日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年7月26日木曜日

◆2018明治安田生命J1リーグ 第14節(オフィシャル)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


明治安田J1 第14節

大阪2連戦の幕開け、気迫の完封勝利!鈴木と土居のゴールでC大阪を撃破!

真夏の大阪2連戦、第1章。鹿島が力強く連勝街道を走り始めた。ACLラウンド16進出に伴い、延期となっていたJ1第14節のセレッソ大阪戦。敵地・ヤンマースタジアム長居に乗り込んだ鹿島は、スコアレスで迎えた後半に鈴木と土居がゴールネットを揺らしてリードを奪う。気温30度超のタフな一戦、終盤は押し込まれる時間も増えたものの、最後まで集中力を切らさずに勝利へとたどり着いた。2-0。完封勝利で2連勝を果たした。

3日前、約1ヶ月半ぶりのリーグ戦を迎えた聖地は祝祭空間と化していた。柏戦、圧巻の6得点。多彩な攻撃で相手を圧倒し、鈴木が2得点、中村が1得点を挙げて前半を3-1で終えると、後半にも土居と安部がゴールネットを揺らした。そして65分、安西が中盤でボールを持つと、瞬時の加速で縦へ突破。敵陣中央を切り裂き、強烈な一撃を左サイドネットに突き刺す。輝きを放ち続ける若武者のファインゴールで、鹿島が6得点目を記録。終盤にセットプレーから1点を返されたものの、6-2と圧勝した。

中断明け3試合、これで14得点。シーズン前半戦の鬱憤を晴らすかのように、鹿島は充実の時を迎えている。遠藤、安部、土居、中村と、4選手がここ2試合で今季のJ1初得点を記録したことも象徴的だろう。個々の輝きが互いを刺激し、そしてチームとしての熟成へとつながっていく。鈴木は「今は本当に攻撃がやりやすい」と頷き、さらなるゴールラッシュを誓っていた。そして次なる戦いは中2日、敵地でのC大阪戦。連日続く猛暑の中、選手たちはわずかな準備期間でしっかりと回復を図り、そして集中力を高めていった。

前日練習を終え、指揮官は「攻守両面において、余裕が緩さにつながってしまった。ルーズな試合運びになってしまった」と、柏戦終盤の試合運びを反省していた。中2日、トレーニングで戦術的な確認を施す時間はわずかしかない。だからこそ大岩監督は「緊張感をしっかりと持って、突き詰めていこうという話をした」と、メンタル面での引き締めを強調していた。三竿健斗も「声や意識で変えられることだと思う」と、ここ2試合で喫した失点を反省し、奮起を期していた。

そして試合前日、内外に衝撃を与えるリリースが発表された。3年半に渡って鹿島を牽引してきた金崎が鳥栖への完全移籍を決断。そして鳥栖から韓国代表のセンターバック、チョン スンヒョンが加入した。様々な感情が去来する、別れと出会い。それでもフットボールは、戦いは続いていく。FWとして、さらなる期待と責任を纏う鈴木は「ここからの連戦、真価を問われる」と不退転の決意を語っていた。





中2日でのアウェイゲームへ、大岩監督が施した先発変更は1名のみだった。ボランチの一角にレオ シルバを指名し、ミドルゾーンの掌握を託す。その他、GKはクォン スンテ、最終ラインは西、犬飼、昌子、安西が並び、ボランチはレオと健斗が務める。会心のパフォーマンスを続ける攻撃陣は中村、遠藤、土居、鈴木が形成。今夜も虎視眈々とゴールを狙う。そしてベンチにはGKの曽ケ端、町田、内田、永木、小笠原、田中、山口が座る。



40度近い高温に見舞われた長居に、アントラーズレッドが続々と足を運んでいく。中2日で迎える、平日夜のナイトゲーム。ホームチームに数では及ばなくとも、ビジタースタンドの密度と情熱は桜色を凌駕していた。メンバー入り全選手の名前が叫ばれ、ボルテージが高まっていく。前節から新たに加わった昌子のチャントもまた、長居の空に誇り高く響き渡っていた。

19時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。立ち上がりから激しいボディコンタクトの応酬となり、一進一退の展開で時計の針は進んでいった。鹿島は安西がスピードに乗った攻撃参加で突破口を見出し、サイドの攻防で主導権を握る。前線の土居も巧みにスペースを突く動き出し、そして切れ味鋭いドリブルでC大阪守備陣を翻弄。体を張ったポストプレーを繰り返す鈴木との連係で、鹿島の推進力となっていた。



互いに決定機を作り出せないまま、15分経過後はC大阪のボールポゼッション率が高まっていった。それでも鹿島は動じることなく。タイミングを見極めたプレスと激しいタックルで相手に自由を与えない。健斗がポイントに挙げていた「セカンドボールへの反応」でも優位に立ち、ピンチの芽を摘んでいた。

拮抗した展開ながら、20分経過後は少しずつゴール前へ進出する場面を増やしていた鹿島。だが、決定機を作るには至らない。それでも、対面する相手の状態を瞬時に把握し、緩急をつけた突破で幾度となくマークを振り切った安部の輝き、安定感抜群の対人戦でピッチに君臨した昌子など、それぞれが特長を存分に発揮していた。







しかし、39分。緊迫感が漂うピッチにアクシデントが発生する。ペナルティーエリア左奥へパスを通された次の刹那、起死回生のシュートブロックで鹿島を救った昌子が負傷。足首を痛めたDFリーダーは自らゴールラインの外へと退き、そして戦いの場を後にすることとなった。数的不利で迎えたCKのピンチを脱すると、町田がピッチへ。41分、1人目の選手交代。真夏のアウェイゲームで、苦しい展開を強いられた。すると思いがけない交代から2分後、背後を完全に取られてクロスを許し、フリーでシュートを打たれてしまう。それでも、スンテが起死回生のビッグセーブ。スコアレスで前半を終えた。







迎えた後半開始早々、再びのアクシデントが鹿島を襲う。ハイボールをキャッチした直後、ゴールライン外の着地でスンテが負傷。治療を終えて一度はプレーを再開したが、すぐに倒れ込んでしまった。それでも、不屈の守護神はゴールマウスに立ちはだかり続ける。そしてのちに、再び鹿島を窮地から救うこととなる。





守護神とともに勝利を目指す鹿島は57分、取り組み続けてきたビルドアップから待望の先制点を記録する。最終ラインの犬飼が縦パスを供給すると、相手DFに当たってコースが変わったボールが鈴木の下へ。センターサークル内からワンタッチで相手の背後を取ると、敵陣を独走してペナルティーエリアに入る。GKとの駆け引き、そして左足ループシュート。1-0。新エースを襲名すべく、その道をひた走る背番号9が結果を残してみせた。









さらに鹿島は3分後、極めて重い意味を持つ追加点を記録する。セットプレーからの二次攻撃、前線に残っていた町田が左サイドでパスを受けると、瞬時の判断でボールを背後へ流し、反転。マークを振り切ってグラウンダーのラストパスを送ると、そこへ土居が飛び込むのが同時だった。アカデミー育ちの2人が紡いだホットラインが、ゴールネットを揺らす。2-0。土居の3戦連発で、鹿島がリードを広げた。







優位に立った鹿島は、選手交代を織り交ぜて反撃を期すC大阪に押し込まれる場面が増えたものの、町田と犬飼のセンターバックが奮闘を見せ、失点を許さない。そして73分には、相手のミドルシュートが右ポストを直撃し、こぼれ球を拾われて絶体絶命のピンチ。しかし、至近距離から打たれたシュートはスンテがキャッチしてみせた。驚愕のスーパーセーブで、桜色の沸騰は一瞬にして沈黙へと変わった。











大岩監督は終盤、永木と山口を投入。ミドルゾーンと前線に活力を注入し、チーム一丸で勝利へと突き進んだ。5分と表示されたアディショナルタイムも戦い抜き、待っていたのは歓喜の瞬間だった。2-0。総力戦でクリーンシートを成し遂げ、2連勝を果たした。



次戦は3日後、28日のG大阪戦だ。中2日でのアウェイゲームへ、鹿島は大阪にとどまって準備を進めていく。真夏の大阪2連戦、2連勝へ――。J1はいよいよ後半戦、その幕開けとなる90分だ。6ポイントを持って鹿嶋へと帰還するため、チームはJ GREEN堺でのトレーニングで準備を進めていく。



【この試合のトピックス】
・J1でのC大阪戦は昨年8月26日のJ1第24節から2連勝となった。
・J1でのアウェイC大阪戦は2011年7月31日の第19節から6連勝(2011~2014年、2017年、2018年)となった。
・土居が3試合連続、鈴木が2試合連続得点を記録した。
・町田が途中出場。J1通算4試合目で、リーグ戦では初めて勝利の瞬間をピッチで迎えた。
・レオ シルバが先発復帰。5月5日のJ1第13節浦和戦以来だった。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・リスク管理、攻守の切り替え、非常に良い守備ができているので後半も続けていこう
・こちらのサイドバックがあがった後の裏のスペースのケアをしっかりすること
・後半頭からしっかりと試合に入り、相手を自分たちのペースのひきづりこもう!

セレッソ大阪:尹 晶煥
・集中して対応できている。集中を切らさないように!
・良いポジショニングから攻撃に出ていこう。
・ミス減らしていこう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
鹿島アントラーズ:大岩剛監督
厳しいコンディション、そして大阪までたくさんのサポーターが来てくれた中で、選手たちが素晴らしい姿勢を見せてくれた90分だったと思う。抽象的な言い方だが、非常にいい試合ができたと思う。サポーターの皆さんに感謝しながら、次のG大阪戦に向けて準備をして行きたい。

Q.昌子の状態は?

A.把握していることは、足首を冷やしているということ。ドクターから詳しい診断は出ていない。これから検査などを踏まえて判断をしていく。

Q.金崎選手が移籍した直後の試合で若い選手たちが結果を出したが、いい流れでは?

A.もちろん結果を評価したいが、彼らだけではなく、他の選手の姿勢、ボールへのアグレッシブさや先手を取るという意識の高さに感服した。この暑さの中、「しっかりとしたパフォーマンスをしよう」、「チームとして一体感を持ってプレーしよう」と言っていたので、チーム全体の勝利として評価したい。


セレッソ大阪:尹 晶煥
中2日で非常に大変な試合だった。多くの方々から力を与えてもらったが、いい姿を見せることができなかった。メンバーの多くを入れ替えて臨んだ試合で、よく耐えていたものの、個人の能力で相手に劣っていたと思う。選手たちは意欲を持ってプレーしてくれた。一瞬の集中力が切れてしまって、その一瞬で敗れてしまった。これからも試合があるので、落ち込むことなく反省すべきことは反省しなければならない。上を目指すためには、今のままでは力が不足している。自分だけでなく、全選手が奮闘していかないといけない。多くの方々に足を運んでいただいたことに応えていけるようにしたい。


選手コメント

[試合後]

【鈴木 優磨】
いい形でビルドアップができていたし、チャンスは来ると思っていた。(得点の場面は)GKが出てくるのを待っていた。体が勝手に動いた感じだけど、あれしかなかったと思う。イメージ通りでした。

【土居 聖真】
得点の場面は、呼び込んだところにイメージ通りのボールが来た。いいタイミングだったと思う。自分の持ち味を出せていて、そこに結果的に得点がついてきているという感覚。でも、やるべきことはまだまだある。

【町田 浩樹】
アシストよりも無失点で終えることができたのが一番の収穫だと思う。スンテに助けられたけど、結果としてゼロで抑えることができて良かった。

【犬飼 智也】
前線に上背のある選手がいるので、その対応を意識していた。スンテに助けられた場面、危ないシーンもあったので修正点はある。マチもスムーズに試合に入っていた。能力のあるセンターバックなので、安心してプレーしていた。

【クォン スンテ】
シュートをセーブできたのはみんなのおかげ。GKはシュートを止めることが仕事。大阪2連戦の初戦を無失点で抑えることができたのは大きいと思う。

【安部 裕葵】
セカンドボールの回収や攻守の切り替え、コンパクトさを保つことなど、試合前に指示を受けたことを全うしようと思って臨んだ。自分たちのペースで試合を運ぶことができたと思う。




2018明治安田生命J1リーグ 第14節



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