日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2019年3月2日土曜日

◆駆け引き詰まった絶妙フィード…内田篤人の“現代サッカー”攻略術(ゲキサカ)



内田篤人 Atsuto.Uchida


特集南アフリカW杯から見えた日本サッカーの姿


[3.1 J1第2節 川崎F1-1鹿島 等々力]

 絶妙なコンビネーションでJ屈指の堅守を破った。鹿島アントラーズは0-1で迎えた前半21分、自陣ビルドアップからDF内田篤人が最終ラインの背後にボールを送ると、ここまで2戦連発中のFW伊藤翔が見事なタイミングで反応。後ろ向きのトラップでうまく収め、劣勢を打破する同点ゴールを流し込んだ。

 かつては世代別代表でU-17W杯を目指す予選を戦い、「高校の時から知っている」(内田)という1988年生まれのホットライン。内田が「前を見た瞬間に動いてくれた」と振り返れば、伊藤も「裏にボールを蹴る意思疎通ができていた」と同調するなど、同じチームになって間もない中でも関係性の良さを感じさせる。

 裏へのロングボールというシンプルな攻撃ではあったが、高度な駆け引きの賜物でもあった。抜け出した伊藤にはDF奈良竜樹がマークについていたにもかかわらず、シュートの場面では大きく先着。これを伊藤は「相手センターバックは自分に付けなかったんじゃなくて、先に身体をぶつけなかったので走って来られなかった」と振り返る。

 この駆け引きには内田もしっかり気付いていた。「適当に前にボンと蹴ろうか、翔が動き出したら高いボールを裏に蹴ろうか迷っていたけど、たぶん翔がディフェンスにぶつかってこけたんですよね。足を振りかぶった時に分かったので『これ行けるわ』って」。ストライカーの巧みな動きが名手のフィードを引き出していたようだ。

「前半に1-1に追いつけたのが本当にでかかった」と語った内田は「コンパクトに守ってくるのが現代サッカー。タッチラインからタッチラインまで(の距離を)蹴れれば守備も何もない。トラップも含めてよくやってくれた」と見事なゴールに手応え。ここまで2試合未勝利が続く鹿島だが、たしかな武器は磨かれている。

(取材・文 竹内達也)


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
特集南アフリカW杯から見えた日本サッカーの姿
価格:756円(税込、送料別) (2019/3/2時点)


◆駆け引き詰まった絶妙フィード…内田篤人の“現代サッカー”攻略術(ゲキサカ)




Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事