日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年9月30日月曜日

◆逆転負けは「今年を象徴」 鹿島が誇る“勝者のメンタリティー”はどこへ…24歳が触れた核心(FOOTBALLZONE)






「2日間休んでいるので。チームもリカバリーはちゃんとやってくれていますし、それは言い訳にならない。ピッチに立っている以上は、それは言い訳にできない。ピッチに立っていた選手が招いた結果なので申し訳ない」


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◆逆転負けは「今年を象徴」 鹿島が誇る“勝者のメンタリティー”はどこへ…24歳が触れた核心(FOOTBALLZONE)





DF関川郁万「ピッチに立っていた選手が招いた結果なので申し訳ない」


 鹿島アントラーズは9月28日のJ1第32節で湘南ベルマーレと対戦し、2-3で敗れた。かつてはリードを奪った試合には絶対的な強さを見せ、試合終盤の巧みな時間稼ぎの際には「カシマる」という言葉も使われていた。そんな勝ち方を知るはずのチームが、前半27分までに2点をリードしながらも、前半アディショナルタイムに1失点目を喫し、後半にも2点を加えられて敗れた。

 早い時間帯に2点をリードしたにもかかわらず勝ち点3を逃したばかりか、勝ち点ゼロに終わった試合を振り返り、最終ラインに入るDF関川郁万は「前半の終わりに失点しまったことがすべてかなと思います。あのまま2-0で折り返していれば……。前半の終わり方が良くなかった」と、唇をかんだ。

 ハーフタイムを経て守備は改善されたかに見えたが、自分たちの流れの時に追加点を挙げられずに後半20分、22分と連続失点してしまった。「まだ映像を見返していないから分かりませんが、本当に細かいミスが続いたと思いますし、今年を象徴するような敗戦だった。失点の仕方、時間帯もそうですし、連続した失点だったかなと思います」と、関川は悔やんだ。

 9月25日には天皇杯の準々決勝でヴィッセル神戸と対戦。中3日での試合というハンデがあったものの、「2日間休んでいるので。チームもリカバリーはちゃんとやってくれていますし、それは言い訳にならない。ピッチに立っている以上は、それは言い訳にできない。ピッチに立っていた選手が招いた結果なので申し訳ない」と、過密日程に敗因はないとして、今季を象徴するような敗戦を繰り返さないために必要なことには「全員の意識」と、続けた。

 まだ4位と上位争いに残っているものの、3位のFC町田ゼルビアとは勝ち点差「9」となっている鹿島。8年ぶりのタイトル獲得の可能性がリーグ戦のみとなったなか、J1残留争いの渦中にいる湘南に喫した逆転負けは、重い一敗となりそうだ。

(河合 拓 / Taku Kawai)



◆【鹿島】天国から地獄。膨らんだ逆転優勝への一縷の望み、湘南一丸の情熱に砕かれる(サカノワ)






 しかし……。運動量がやや落ちてくると、ボランチから後方のプレスがかからない。柴崎岳と三竿健斗のコンビは広範囲をカバーできず、そこに関川郁万(時に植田直通)が引き出されて、センターバックはスピードタイプではないため、あるいはその後の”カバーのカバー”までボランチなどが対応できず後手を踏む。そしてサイドバックの背後を狙われる“鹿島対策”には、この日も苦しめられた。


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◆【鹿島】天国から地獄。膨らんだ逆転優勝への一縷の望み、湘南一丸の情熱に砕かれる(サカノワ)





精神的にも強烈なダメージを残す1敗に。関川郁万「今年を象徴するような失点の仕方だった」。


[J1 32節]湘南 3–2 鹿島/2024年9月28日19:00/レモンガススタジアム平塚

 J1リーグ32節、鹿島アントラーズは濃野公人の2ゴールで申し分ない好スタートを切ったものの湘南ベルマーレに3失点を喫して、2-3の逆転負けを喫した。首位のサンフレッチェ広島とは勝点12差が開き、優勝争いから脱落した。

 精神的にも強烈なダメージを受ける敗戦だった。

 立ち上がりは鹿島がホームチームを圧倒した。最前線の鈴木優磨からスタートするプレスがハマり、湘南の狙うビルドアップを自由にさせない。その“前輪駆動”から空いたスペースに、サイドバックの濃野公人がアンダーラップを仕掛け、怖いもの知らずの強気な姿勢から2ゴールを奪ってみせる。仲間隼斗と名古新太郎のテクニックと俊敏性が発揮され、師岡柊生の強烈なプレッシングも効いていた。

 これは逆転優勝へ望みをつなげられる。試行錯誤しながら突破口に辿り着いたのかもしれない。しかもチャヴリッチが戦列に戻ってきた。さらに田川亨介、知念慶らがそこに加わってくる。追撃への態勢は整うのではないか。

 いろいろな、ここから好循環に突入していくポジティブな想像が駆け巡った。

 しかし……。運動量がやや落ちてくると、ボランチから後方のプレスがかからない。柴崎岳と三竿健斗のコンビは広範囲をカバーできず、そこに関川郁万(時に植田直通)が引き出されて、センターバックはスピードタイプではないため、あるいはその後の”カバーのカバー”までボランチなどが対応できず後手を踏む。そしてサイドバックの背後を狙われる“鹿島対策”には、この日も苦しめられた。

 たちまちネガティブな言葉に変わってしまう……。

 前半終了間際の失点で、快勝ムードだった”快晴”は”曇り”になる。そして飛ばしすぎた影響か、後半途中から立ち上がりほどのハイプレスがかからず、今度は湘南の逆襲を食らっていくと、すっかり雲行きは変わってしまった。

 これはマズイ。ネガティブな思考に陥ると、劣勢を跳ね返せないのが今の鹿島だ。逆に湘南のホームスタジアムだと言わんばかりの一体感ある攻撃に吞み込まれ、福田翔生の「本当にこの応援を受けていると、命を懸けても戦えると思っている」という逆転弾などたちまち2失点し、2点リードから2-3の逆転負けを喫してしまった。

 首位のサンフレッチェ広島、そして3位だったヴィッセル神戸が勝利を収めた。広島とは12ポイント差、神戸と11ポイント差に開き、3位FC町田ゼルビアまで9ポイント差。リーグ6試合未勝利となった鹿島の優勝争いは、これで終わってしまった。

 前半に希望の光が差した。それは一筋だがとても強烈だった。それだけに、そこから闇の深いどん底に叩き落とされた失意との落差は激しく、あまりにメンタルに堪える一敗になった。

 関川は試合後、「映像で見返しますが、細かいミスが続いたと思います。時間帯、連続で喫してしまうところと、今年を象徴するような失点の仕方でした。(自身のコンディションは?)2日間休んでリカバリーしていたので言い訳はありませんし、ピッチに立っていた選手が招いた結果であり、本当に申し訳ないと思っています」と悔しそうに語った。

 鹿島の『5番』は抜群の跳躍からのヘッダーで濃野の先制点をアシストした。ただ、どうしても失点に絡んだ残像のほうが残ってしまう。光と影、天国と地獄……。もちろん時に厳しい声もあっていいのかもしれないが、その背中を力強く後押しして、選手たちを英雄にできるのは、鹿島のサポーターだけなのかもしれない。

 1日が経ち、湘南-鹿島の一戦は、とてもいい試合だったとも実感する。キム・ミンテが鹿島OBのプライドを示し、キツイ恩返しをされてしまった。

 今後のターゲットだが、まずリーグ4位をキープしたい。神戸が天皇杯優勝とリーグ3位以内を果たせばという完全な棚ぼた狙いではあるが、A CL2の出場権を獲得できる。ACL2は罰ゲームではないか!? 獲得できれば復権に向けたキッカケのタイトルになるはずで、そのあたりもポジティブな思考になっていきたい(もちろん、まだだまだ先の話ではあるが、上位にいることで語れるテーマでもある)。

 まず一つ勝利を収めるしかない。選手の入れ替え後は予想外にパワーアップできず(決して強化部だけの責任ではないと言える。このあたりは改めて分析したい)、大切な勝負どころで停滞感を招いたのは紛れもない事実だ。今一度シーズン終盤へ、解決できずにいる課題に対し、ランコ・ポポヴィッチ監督も、スタッフも、選手も向き合い、より強くなるために建設的に改善策を見出して、鹿島のエンブレムのもと、結束して闘いたい。


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