日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年7月11日木曜日

◆【J1:第15節 鹿島 vs 清水】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00158193.html

7月10日(水) 2013 J1リーグ戦 第15節
鹿島 3 - 1 清水 (19:04/カシマ/7,495人)
得点者:19' 伊藤翔(清水)、32' ジュニーニョ(鹿島)、80' 青木剛(鹿島)、84' 野沢拓也(鹿島)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):

Q:ジュニーニョ選手や後半途中で入った本山選手、野沢選手といったベテラン選手の活躍が目立ったと思います。そうした選手の評価をお願いします。

「確かに、ベテランと言われている、あるいは経験を積んでいる選手が活躍しました。そう言われる点もあるかもしれませんが、ただ、チームである以上、組織がしっかりと安定しないといけません。結果を見ると攻撃陣だけが目立った形になりますが、それをもたらしたのはチーム全員で戦ったところです。トップ、中盤、ディフェンスライン、それぞれのポジションやゾーンが安定して、チームに対する献身・犠牲心というものをもって、やっていたところが非常によかったと思いますし、ベテランと形容される選手と若手がうまく融合することで、彼らが機能するための頑張りを見せています。そういったチーム全体の戦術的な役割や機能的なところを、全員が意識して取り組んだところがよかったと思います。試合の結果は、我々にとってよかったと言えます。ただ、試合というのは、練習から準備が始まるわけであって、ちょうどチームに変化を感じられたのが、あるいは手応えがあったのが、二日前の練習の時でした。選手たちが見せた姿勢、練習に取り組む意欲というものも違っていましたし、選手たちにも言いましたけど、練習というものが試合当日のリハーサルであって、そこでどういった意欲や意気込み、注意力・集中力を取り組むかで、試合で表現されるものも変わってきます。その変化が見られたことが、チームとしての前進でした。誰が点を取ったというものが重要なのではなく、チームとして勝ち取ったものであり、全員が示した姿勢を継続していくことが非常に大切だと思います。ベテランの小笠原選手が、あの年齢で、あれだけ活動量を増やして出来ると言うことは、非常にすばらしいことであり、ジュニーニョ選手も36歳で、上下動の動きに求めているものを、ここ、というところではやはりベテランというものは、瞬間というか旬のタイミングを捉える。それは培ってきた経験ですし、それを示していたと思います。その表現が、チーム全員でできたことが勝点以上のものだと思いますし、それをどれだけ継続できるかだと思います」

Q:川崎F戦の後で守備を修正しなければいけないと仰っていましたが、今日は1失点に抑えました。修正はうまくいっていると言っていいでしょうか?

「ディフェンスというのは、ただディフェンスの選手を代えれば良いという問題ではありません。ディフェンスというものは、好きなものではないですし、楽しくできるものでもありません。チーム全員で犠牲心と献身を持って、やらなければいけない作業です。そういった意味で、チームとしてそれをやろうとした姿勢が見られたので、意識の改善の一部は出来たのではないかと思います。皆さん、シーズン当初から僕の交代のやり方を見ていると思います。ほとんどが、サイドハーフや攻撃陣を代えることが多いと思いますが、それだけ運動量や機能面を求めているのであって、どうしても代えざるを得ないというか、選手が一生懸命やろうとしたところでも動けなくなるので、代えざるを得ません。ほとんど僕はそれ以外のポジションはいじっていませんが、どうしても失点数を考えたとき、なにかを改善しなくてはなりませんでした。そこで若い選手が入っていくのですが、これはどの分野であろうと若い人はがむしゃらにそのチャンスを逃すまいという強い気持ちで臨むだろうし、その意味では、今日出場した若い選手たちが、最低限の前提である戦いたいという気持ちを示したところも非常によかったのではないかと思います」

Q:2日前の練習が転機になったというお話しでしたが、どういう風に選手の変化を感じたのでしょうか?

「どれくらいフィーリングを伝えられるかわかりませんが、約30年間、このサッカーの世界に携わっています。現役の選手としても、監督としてもやってきました。この前の試合のときに、さすがに3試合で9失点しているので、なにかを変えなくてはならないと言いました。当然ながら、メンバーを変えていくということに踏み切るわけで、そこで二つのことが起きます。
一つは、うちは少し怪我人がいるので24人前後がピッチに立てる状態でいるのですが、その24人が11人のメンバーとしてピッチに立ちたいと思っています。積極的に取り組んだり、僕が出すさまざまな指示に対して、それはこうしようとか、ああしようとか、あるいは姿勢で頑張ってみたりだとか、そうした部分を僕は見ています。選手たちがなにかを変えたい、変わりたいという部分を感じているわけです。
もう一つの考えられる状況は、交代された選手、要するに試合に出場できなくなった選手が、角に集まって、傷のなめ合いではないですけれど、ずっとベンチで出られない選手と雑談していたり、そうしたことをして雰囲気を悪くしていったりだとか、練習に取り組む姿勢が中途半端であったり、あるいは練習の時間が遅い、長い、あるいは早いとか、寒い、暑い、フィジカルコンディションが悪いから俺は動けない、交代されたんだ、あるいは交代された瞬間から足のどこかが痛いとか、そうしたことをやっていたりすればマイナスの要素としてチームに働いていくわけです。やはり交代された選手は気分は悪いわけですが、なぜ交代させられたのかを考えたとき、どうしても人間ですので調子が良かったり悪かったりするものなのですが、それを世間には言いづらいですし、それを認めることはなかなか難しいものです。そうすると、痛いとか違和感があるとか、あるいは勝手に判断されたとか、そうしたことになりかねません。しかし、うちの場合は幸いなことに、選手たちはそうしたことをせず、一生懸命取り組みました。それは交代をして入った選手も、交代された選手も、一生懸命、チームのために今やるべきことをやろう、としていました。もう一つは、練習をする際に、"こなしてる"感じでやるのと、積極的に取り組んでいるかはわかるわけです。交代されたので、これくらいでいいやと、どうしても人間は言葉にしなくても、動作や仕草で、不安や不満、喜びや悲しみを表すわけです。そういったところを見ていけば、選手がどういった意識でいるのか、というのが長年のキャリアでわかってきます。少しフィーリング的な部分なので、うまく伝わったかわかりませんが、いろんな判断材料があり、特にクラブのなかでは毎日選手と接していますので、観察していくといろんなことがわかり、今日は奥さんと揉めたんじゃないのかとか、子供が寝かせてくれなかったとか、体調を崩しているとかいろんなことがわかります。選手と話をすれば、案の定、問題を抱えていたり、体調がよくないことがわかるわけです。そういった架空のメモリーが僕のなかにあり、それは30年の経験で培ったものです。

前の前の試合から代わった選手と言えば、中田、野沢、岩政です。チームに戻ったのが西でした。ただ、中田、野沢、岩政というのが、文句の言いようがないすばらしい姿勢を示してくれたことは、他の選手も学んで欲しいと思います。確かに一番は、自分が試合に出たいというものがあると思います。ただ、そのエゴの部分を捨てて、チームのために自分が今できることを一生懸命にやるというのを示してくれたし、それには僕は感謝しなくてはいけません。そういったことを他の選手も学んでもらえればと思います」

以上

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