日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年10月7日木曜日

◆サウジ撃破に自信示した柴崎岳「守備でルーズな部分もいくつか見受けられる」(ゲキサカ)






 カタールW杯アジア最終予選サウジアラビア戦を翌日に控えた6日、日本代表MF柴崎岳(レガネス)がオンライン取材に応じ、対戦相手のサウジアラビアについて「テクニックに優れていて、機動力もあるし、身体能力も中東ならではのものがある。非常にレベルの高いチームという印象」と警戒を語った。

 森保ジャパンの発足以降、サウジアラビアとの対戦は2019年1月のアジア杯決勝トーナメント1回戦に続いて2回目。前回対戦はセットプレーから奪ったDF冨安健洋の代表初ゴールにより1-0で勝利したものの、ボール支配率23.7%という苦しい戦いを強いられたことが記憶に新しい。

「当時と同じようなスタイルを継続していて、多少の違いはあるとは思うけど、基本的にはテクニカルなチームという印象は変わらない。ボールを保持する意識もあって、自分たちの身体能力、飛び出しを生かしたダイナミックな攻撃も見受けられる。アジア杯の時も難しい試合をさせられた印象を持っている」。

 そう振り返った柴崎は「しっかりとチームとして対応した中で、試合に臨まないといけないと思っている」と意気込みを語った。

 一方、つけ入るスキはあると考えているようだ。前回対戦で冨安が奪ったゴールは、相手が日本対策で講じてきた不慣れたマンツーマン守備を突いたスカウティングの賜物。柴崎は今回の試合でも「守備に関してはルーズな部分もいくつか見受けられる」とし、「意識の部分でそこまで集中力を最大限に保っている印象はないのでスキは十分にある」と自信を示した。

 柴崎は所属先のレガネスで3試合連続先発中。直近のリーグ戦ではブレ球のミドルシュートから今季初ゴールを挙げ、勢いに乗ったまま代表に合流してきた。

「ゴールを決めたことは僕にとって非常にプラスなことだし、それが悪い方向にはもちろん作用しないと思う。自分の中ではポジティブな気持ちを持って、今回の代表に臨めている流れもあるし、試合に出られればしっかりとしたパフォーマンスを見せていきたい」。

 またレガネスでは現在、攻守に幅広いポジションをカバーする役割を求められており、日本代表の戦術とそれほどギャップがないのも前向きに働きそうだ。

「そこまで大きくプレースタイルを変えないといけないことはないし、似ている部分もあるとは思う。代表ではさらに攻撃への関与を求められていることが多いとは思うし、レガネスではいる選手の違いもあるけど、より攻撃も守備もバランスを取ったポジショニングへの関与を求められている。そこまで大きな違いはないけど、代表でもしっかりとした守備、ポジショニングから良い攻撃に繋げられるようにしたい。個人的にはもっともっと代表の得点に絡めるような仕事をしていかないといけないと感じている」。

 そうした柴崎がサウジアラビア戦でフォーカスするのは「相手をしっかりと見ないといけない」というポイントだ。

「彼らにとってはホームの地で、どういった入り方、どういった意識でくるかを見ないといけないし、自分たちに対してどう対応してくるかは一つのキーポイントとなる。自分たちはアウェーの地だけど勝ち点3を取りに来ているので、小さなディテールのところがキーポイントになる。その辺は僕のプレーもそうだし、チームとしてどれだけやっていけるか」。

 ボランチに求められるものが多い森保ジャパン。9月シリーズでも2戦連続先発を果たした男がしっかりとした舵取りをできるかどうかが、勝利のための大きなカギとなる。

(取材・文 竹内達也)




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