視野が広がるわけではありません。私は速読コンサルタントで、教材も本を使いますし、実際に本が速く読めるようになりますが、行っていることは脳の活性化なんです。

 選手からも、初めてお会いすると『僕らの競技に詳しいですか?』と聞かれることが多いのですが、私がお手伝いするのは脳のいい使い方ですから、その競技に詳しい必要はないんです」

 脳が活性化するから、スポーツがうまくなる。分かったような分からないような理屈だ。

速読で脳が活性化するとスポーツがうまくなる

「皆さんは、本屋さんにいるとき、並んだ本のなかから好きな作家の新刊が目に飛び込んでくることはありませんか? パーティで歓談中に、後ろの人たちの会話から知っている人の名前だけパッと聞こえることはありませんか? また私たちは写真を一瞬見ただけで、『晴れた日にお父さんとお母さんが子どもと一緒に海遊びを楽しんでいる』という状況の判断がつきます。

 脳は、目や耳から入ってくるいろんな情報を取捨選択し、瞬時に振り分けしているのです。簡単に言うと、脳によりたくさんの情報を取り入れ、情報の取捨選択、判断を速くしていくことで、脳の回転数を上げるのが、脳の活性化です。脳のパフォーマンスを上げるというイメージですね。そのための手法として、速読のトレーニングを活用しているんです。

 特別な技術を身につけるわけではなく、今ある技術を最大限に活かす脳にするということ。脳が活性化していると、例えばスポーツなら、より広い視野で周囲を見られる、瞬時に判断できる、判断から行動までの時間が短くなる。それでサッカーならサッカーのパフォーマンスもあがる、ということです。」

速読脳トレで脳のストッパーをはずす

 実際の脳トレ方法は、文字を高速で追うことで、脳にどんどん情報を送り込むこと。「できっこない」という脳のストッパーをはずすことなのだとか。

 言葉で説明するとわかりにくいかもしれないが、その実績は折り紙付きだ。

 例えば、いつも地区予選で敗退していた大阪府のジュニアフットサルチーム「吹田クラブ」は呉式速読脳トレを導入後、1年半で全国優勝。埼玉県のベスト8が最高だったフットサルチーム「FCカーニョ」は4か月で全国優勝。最近では、今年、呉式速読脳トレを導入した近畿大学硬式庭球部が12年ぶりに関西学生春期テニストーナメントでシングルス、ダブルスのW優勝を遂げた。

 こうした「呉式速読脳トレ」の効果には脳の専門家も注目しており、奈良学園大学保健医療学部の辻下守弘教授が脳波による検証をしたこともあるそうだ。

 その結果、速読脳トレを行うと、右脳と左脳をバランス良く使っており、実力を発揮して素晴らしい結果を残したときのアスリートの脳波に見られるSMR波が出ていたという。

「呉式速読脳トレは、脳がバージョンアップすることですから、スポーツ以外のいろんなことにも効果があります。私の生徒さんも、小学生から90代まで、いろんな職業の方がいらっしゃいます。主婦の方なら家事が速くできるようになる、ビジネスマンなら仕事の段取りがよくなるなど、日常のあらゆる面で変化をご報告いただいています」

 なんとも良いことずくしの呉式速読脳トレ。脳の可能性は本当に奥が深い。

【呉真由美】
脳開コンサルタント協会会長、速読コンサルタント。「誰にでもできる頑張らない速読」をモットーに全国でセミナーを開催。速読トレーニングを受ければ誰でも150kmの速球が打てるとテレビでも話題に。近著『スポーツ速読完全マスターBOOK』。公式ブログ http://kure.brain-training.net/




サッカー日本代表・柴崎岳が実践する「速読脳トレ」とは?




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