いま、長崎をざわつかせている一人のモヒカン男がいる。ヨルディ バイス(写真)。1988年12月28日生まれのオランダ人は、その風貌どおり、ピッチで声を張り上げ、闘魂をむき出しにし、ピンチを救い、ゴールを決め、チームを奮起させている。
フェイエノールト(オランダ)、シドニーFC(オーストラリア)など世界中のチームで活躍したバイス。チームのオーストリア合宿最終日にテスト合流すると、猛烈に自分を売り込みチーム入りが決定。7月中旬に長崎に降り立つと、22日の明治安田J1第17節川崎フロンターレ戦でベンチ入り。続く27日の第18節FC東京戦でスタメン出場。チームを4試合ぶりの勝利に導くと、8月5日の第20節浦和レッズ戦ではキャプテンマークをつけて、日本最大のアウェイ戦で勝点1をものにした。クラブが公開しているロッカーアウト時のバイスの掛け声は身震いするほどだった。このころから長崎に流行語が一つ追加された。「バイス、やバイス」。
「みんなが私のことを覚えてくれてうれしいですね。長崎の雰囲気や街並みはとてもいいです。こうやって日本で、長崎でプレーできるようになったことに、私を信じてくれた監督、クラブには感謝をしています。私のプレースタイルは、まずはチームを勝たせることです。勝つために、気持ちも体も前に出して戦います。ピッチの上では、私がリーダーシップを発揮してチームを引っ張って行きます」
これまで4試合、360時間出場して1得点。チームは1勝1分2敗。バイスとしては、当然納得のいかない数字だ。第22節鹿島アントラーズ戦は、Jリーグで5試合目、ホームのトランスコスモススタジアム長崎では2試合目となる。クラブによると一部席種は完売とのこと。古豪との対決でバイスの闘魂に火がつき、ファンの声援で燃え盛ることは、火を見るより明らか。
バイス、Jリーグ初ゴールを決めたホームで、守りに攻めにヤバイ動きでチームに勝点3をもたらす。
文:J's GOAL編集部
明治安田生命J1リーグ 第22節
8月15日(水)19:00KO トラスタ
V・ファーレン長崎 vs 鹿島アントラーズ
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