日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年6月23日土曜日

◆大迫ヘッドも「半端ないって」 高校時代の代名詞話題に 成長の決勝弾(西日本新聞)


大迫勇也

 サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会1次リーグH組の日本-コロンビア戦(19日)で決勝ゴールを決めた大迫勇也選手(28)=ブレーメン、鹿児島県南さつま市出身=をたたえる「大迫半端ないって」という言葉が会員制交流サイト(SNS)などを中心に話題を呼んでいる。サポーターが掲げた旗にも記された言葉のルーツは鹿児島城西高時代にある。3年時に出場した全国高校選手権で試合後に、敗れた対戦相手の選手が高校生離れしたプレーぶりを「あいつ半端ないって!」と絶叫。テレビ放映され、動画サイトで拡散。サッカーファンの間では以前から有名だった大迫選手の代名詞でもある。

 2008年度の同選手権で鹿児島城西高は準優勝。大迫選手は歴代最多の1大会10得点を挙げた。2得点した滝川二高(兵庫)との準々決勝で相手選手が「後ろ向きのボール、めっちゃトラップするもん」などと涙ながらに叫んだ。足元の技術に脱帽した言葉だったが、コロンビア戦は頭での得点。現地で観戦した高校時代の監督、小久保悟氏は「選手権の得点は全て足。成長した」と感慨を込めた。

 「ヘッドは苦手だった」と証言するのは、高卒で入団したJ1鹿島でコーチとして指導した奥野僚右氏(現J2福岡コーチ)だ。課題を居残り練習で奥野氏と一緒に克服。高校までは全体練習後の個人練習は日常だった。プロでは故障防止のため「居残り」も制限されるが、当時のオリベイラ監督(現J1浦和監督)に奥野氏とともに“直訴”して認めてもらったという。W杯初得点につながった汗。「実践力も半端ない」と振り返る奥野氏は「練習で取り組んだ技術で翌日に得点したこともあった」と懐かしむ。

 21日にベースキャンプ地のカザンを訪れたスポーツ庁の鈴木大地長官とともに取材に応じた日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「浮かれてもいないし、気後れすることもない」と選手を頼もしげに見守った。コロンビア戦の後に大迫選手は「ここで満足したくない」と次戦を見据えた。日本時間の25日午前0時に決勝トーナメント進出に向けた大一番、セネガル戦を迎える。 (カザン末継智章、向吉三郎)

=2018/06/22付 西日本新聞朝刊=




大迫ヘッドも「半端ないって」 高校時代の代名詞話題に 成長の決勝弾




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