日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年4月2日土曜日

◆【川崎F vs 鹿島】 ウォーミングアップコラム:強敵鹿島戦で期待したいもの(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00009353/

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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中村憲剛に第三子が生まれた。それ自体、非常にめでたいことでお祝いの言葉を述べておきたいが、憲剛が自身の公式ブログで公表しているとおり非常に危険な状態での出産だった。
それが端的にわかるのが「14週で破水して緊急入院。そして退院後は家で絶対安静の日々 | 誕生」だったとの記述。

だからこそ生まれてきてくれたことについて書かれた「この家族のもとに来てくれて本当にありがとう。これ以上ないくらいの愛情を込めてみんなで育てたいと思います」との思いは偽らざるものなのは間違いない。

この件について本人に聞いてみたが「生まれたから話せるけど、生まれなかったかもしれない。ビクビクしながら生きてました、最初の頃」との緊張の毎日だったのだという。

今現在、普通に生活している立場として、出産についてはまったくイメージがわかないが、調べてみると流産する確率は15%程度もあるともいう。流産の可能性が高まる14週での破水という危険な状態を乗り越えて中村家が授かった命を背景に、この試合は行われる。

もちろん狙うのはゴール後のパフォーマンスとして行われるゆりかごダンスだ。憲剛は過去の2人の実子の出産後にも勝利でゆりかごダンスを決めている。長男の龍剛くんの時は5-2で勝利した柏戦で「何回やるんだ?」というくらいにゆりかごを繰り返した。長女の桂奈ちゃんの時は顎の骨折からの復帰戦で、対戦したのは骨を折ることになった韓国の城南とのACLの試合だった。この城南戦で憲剛は交代出場直後にPKを奪うパスを通し、チームは3-0で勝利している。

この流れで行くと、この鹿島戦でも勝利でのゆりかごダンスを期待せざるを得ない。しかし鹿島は常に川崎Fに立ちはだかってきた巨大な壁だ。

「いつもいい試合になる、というイメージがある。雨の中断もありましたし、常に立ちはだかってきたのは鹿島でしたからね。優勝するためにはこのチームを破らないと、上にはいけないと思います。ただ、ホームだし。積極的にみんなでやれれば…」と憲剛は表情を引き締める。

現在フロンターレは勝点10で首位(4月1日時点)。対する鹿島は勝点9につけている。勝てば首位の座を維持できるが、負ければ勝点で鹿島に逆転される。シーズンのこれからを考えても非常に大きな試合だ。ぜひとも勝利したい。

ここまで中村家のことを主題に書いてきたが、もちろん順番的にはチームが優先される。自分のゴールでゆりかごダンスをしたいという思いがあるとしても、憲剛はチームの勝利を優先させてプレーする。「頑張りますよ。約束はできないですが、努力します」と話す憲剛の、チームを勝利に導くプレーに期待したいと思う。手強いライバルに勝利する姿を見せて欲しいと思う。

文:江藤高志(川崎F担当)


明治安田生命J1リーグ 1st 第5節
4月2日(土)15:00KO 等々力
川崎フロンターレ vs 鹿島アントラーズ

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