日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年10月23日木曜日

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第29節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50934

J1 第29節 ヴィッセル神戸戦

鹿島、アウェイで神戸とスコアレスドロー。リーグ戦3試合勝利なし。

18日にカシマスタジアムで行われた柏戦で2-3と痛恨の逆転負けを喫し、2連敗で4位に転落した鹿島が中3日でのアウェイゲームに臨んだ。ヴィッセル神戸と対戦したJ1第29節は、攻勢こそかけたが決定機を作れず、スコアレスドロー。勝点1を積み上げるにとどまった。

連敗ストップを懸ける鹿島は、前節で負傷したダヴィに代わって赤崎が1トップで先発し、豊川が左サイドハーフに入って約3か月ぶりにスターティングメンバーに名を連ねた。ピッチが可変式の屋根に覆われた中で始まった一戦。赤崎が積極的に最終ラインの背後を狙い、ボールを引き出す動きを見せる。立ち上がりは互いにチャンスの数が少なく、神戸の激しいプレスもあって拮抗した展開となった。攻め込まれる場面も訪れたが、曽ヶ端が冷静な反応でボールを弾き出して得点を許さない。

なかなか決定機を作れない鹿島は26分、中盤で前を向いた柴崎がドリブルでスピードを上げると、左前方でボールを呼び込んだ赤崎へスルーパスを供給。赤崎はペナルティーエリア内に入ってボールに追いつき、相手GKをかわしたものの倒れ、笛もならず。シュートまで持ち込むことはできなかった。前半最大のチャンスは41分、右サイドでのパス交換から遠藤がボールを持つと、左サイドの背後に広大に空いたスペースへ浮き球のパスを送る。走り込んでいた山本が頭で折り返すと、中央へ飛び込んだ豊川がダイレクトで合わせたが、シュートは惜しくも枠の上へ飛んだ。

前半をスコアレスで終え、後半に勝負をかける鹿島。前半同様、柴崎が中盤のスペースを自在に使ってパス回しの中心となり、ボールポゼッション率を高めていく。しかし、ゴールを脅かす場面は生まれない。51分に柴崎が放ったミドルシュートは相手DFにブロックされ、54分にもペナルティーエリア右手前から土居がスルーパスを繰り出し、遠藤が最終ラインの背後を取ったものの、中央への折り返しがシュートに結びつくことはなかった。

結果的にこの試合唯一とも言える決定機は59分。自陣左サイドでのボール奪取からカウンターを仕掛け、中盤で前を向いた土居が右サイドのオープンスペースへ展開する。西を経由して縦パスを受けた遠藤が中央へ折り返すと、走り込んでいた豊川が右足ダイレクトで合わせたが、惜しくも右ポストを直撃してしまった。

足場の悪いピッチコンディションのもと、激しいボディコンタクトの応酬となったタフな試合。トニーニョ セレーゾ監督は74分にカイオ、75分に中村、そして80分にジョルジ ワグネルを投入して前線の活性化を図る。しかし、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。81分にはペドロ ジュニオールにペナルティーエリア内へ入られ、曽ヶ端もかわされてシュートを打たれたが、サイドネットに外れて事なきを得た。試合は0-0で終了。スコアレスドローに終わり、鹿島は勝点1を積み上げるにとどまった。

鹿島は勝点を50に伸ばしたものの、3試合勝利から遠ざかってしまった。順位は依然として4位で、残りは5試合。次節はいよいよ首位との大一番だ。26日に行われる第30節、浦和レッズ戦に逆転優勝の望みを懸けることとなる。浦和との勝点差は7の開きがある。頂点に立つ資格を得るためには、直接対決を制するしかない。今季の行方を決定付ける大一番、1人でも多くのサポーターに足を運んでもらいたい。真っ赤に染まったカシマスタジアムで勝利の凱歌を上げるために。中3日、最善の準備をして決戦に臨む。



【この試合のトピックス】
・今季のリーグ戦で無得点に終わったのは、第4節のC大阪戦、第11節の柏戦に続いて3試合目だった。
・今季のリーグ戦で10回目の無失点試合だった。前回は第26節の徳島戦。
・豊川が先発出場を果たした。リーグ戦でのスターティングメンバー入りは7月27日に行われた第17節の浦和戦以来、今季6試合目だった。
・赤崎が2試合ぶりに先発出場した。
・中村が4試合連続で途中出場した。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・自陣のバイタルエリアでは絶対に相手を自由を与えるな。
・シュートまでのプロセスよりも、積極的にシュートを打つことを強く意識しよう。
・ピッチコンディションが悪いので、焦らず、まずはボールをおさめよう。

ヴィッセル神戸:安達 亮
・カウンターを仕掛ける時、もう少し人数をかけていくこと。
・切り換えを徹底的に早くすること。
・チャレンジ&カバーは1回で終わらず、続けていくこと。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・この3試合勝ちきれていないということは数字としては結果に残っているが、3試合とも非常に良い試合をしていた。内容を見てもらえれば非常に良い試合をやっていた。前節は不注意から、前々節のG大阪戦ではアディショナルタイムにやられてしまっている。試合には流れというものがあって、その流れの中で決めていかなければいけない。自分たちの流れではない時にしっかり守らなければいけないというのは鉄則。しっかりと試合を締めなければいけない。未熟さや不注意、集中力の不足から試合を締めることができなくて失点をしてしまった。当然ながら体力的に負荷がかかるスポーツなので、そのようなことが起こることも考えられるが、もう一段階レベルアップしなければいけない。
・今日の試合においては、リアクションを起こさなければいけない中で若い選手たちが一生懸命やった姿は目に映っていると思うし、私が言わなくても伝わったと思う。そのプレーの精度や質のところにおいては、若さや芝の影響、日程の部分もあって悪くなることもあるかもしれない。それでも何とかしようという気持ちは伝わったと思う。自分もベンチから見ていて誇りに思う、そんな姿に映った。残り5分、10分のところでチームのバランスを崩したところはあったが。若い選手たちが一生懸命、表現できることを精一杯やろうとしたところがあるし、それは今後の役に立つのではないかと思う。そういう気持ちを持っていれば、新たな通過点にたどり着ける。その指導をしっかりやっていきたい。選手たちをどのように改善していくか考えてやっていきたい。

ヴィッセル神戸:安達 亮
平日のナイターにも関わらず、1万人弱のお客さんに来てもらった。前節、アウェイの徳島戦でさびしい思いをさせてしまって申し訳なかったので勝点3をプレゼントしたかった。残念。試合内容は、選手は90分間よくファイトしたと思うし、今日できることのベストに限りなく近いものだったと思う。少し芝生がめくれてしまっていて、技術的にはもっと良いサッカーができるチームだが、それ以外のところではよくファイトしてくれた。勝点1が妥当なのかどうかという内容だった。リーグ戦は残りわずかなので、また切り換えて勝点3を積み上げていけたらと思う。


選手コメント

[試合後]

【西 大伍】
ピッチ状態が厳しい中で大胆なプレーも出来ず、ダイレクトパスも少なかった。相手もそれで苦戦していたと思う。技術を売りにしている自分たちとしては難しい試合だったと思うが、どういう形でも1点を取るのが大事。ゲームコントロールは出来ていたと思う。僕らは勝たないといけなかったので、良いとはいえないが(引き分けを)前向きにとらえたい。

【遠藤 康】
アウェイで勝点を得たことを良しと考えたい。ピッチ状態が悪かったけど、それは相手も同じ。ペドロ選手はスピードもあり、最後に危ないシーンもあったけど、守備陣が踏ん張ってくれた。切り換えて浦和戦に挑みたい。

【昌子 源】
無失点は意識した。柏戦のアディショナルタイムの時のように疲れて声が出なかった事も今日はなく、みんなが声を出していた。マルキーニョス選手が攻撃の起点になっているので、ナオ(植田選手)とどちらが必ずファーストディフェンダーに行こうと話していた。それは出来たと思う。危ないシーンが2、3本あったが、ソガさんに助けられた。自分が転んでしまった時もソガさんが出てきてくれていた。毎試合、ソガさんには助けられている。

土居選手、植田選手のコメントはアントラーズモバイルでご覧ください。

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