日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年5月22日水曜日

◆「パシエンシアを学んだ」 日本代表MF柴崎が苦しんだ今季を総括(報知)



柴崎岳 Gaku.Shibasaki


柴崎岳 日本代表 2018 オフィシャル タオルマフラー(選手) No.7


 スペイン1部ヘタフェの日本代表MF柴崎岳(26)が、スポーツ報知の取材に応じ、今季を総括した。チームは5位と躍進し、来季の欧州リーグ(EL)出場権を獲得した一方、自身は10番を背負いながらわずか7試合の出場にとどまった。4か月間も試合に出られない時期が続くなど難しいシーズンとなったが、その中で見えたものとは―。(聞き手・豊福晋通信員)

 ―今シーズンを振り返ってみて。

 「ヘタフェとしては(来季の)EL出場を決めた歴史的なシーズンだった。チームの結果としては満足している。ただ個人的にはあまり試合に出られず不完全燃焼だったし、満足はできていない。チームとして、個人として、両極端だったと思う」

 ―思うように出場機会が得られなかった1年。ベンチにも入れない時期が続いたが、その中で学んだことは。

 「日本では試合に出られないという経験はあまりなかった。海外に来て、初めてこういう状況を経験している。特にヘタフェでの2年間は、日本にいた時とは違い、試合に絡めていない。パシエンシア(スペイン語で忍耐)はスペインで学んだことのひとつ。自分を律するというところも、今まで以上にできるようになってきたかなと思う。去年よりは気持ち的なところでのブレも少なくなった」

 ―クラブでは安定して試合には出られなかったが、日本代表でプレーしている時は、試合勘の欠如を感じさせなかった。

 「昨季の最後の方もそれほど試合には出られなかった。そこからロシアW杯に入り、コンディションも100%整っていたわけではなかった。今シーズンは試合に出るために練習を続けて、もし監督の判断で出られなかったとしても、日本代表に選ばれた時はいいコンディションで戻らないといけないと思っていた。昨季以上に練習を意識して気を配った分、日本に戻った時に差を感じることはなかった。久しぶりに試合をしても、それなりにはできるという感覚は持てるようになった」

 ―6月には国内で代表戦2試合(5日・トリニダード・トバゴ、9日・エルサルバドル)が控えている。

 「クラブでのシーズンは終わったし、次は代表と考えている。何かを引きずったりすることはないし、代表でやらなきゃいけないことも分かっている。今季はあまり試合には出られなかったけれど、シーズンを過ごす中で溜まった見えない疲れはある。ただ、それ以上に今はプレーを、試合をしたいという思いが勝っている。しっかり集中してできると思うし、逆に集中しないと怪我するので引き締めてやりたい」

 ―来季について、今どのように考えているか。

 「ここ2シーズンは自分として不甲斐ない、不完全燃焼のシーズンを過ごしている。来季は今までやってきたことを継続しながら、結果として残さないといけない。これまで以上にチャレンジするシーズンになると思う」




◆「パシエンシアを学んだ」 日本代表MF柴崎が苦しんだ今季を総括(報知)




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