日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年7月7日土曜日

◆「レベルが違う」 U-19日本代表10番MF、柴崎岳に感銘「パススピードが一番速い」(Football Zone)



安部裕葵 hiroki.abe


日本代表のW杯試合を生観戦したU-19日本代表、10番を背負うMF安部が柴崎に衝撃

 U-19日本代表は、ロシア・ワールドカップ(W杯)に出場しているA代表チームに同行し、6月19日のW杯グループリーグ初戦コロンビア戦(2-1)や同24日の第2戦セネガル戦(2-2)を現地観戦した。U-19代表のロシア遠征メンバーで10番を背負ったMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)は、日本代表メンバーのなかで感銘を受けた選手がいると告白。「ちょっとレベルが違う」「すごいカッコいい」「ボールが一人違う」と憧れの声を挙げている。

 U-19日本代表は18日にロシアのカザンに入り、A代表の練習パートナーを務めつつ、現地で練習試合も実施した。これは日本サッカー協会(JFA)による初の試みで、2020年東京五輪や2022年カタールW杯での活躍が見込まれる世代にW杯を体感させ、刺激を与える狙いだという。JFAの田嶋幸三会長は「東京2020(五輪)の主力になってもらわないといけない世代」と期待を寄せている。

 W杯で激闘を繰り広げる日本代表の姿を現地で目の当たりにしたMF安部は、衝撃を受けた選手について「柴崎岳選手ですね」と即答した。MF長谷部誠とともに2ボランチを形成したMF柴崎はW杯全4試合に先発し、巧みなゲームメークを見せつつ、守備でもピンチの芽を摘むなど貢献。セネガル戦ではハーフウェーライン付近から絶妙なフィードをDF長友佑都に通し、MF乾貴士が決めたゴールの起点になった。さらに7月2日の決勝トーナメント1回戦ベルギー戦では絶妙なスルーパスを通し、MF原口元気の先制弾をアシストしている。

柴崎のテクニックに驚愕 「インサイドで叩くボールが一人だけ違う」

「ちょっとレベルが違うと思う。走っている姿や表情を見ていて、すごいカッコいいと思いましたし、あのような選手になりたいと思った。プレーしていても人間性が分かる。人として素晴らしいんだろうなというのが伝わって来たので、ああいう選手になりたいなと思います」

 安部は柴崎の高い技術に驚愕したという。パスやトラップの基本となる「止めて蹴る」の水準に目を見張り、とりわけインサイドキックのボールスピードが別格だと指摘した

「身体の動き一つにしろ、トラップの置く位置にしろ、全然レベルが違う。もともとの“止めて蹴る”という技術の高さから生まれてくるものだと思う。僕も“止めて蹴る”をとにかく練習したらプレーの幅も広がると思う。柴崎選手はパスのスピードが代表のなかで一番速い。なかでもインサイドで叩くボールが一人だけ違う」

 安部はMF本田圭佑が経営に関わるS.T.FOOTBALL CLUBの出身でプロ第1号という経歴を持つ。瀬戸内高を経て2017年に鹿島入りすると、同年4月1日のJ1リーグ第5節大宮アルディージャ戦でプロ初出場を飾り、同年7月29日のJ1第19節ヴァンフォーレ甲府戦でリーグ戦初得点を挙げた。スピードに乗ったドリブルと卓越したテクニックを兼備する期待のアタッカーだ。

柴崎から大きな刺激 「プレースタイルは似ていない。でも違うからこそ…」

 柴崎より一列前を主戦場とする攻撃的MFが、「プレースタイルは(柴崎と)似ていないとは思う。でも違うからこそ見ることによって自分のプレースタイルも伸びますし、本当に良い勉強になりました」と大きな刺激を受けたようだ。

 さらにW杯を生観戦したことによるインパクトも相当だったという。「僕らがW杯に出る時は、柴崎選手以上の力を持つ選手が必要だと思いますし、僕らの世代もそうですけど、今のW杯メンバーのベースを上げられるくらいの力を持っていないと世界と戦えない」と安部は力説した。

「他の人の伸ばすのは無理なので、僕が伸びるようにしたい」

 単にW杯でプレーすることを目標に据えるのではなく、“W杯で世界といかに戦うか”をテーマにさらなる成長を誓った安部。2022年はカタールでW杯が開催されるが、その地で安部が憧れの柴崎と共演している姿が見られるだろうか。




「レベルが違う」 U-19日本代表10番MF、柴崎岳に感銘「パススピードが一番速い」


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