日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年9月29日日曜日

◆2013Jリーグ ディビジョン1 第27節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50405

J1 第27節 大分トリニータ戦 マッチレビュー

遠藤の2ゴールとダヴィの得点で大分に快勝!首位に勝点5差!

前節にアウェイ戦の連敗を止めた鹿島は、J1第27節で今季10勝2分けと無敗を誇るホームに最下位の大分を迎えた。圧倒的に攻め込みながらも、後半に先制点を許す嫌な展開だったが、遠藤の2ゴールとダヴィの得点で、3-1と逆転勝利を収めた。

首位と勝点7差の4位につける鹿島は、優勝に向けて引き分けも許されない中、序盤から圧倒的にボールを保持して押し込む展開を見せた。しかし、攻めながらもフィニッシュまで持ち込めない時間帯が続き、32分には波状攻撃から遠藤がペナルティエリア内でシュートを放ったが、相手GKの好セーブに遭い、惜しくも先制とはならず。40分にもジュニーニョがドリブル突破からシュートまで持ち込んだが、再びGKに防がれて前半は無得点で折り返した。

後半も攻め込みながらゴールを奪えずにいると、52分にゴール前で山村のパスミスから大分の森島に先制点を奪われてしまった。攻勢をかけながらミスから失点してしまう嫌な流れだったが、55分にすぐさま同点に追いつく。大迫が自陣からのロングボールを左サイドで受けてDFをかわし、ゴール前にラストパスを供給。大迫のお膳立てを受けた遠藤が、しっかりと押し込み得点して、試合を振り出しに戻した。

鹿島は追いつくと、60分にも遠藤が再び得点。中盤で得たFKを小笠原がクイックリスタートで前線にパスを送ると、ボールを受けた遠藤が左足を一閃。強烈な一発がポストを叩いてゴールネットを揺らした。

5分間で一気に逆転すると、カウンターで幾度となく大分ゴールに襲いかかる。途中出場していたダヴィが72分にクロスからダイレクトボレーを放ち、77分にもゴール前に走り込んだ柴崎が決定機を得たが、いずれのシュートも惜しくもゴールを捉え切れなかった。追加点を挙げられずに1点差のまま終盤を迎えたが、87分にダヴィがダメ押し点をマーク。大迫が相手のペナルティエリア内でボールを奪い、ゴール前にラストパスを送ると、ダヴィが難なくシュートを流し込んだ。

鹿島は最下位相手に先制されたが、結果的に3-1と快勝を収めたことで、首位の横浜FMと勝点5差に詰め寄った。得点した遠藤やダヴィの他にも、エースの大迫は得点こそなかったが2アシストするなど、攻撃陣が好調を維持。終盤戦に向け過密日程もなくなることから、コンディションを保って連勝街道を突き進みたいところだ。



【この試合のトピックス】
・西が、イエローカード。今季2度目の累積警告で、2試合出場停止。
・この勝利で今季リーグ戦ホームゲーム無敗記録を11勝2分の13試合に伸ばす。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ

・慌てずに辛抱強くボールを回し、失敗しても繰り返しビルドアップしよう。
・セカンドボールを簡単に譲るな。自分たちからアクションを起こそう。
・ポゼッションを失った瞬間から頭を切り替え、相手を追い込め。

大分トリニータ:田坂 和昭

・良いゲームが出来ている。あと半分は集中し、特に立ち上がりの攻撃ではクロスをもっと早く入れよう。

[試合後]

鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・大分は厳しい順位にいるので、我々にとってはタフな試合になるだろうと思い、特に前半はその通りになった。大分は帰陣を早くしてコンパクトにして、我々の侵入を防ごうという献身、あるいは犠牲心を持ってプレーしていた。ただ、チャンスを多く作れたのは我々だが、自分たちの不注意から失点を招いてしまった。

・ビルドアップから中央でつないでいかないと再三言っているが、人間がやることだから時折スペースや空いている選手が見えてそういう風に出そうとする。そこからの失点だったが、その後チームが気持ちを盛り返してプレーした。最後まであきらめないで戦った姿勢を評価したい。今日の勝利は非常に重要だとは、選手たちも理解してプレーしたと思う。

・監督としては大迫の活躍を忘れることはできず、称えなければいけない。セカンドストライカーの役割をやったときに、非常に素晴らしいプレーを見せてくれた。修正する部分はあるが、ボール奪取やゲームの組み立てという部分で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。途中から入った選手が流れを変えていったことも良かったと思う。

・チームとしてやっていくところで修正する部分はある。残り5分、10分に、シンプルにクリアするボールで難しい選択をしてしまって、監督や観客の心臓を刺激させている。そこは修正する部分だと思う。

・選手たちはボールコントロールやマークの付き方など、細かい役割をやらないといけない。試合中にそれらを全部やることは人間がやる以上難しい部分はある。体力的な負担があって、判断や俊敏な動作ができなくなることは、指導者として理解しないといけない。それらを試合後にできなかったことを言うことはある。今日の3点目は大迫選手が相手からボール奪取し続けて得点になった。やはり最後の3分の1はつなげれば、つなごうという意識を持つこと。ただ、できなければ明確なプレーをしようとも言った。トゥーキックでもスネでもどこでも、一回外に出すことが大事。プレーを一回切ることをやらないといけない。その積み重ねをやり続けていくところであって、まだチームとして成長、発展中でやるべきことはまだある。ただ、我々指導者は極力ミスを減らす指導をしていく。サッカーはミスの少ないチームが試合を制すると思う。

大分トリニータ:田坂 和昭

押し込まれる時間は多いと思ったが、その中で相手のウィークポイントを狙いトレーニングしてきた。特にサイドバックの裏やセンターバックの横は狙えると思った。その中でチャンスを見い出せればという形だった。最後のところはクオリティやアイディアをもう少しプラスしていかないといけない。失点の場面は個のところでやられてしまったが、次は修正して何とかやっていきたい。勝ててない現状は、全ての面でクオリティが足りないと思う。それは継続してトレーニングしていく必要がある。また、試合を通じて色んな課題やアイディアが毎試合終わるごとに出ているので、それを次の試合に出せるようにしていきたい。

選手コメント

[試合後]

【遠藤 康】
勝てた事は素直にうれしい。同点ゴールはサコが良いパスをくれたので、半分はサコのゴール。2点目はシュートコースが空いていたので、思いっきり打とうと思った。首位に近づいたが抜いたわけでもないし、まだ気を抜く事はできない。

【大迫 勇也】
前で使ってもらっているので、なるべく下がらないようにプレーをしていた。点を取るチャンスもあったので、決めないといけなかった。今日は試合の入り方が悪く、俺もチームも勝つ気があるのかと思うようなゲーム展開で、自分自身にも腹が立った。失点は良くないけど、それでスイッチが入って前に行けるようになったと思うので良かった。

【曽ヶ端 準】
前半はボールを回すテンポをはっきりさせれば良かったし、相手を揺さぶることも出来なかった。セットプレーが多く、高さもあったので集中して守った。残り試合も勝って、勝点を積み重ねていければ良い。

山村選手、ダヴィ選手、青木選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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