日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年10月3日月曜日

◆【番記者の視点】6試合未勝利の鹿島 勝利に結びつかない現状の捉え方(報知)






◆明治安田生命J1リーグ▽第31節 鹿島0―1FC東京(1日・カシマスタジアム)

 0―0で折り返したハーフタイム。記者席で観戦していた内田篤人さんから「前半、どう?」と向けられた。「良くないよね」と返し、鹿島4―4―2、FC東京4―3―3のかみ合わせで、センターバック、ボランチにプレスがかかるが、相手のサイドバックにかかっていないことを付け加えた。「じゃあ、どうすればいい?」と聞かれた。現役時代にはこうしたやり取りから学び、鍛えられたが、引退から2年以上が経過した今でも背筋が伸びる思いだった。

 注目は後半どのように変化するか、だった。岩政大樹監督は形を変えず、中盤の配置転換を行った。プレスがはまらない状況下、中盤の底で良さを出し切れていなかった名古新太郎を左へ出し、左のディエゴピトゥカを底においた。2トップのアルトゥールカイキと名古でサイドバックを意識したことで、プレスが空振りに終わることは減った。プレーエリアも高くなったが、決定的に仕掛けが足りず、ゴールネットを揺らすことはできなかった。そして終盤、FC東京・安部柊斗のスーパーミドルシュートに沈んだ。

 6試合未勝利(4分け2敗)。岩政監督は「天皇杯を勝っているので、結果が出ていないとは思っていない」と言い、「スポーツの世界は不思議でなぜか前提条件を抜きにして、結果しか話さない。世の中でアイスの売り上げについて、夏と冬で同じ話をするのかということ。前提条件が違えば、色々なものが違う。スポーツの世界ではもっと細分化して、いろいろな分析をしないといけないという個人的な感想がある」と補足した。シーズン途中の監督交代。新しいサッカーへの挑戦。クラブとして国内タイトルから遠ざかる現状。今は冬かもしれない。

 戦況は改善したが、ゴール、勝利には至らなかった。内田さんは「(継続した形で)やっていく中で(対処法を)見つけるやり方もある」とも言った。こうした課題に直面し、一つひとつ乗り越えていくことも、春を迎えるための手順になる。次戦は一発勝負で結果が求められる天皇杯準決勝・甲府戦。手順を結果につなげたい。(鹿島担当・内田知宏)





◆【番記者の視点】6試合未勝利の鹿島 勝利に結びつかない現状の捉え方(報知)

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