日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年10月29日金曜日

◆鹿島“3季連続無冠”の理由 サッカー天皇杯準々決勝で川崎に完敗 効果的補強ゼロ…今の編成では誰が監督でも厳しい状況(zakzak)






 サッカー天皇杯準々決勝(27日、等々力)で、鹿島は大会連覇を狙う川崎に1-3と完敗。今季クラブ創設30周年というメモリアルイヤーだが、3季連続無冠も決まり非常事態に陥った。

 今季対川崎は3戦3敗。鹿島・相馬直樹監督(50)は試合後の会見で「本当に申し訳ない。私の力不足」と謝罪する場面も。鹿島時代の後輩、川崎・鬼木達監督(47)に完膚なきまでにたたきのめされた。

 2018年にアジア・チャンピオンズリーグで優勝しているが、今季J1は6位で優勝の可能性はなく、国内主要タイトルで5季連続の無冠。勝てなくなった最大の理由はトップチームの編成だ。効果的な補強がゼロに近い。

 かつて鹿島といえば、実力あるブラジル人選手と日本代表の主力で編成された。高卒即戦力の選手はこぞって鹿島に入団したが、今は川崎、浦和、FC東京にいく。

 現在、6人のブラジル人助っ人がいるが、当たりだったのは、今季加入したMFピトゥカ(29)ぐらい。この選手は昨年10月から元日本代表監督・ジーコ・テクニカル・ディレクター(68)が目をつけていた。しかし、他の5人のブラジル人は“ジーコルート”ではない。

 2019年に16億円で鹿島を買収したメルカリは『金は出すがチーム編成には口を出さない』方針。小泉文明社長(41)も「鹿島はタイトルを獲らなきゃいけないクラブ」というものの具体策はない。

 鹿島にはユースに柳沢敦監督(44)、小笠原満男アカデミー・アドバイザー(42)、そして、いずれチームGM職を目指す中田浩二クラブ・リレーションズ・オフィサー(42)と黄金時代を支えたOBがいる。彼ら3人をトップに昇格させる荒療治も考えられるが、今のトップチームの編成では誰が監督になっても常勝軍団復活は厳しい状況だ。 (編集委員・久保武司)







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