鹿島OBで元日本代表監督のジーコ氏(65)が11日、古巣のクラブハウスをサプライズ訪問した。
前日10日夕方に成田空港着の航空機で来日を果たしたジーコ氏。この日は午前の練習が行われている中でクラブハウスを訪れた。練習場に同氏が姿を見せると、選手たちは一様に緊張の表情を見せ、母国の“レジェンド”(伝説)を前に、ブラジル人FWペドロ・ジュニオール(31)は背筋をピンと伸ばし硬直状態だった。
かつての教え子、主将MF小笠原満男(39)らと握手をかわしたジーコ氏は、「頑張れ。1日1日を無駄にするな。後悔しないように。サッカーはいいときも悪いときもある。常に笑顔でいること。そうすればいいことが巡ってくるから」と激励した。
同氏は1991年に鹿島の前身の住友金属に入団し、94年までプレー。プロ化するチームに勝利の哲学を植え付け、常勝軍団の礎を築いた。
ジーコ氏、鹿島クラブハウスをサプライズ訪問「1日1日を無駄にするな」