日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年2月20日火曜日

◆【開幕スタメン予想|鹿島】「縦への意識」を強調し「変化の創出」にも着手。個性が絡んだ2列目の流動的な攻撃が見もの(サッカーダイジェスト)



鹿島アントラーズ


新境地へのトライに前向きな知念


 いよいよ開幕を迎えるJ1リーグ。20チームに増えた24シーズンは、どんな戦いが繰り広げられるか。本稿では鹿島アントラーズの開幕スタメンを予想する。

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 ランコ・ポポヴィッチ新監督を招いた鹿島は、「攻撃力アップ」を最大の課題に挙げている。その解決策として期待されているのが、新助っ人のFWチャヴリッチだ。

 身長186センチの大型ストライカーで、巧みなポストプレーとタイミングの良い動き出しに長け、スピーディかつ連動性あるサッカーを目ざすポポヴィッチ監督のチーム構想にピタリと当てはまる。開幕戦は4-2-3―1システムが有力だが、1トップはチャッキー(チャヴリッチの愛称)で決まりだろう。

 中盤の3枚は左が攻守にハードワークができる仲間隼斗、真ん中がセットプレーのキッカーとしても欠かせない樋口雄太、そして右がスピード豊かな藤井智也と予想する。ポポヴィッチ監督は「縦への意識」を強調しつつ、「変化の創出」にも着手しているだけに、三者三様の個性が絡んだ流動的な攻撃が見ものだろう。

 加入2年目ながら、すっかり“チームの顔”になった佐野海舟は、ダブルボランチの1人として外せない。先のアジアカップに日本代表メンバーとして参加したため、4週間ほどチームへの合流が遅れたものの、2月10日のプレシーズンマッチの水戸戦で後半スタートから登場し、“らしさ”を見せつけた。

 もう1人は知念慶になりそうだ。もともとFWながらポポヴィッチ監督がボランチに抜擢。「周りも驚いたと思うけど、僕自身が一番驚いている(笑)。ボランチをやるのは中学以来。やるべきことが多く、まだまだだけど、すごく新鮮だし、楽しい。ポポさんから“ブラボー!”と言われているので(笑)、今の感じでいいのかなと思いながらプレーしている」と、知念本人も新境地へのトライに前向きだ。

 最終ラインは左から安西幸輝、関川郁万、植田直通の3人が“鉄板”だろう。右SBのポジション争いは大卒ルーキーの濃野公人が一歩リード。タッチライン際を駆け上がるだけではなく、中に入ってゲームを作るなど、攻撃に厚みを加える存在として評価を高めている。

 昨季J1リーグ全試合フル出場のGK早川友基が、現役を退いた大先輩クォン・スンテの背番号1を引き継いだ。それは鹿島の守護神として不動の証でもある。

 開幕はアウェーでの名古屋戦だ。スタメン11人の躍動のみならず、後半から交代出場する面々がプレー強度を維持するのではなく、さらにギアを上げていくようなパフォーマンスを見せられるか。勝利へのポイントの1つになるだろう。

 エースナンバーの10番を背負い、キャプテンと選手会長を兼務する柴崎岳、昨季のチームトップスコアラーである鈴木優磨は、負傷のため、開幕戦に間に合いそうにない。そこはやはり想定外だった。

取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)




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