日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年9月29日日曜日

◆鹿島が逆転勝ちでホーム5連勝。大分は最速降格を免れるも…(ゲキサカ)


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[9.28 J1第27節 鹿島3-1大分 カシマ]

 J1は28日に第27節を行い、4位の鹿島アントラーズは18位の大分トリニータと対戦した。この試合に敗れれば降格の可能性もある大分は、後半7分に相手DFのパスミスからの速攻でFW森島康仁がゴールを決めて先制する。しかし、鹿島もその5分後にMF遠藤康のゴールで試合を振り出しに戻した。勢いづいた鹿島は、後半15分にも遠藤がゴールを決めて逆転に成功。同42分にも途中出場のFWダヴィがゴールを決めて、鹿島が3-1で勝利した。敗れた大分は、甲府が清水に敗れたため、今節での降格を免れたが、J1残留に向けて苦しい状況は続いている。

 鹿島は前節の磐田戦(3-2)と同じスターティングイレブンで試合に臨んだ。一方の大分は前節の湘南戦(1-2)からスタメンを6選手変更した。負傷したGK清水圭介に変わり、GK丹野研太がゴールマウスに入った。また最終ラインにはDF阪田章裕が入り、中盤にMF松原健、MF土岐田洸平、MF木島悠が入り、1トップはFW森島康仁が務めている。

 序盤から鹿島がボールを保持する展開になり、大分は両WBが最終ラインまで入る5バックで対応する。前半14分に鹿島は右サイドから遠藤がクロスを入れる。これはFW大迫勇也に合わなかったが、DFのクリアーボールを拾ったMFジュニーニョがシュート。しかし、これはGK丹野の正面を突き、得点できない。

 15分を過ぎたあたりからは、大分もボールを回し始める。前半16分には阪田が右サイドにボールを展開し、ゴール前に入れたクロスをMF木島悠がヘッド。高く上がったボールはGK曽ヶ端準にキャッチされる。同22分にも大分は、相手のGKからのボールを回収し、最後はFW森島康仁が距離のある位置からゴールを狙ったが、これもGK曽ヶ端に抑えられている。その後も大分は切り替えの早さで鹿島を上回り、試合の主導権を握る。しかし、ゴール前のプレーに精度を欠き、決定機をつくれない。

 大分に押し込まれていた鹿島も、前半32分にビッグチャンスをつくる。右サイドから縦につっかけた遠藤が、ゴール前で切り返して、左足でのシュートに持ち込む。これはGK丹野に防がれる。その1分後にも鹿島は大分を押し込み、DF青木剛がミドルシュートを放ったが、わずかにクロスバーを越えて行った。

 前半40分にも鹿島は、右サイドからMF柴崎岳がクロスを放り込む。中央で大迫がつぶれ、流れたボールがフリーのジュニーニョに渡ったが、縦に仕掛けたブラジル人アタッカーはDFに体を寄せられてシュートに持ち込めなかった。同41分には大分のバックパスミスをジュニーニョがカット。そこからのパスを受けた大迫がPA内にボールを運び、右足でシュートを放ったが、ボールは右に逸れて行った。このまま前半はスコアレスで終了する。

 後半の立ち上がり、最終ラインのボールコントロールがおぼつかない大分から、鹿島がチャンスをつくる。3分、左サイドからDF中田浩二が入れたクロスを大迫がヘッド。これはクロスバーを叩く。大分も7分に相手のミスを付く。DF山村和也の縦パスが木島に当たると、木島は縦に仕掛ける。GK曽ヶ端を引き付けて低いボールを折り返すと、森島がこれに合わせて無人のゴールにボールを蹴り込んだ。

 鹿島ベンチでFWダヴィが準備を始めた後半10分、鹿島は左サイドで大迫がDF高木和道を振り切り、クロスを入れる。これをゴール前に走り込んだ遠藤が決めて、試合を振り出しに戻した。後半12分には鹿島は土居を下げて、ダヴィを投入。一方の大分は木島を下げて、MF松本昌也を投入した。後半13分にはダヴィが右サイドからクロスを入れると、PA内で大迫がヘッド。ボールは枠を捉えたが、GK丹野にキャッチされる。

 後半15分には中盤で大迫がファウルを受けると、小笠原が素早くリスタート。これに反応した遠藤がPA内でボールを受ける。タメをつくってから左足を振り抜くと、ボールは右サイドに決まって鹿島が逆転に成功する、

 追いかける展開になった大分は、後半18分にPA内の右から森島がゴールを狙ったが、シュートはGK曽ヶ端に阻まれる。同21分に大分は松原を下げて、MF梶山陽平を起用する。同24分には鹿島も右サイドから大分の守備を崩し、最後はダヴィがダイビングヘッドでゴールを狙ったが、ボールは右に外れて行った。

 さらに鹿島は後半27分にも、自陣からのカウンターでチャンスをつくる。高木を背負いながら縦パスを受けた大迫がボールをつなぐ。これを受けたダヴィが前線のスペースにボールを送ると、走り込んだ遠藤がタメをつくって、ゴール前に柔かいボールを入れる。リターンパスを受けに走ったダヴィが右足でボレーシュートを放ったが、枠を捉えることはできなかった。

 後半28分に大分は、最後の交代枠で土岐田を下げて、MF木村祐志を投入した。鹿島は勝利を決定づけるチャンスを得る。しかし、後半32分、左サイドを突破したジュニーニョからのクロスに合わせた柴崎のシュートは枠外へ飛んだ。同34分に鹿島は疲労の色が濃くなったジュニーニョを下げて、MF梅鉢貴秀を投入する。さらに同41分にも中田を下げて、DF前野貴徳を起用した。

 後半42分、鹿島は大迫がMFロドリゴ・マンシャから高い位置でボールを奪い、PA内で縦に仕掛ける。折り返しをダヴィが決めて、3-1と勝利を決定づけた。終盤、大分も猛攻を見せたが、2点目を挙げることはできずに試合終了となった。
(取材・文 河合拓)

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