日本サッカー協会は24日、東京・本郷のJFAハウスで定例の技術委員会(関塚隆委員長)を開き、W杯ロシア大会で西野ジャパンを森保現監督とともにコーチとして支えた手倉森誠氏(50)が、契約切れで退任すると発表した。
また、森保ジャパンには「外国人GKコーチ」の招聘が決まっていることから、浜野征哉GKコーチ(45)も退任する。
サプライズは早川直樹コンディショニングコーチ(55)の退任だ。1999年からA代表のコーチを務め、トルシエ、ジーコ、オシムら外国人監督に仕え、ロシアW杯の西野ジャパンまで8人の代表監督の信頼を受け続けた敏腕コンディショニングコーチを斬ったことになる。
関塚委員長は森保監督を補佐すべく、コーチ陣の増員と代表チームを補佐するナショナルチーム・ダイレクター(ND)の人選を継続中。「(いい人材は)遅くなるとJクラブと契約してしまうから」と急ピッチに進めるとした。
退任する手倉森コーチはJ1鹿島の次期監督候補の一人。同コーチの退任の背景では、日本協会内部主流派と、非主流派の“鹿島閥”の対立がくすぶっている。A代表のコンディショニングを20年ちかく担当してきた早川コーチの退任も森保ジャパンにとっては痛手といっていい。
「森保のことをきちんと補佐していない今の技術委員会のやり方には反対だった」(協会幹部)との声も多数ある。いまだに補佐役のNDが決まらない技術委員会のスピード感のなさは、森保監督の足を確実に引っ張っている。(夕刊フジ編集委員・久保武司)
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◆手倉森氏だけでなく…衝撃20年来の敏腕コーチ斬り 足を引っ張る技術委員会(zakzak)