日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年7月11日木曜日

◆2013Jリーグ ディビジョン1 第15節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50297

J1 第15節 清水エスパルス戦 マッチレビュー

交代策が見事的中!3ゴールの逆転勝利で公式戦連敗ストップ!

公式戦3連敗と調子を落とした中で迎えたJ1第15節で、鹿島はホームに清水を迎えた。先制される苦しい展開ながら前半のうちにジュニーニョのゴールで追いつくと、後半に青木と野沢が追加点を奪取。3-1と逆転勝利を収めて、再開後初勝利を挙げた。

直近3試合で9失点と低調な出来だった鹿島は、岩政と野沢をベンチに置く布陣でスタート。しかし、開始から思うようにボールを支配できずに苦しむと、19分にはCKを与え、伊藤翔にヒールキックでの得点を許してしまい、リードを奪われた。

しかし徐々にリズムをつかみ返すと、32分には同点に追いつくことに成功する。右サイドで遠藤のパスを受けた大迫がドリブルで持ち出してシュートを放つ。ボールは清水DFのブロックに遭ってこぼれるが、ゴール前に走りこんだジュニーニョが冷静に蹴り込み、前半の内に試合を振り出しに戻した。

鹿島は後半に入っても主導権を握るが、なかなか勝ち越し点を奪えない。打開を図るべく、トニーニョ セレーゾ監督は、64分に野沢、75分に本山と交代カードを切っていく。そして、指揮官の早めの決断が見事に的中。鹿島が一気に試合の趨勢を引き寄せた。

投入された本山が出場直後の79分にペナルティエリア手前から、左サイドのジュニーニョに糸をひくようなスルーパスを供給。GKと一対一となる絶好機を迎えたジュニーニョも冷静にGK櫛引の股を抜くシュートを放ったが、ボールはゴール直前で杉山の決死のクリアに遭って得点とはならなかった。それでも、一連のシーンからCKを獲得すると、野沢が蹴った正確なボールから青木がヘディングシュートを叩き込み、試合をひっくり返すことに成功する。

終盤に勝ち越すと、84分にはカウンターから3点目を奪う。ジュニーニョが左サイドをドリブルで持ち込み、ゴール前にスルーパス。パスを受けた野沢は、飛び出してきたGKを冷静にかわしてシュートを流し込んだ。

公式戦3連敗と悪い流れの中、途中投入された選手が得点に絡んだ上で、3-1と逆転勝利を収めた。再開後からの嫌な空気を一掃する快勝劇だったことを考えれば、連戦が続く今こそ、一気に反転攻勢に出たいところだ。



【この試合のトピックス】
・ジュニーニョが今季リーグ戦初ゴール。
・青木が今季公式戦初ゴール。なお、青木がリーグ戦で得点したのは、2008シーズンのJ1第27節・清水戦(ホーム)以来。このゴールは青木にとって、実にプロ入り8年目にしてのカシマ初ゴールだった。またこの試合が行われた9月28日は青木の誕生日であり、二重の喜びとなった。
・青木が初のLIXIL賞受賞。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・気持ちを落ち着けて連動性のあるサッカーを展開しよう。
・まずは左右に揺さぶりをかけて相手のバランスを崩し、そこから勝負をかけよう。
・残り45分、献身的に戦い続けること!

清水エスパルス:アフシン ゴトビ
落ち着いており、オーガナイズしたプレーができているぞ!
・ボールを失ったら、素早くコンパクトに。
・残り45分、規律を守り、積極的にプレーすること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・勝った時は色んな事が言いやすい。試合前は非常に心配していた部分もあったが、始まったら選手たちは違いを姿勢で示してくれた。ただ、この蒸し暑さは両チームにとって非常にタフで、難しい条件だった。そこでホームアドバンテージがあと1メートル、2メートルの頑張りが、試合の色んな場面で左右した部分もあると思う。チームとしての機能性、効率性は非常に良かったと思う。DFラインも非常に良かった。チーム全体の意識も変わったというか、そう感じられる試合でもあったので良かったと思う。

・相手は先制したこともあって、引いて守って我々に対してカウンターを仕掛けることを狙っていた。そうすると、どうしてもピッチの幅や横の揺さぶりを入れて、ギャップができたところで付いていくことを狙っていかないといけなかった。それができた中で得点場面が生まれたわけがあった。もう1つは、遠藤も非常に素晴らしいパフォーマンスを見せたし、蒸し暑い中で上下と横の動きを僕は求めているので、どうしても中盤は運動量のところで低下すると、交代せざるを得ないという状況でもあった。ただその中でも非常に高いパフォーマンスを維持してくれたと思う。今日はジュニーニョも縦と横の動きをしっかりと入れて揺さぶりをかけてくれた。あとはそれに対して、ワイドや内側であったりで中盤が受けるところに対して、柴崎や小笠原が非常に良い供給ができたと思う。そういうところからチャンスが生まれたと思う。


清水エスパルス:アフシン ゴトビ
・選手達のパフォーマンスは誇りに思う。本当に我々の良いサッカーが出せていたと思う。3-1という結果だったが、その中でもパスをしっかりと繋げていて、やりたいことをしっかりやれていたと思う。それでも3つの瞬間で我々は集中力を欠いてしまい、そこを鹿島の選手に決められてしまった。今日の試合でもジュニーニョが試合を変えるようなプレーができていたと思う。そういった差があったと思う。我々の若い選手もそういうところを学んでいかないといけない。伊藤のゴールは彼にとってもチームにとっても非常に良いゴールだった。またしっかりと伸びていければ良いと思っている。次の試合を楽しみに戦っていきたいと思う。

選手コメント

[試合後]

【青木 剛】
バレーの能力が高いのでヤマと見ようと話していた。清水はピッチをワイドに使ってくるチームなので、ポジショニングをしっかりしないと隙が出来る。守る時は全員で守るという献身的な部分が出来た。失点はセットプレーからで守備を崩された形では無かったので、やり続ければチャンスが来ると思っていた。(得点シーンは)自分はフリーだったので、触るだけだった。タクさんと他の選手に感謝したい。

【前野 貴徳】
みんな気持ちも入っていたし、先制されても何も気持ちは変わらなかった。前半で追いつけたのが良かったと思う。ジュニさんの特長は分かっているので、上手くバランスを取れていると思う。守備に関しては何回か裏を取られたし、連係ミスもあったので、そこは反省点。

【本山 雅志】
(交代して入った時)相手もバテていた。流れも良かったし直ぐに点も取れた。1回だけ危ないシーンがあったがゲーム運びは上手くできた。まだまだ良くなる。

【野沢 拓也】
(得点シーンは)相手もきつい時間だったと思う。勝たなくてはいけない試合だったし、みんなが悔しさを持って戦った。

山村選手、柴崎選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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