日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年11月17日木曜日

◆ラグビー部と切磋琢磨 東福岡V2へ視界良好(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/column/writers/news/1738935.html



 今年も東福岡が冬の主役だ! 11月13日に全国高校サッカー選手権の福岡大会決勝を取材し、6-0で九州国際大付を下した東福岡の2連覇の可能性の高さを実感した。

 スピードや突破力のあるサイドアタッカーを配し、両ワイドを大きく広げる伝統の攻撃的な布陣は、昨年度以上の破壊力だった。球際、空中戦での激しい競りあいも最後まで圧倒した。スタミナも十分で6得点中、後半に4得点。12月下旬からの全国大会へ順調に合わせてきた印象だ。昨年度の選手権は攻撃力がある中、6試合1失点の堅守がさえ全国制覇につなげたが、今年は昨年度をベースにより攻守のバランスが整えられている。

 やはりJ1入りが内定している3年生3人の存在が大きい。福岡大会決勝は、G大阪加入内定のMF高江麗央(れお)、鹿島加入内定のDF小田逸稀(いつき)が先発した。身長173センチながら身体能力に優れる小田は、左サイドバックとして俊足とフィジカルの強さで堅守を支え、オーバーラップから2点目を演出するなど果敢に攻撃参加する暴れぶり。高江は巧みなボールコントロール、ドリブル突破を武器に何度も攻撃の起点になる活躍で、精度の高い直接FKで4点目を決めた。

 磐田内定のMF藤川虎太朗(こたろう)は後半途中からの出場だった。だがチームは、伝統の背番号「10」を背負う司令塔の投入でさらに攻守の波に乗ると、そこから3得点。対戦した九州国際大付の杉山公一監督(43)が「対策は立てていたが個の技術や攻撃力を抑えられなかった」と脱帽する強さだった。

 今年は同校ラグビー部も11月12日の全国高校ラグビー大会福岡予選決勝で85-0と圧勝した。冬の花園で春の選抜大会、高校7人制に続く2年ぶり2回目の「3冠」奪取を目指しており、いい刺激になっているに違いない。【菊川光一】

 ◆菊川光一(きくかわ・こういち)1968年(昭43)4月14日、福岡市生まれ。福岡大大濠高-西南大卒。93年入社。写真部などを経て現在報道部で主にJリーグなど一般スポーツを担当。プロ野球等のカメラマンも兼務する“二刀流記者”。スポーツ歴は野球、陸上・中長距離。

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