日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2014年8月3日日曜日

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第18節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51198

J1 第18節 サンフレッチェ広島戦

今季最多の5得点!ゴールラッシュを見せた鹿島、ホームで広島を撃破!

先週末の浦和戦を1-1で引き分け、リーグ戦3試合連続ドローで前半戦を終えた鹿島が、重要な意味を持つホームゲームに臨んだ。J1後半戦初戦、第18節でサンフレッチェ広島と対戦すると、カイオのゴールで先制し、後半に一時は同点に追いつかれたものの、その後はゴールラッシュ。ルイス アルベルトと西、ダヴィ、柴崎がゴールネットを揺らし、今季最多の5得点で5-1と大勝した。

鹿島は前節の大宮戦から先発を1人変更し、中村が左サイドハーフに入った。リーグ戦4試合ぶりの勝利を目指す鹿島は立ち上がりから積極的な動きを見せる。開始2分、中村が左サイドに展開すると、山本がクロスを上げ、こぼれ球に小笠原が反応。ペナルティーエリア手前からボレーシュートを放ったが、枠の右へ外れた。

そして、2試合ぶりの先制点は9分に生まれた。柴崎が浮き球の縦パスを送ると、ペナルティーエリア手前まで走り込んでいた中村が胸トラップでボールを収める。相手を背負ったポストプレーから右側へパスを出すと、ペナルティーエリア右側からカイオが右足を振り抜くと、グラウンダーのシュートが相手DFの股下を通り、ゴール左隅に突き刺さった。カイオのリーグ戦4得点目で、鹿島が1点をリードした。

1点リードとなった鹿島は、先制の勢いそのままに攻勢をかける。11分には、小笠原が蹴り込んだ左CKにダヴィが飛び込み、強烈なヘディングシュート。惜しくも枠の上に外れたが、広島ゴールを脅かした。17分には、相手のバックパスを奪った土居がペナルティーエリア内で相手GKと1対1となるチャンスを迎えたものの、シュートは阻まれてしまった。

ボールポゼッション率を高める鹿島は、35分にもカイオが強烈なミドルシュートを放つなど、チャンスを演出。広島に攻め込まれる場面もあったが、集中力を保って身体を張り、決定的なピンチを迎えることはなかった。38分には柏に自陣深くまで進入されてシュートを打たれたが、曽ヶ端がしっかりとセーブした。前半は鹿島の1点リードで終了した。

1-0で後半を迎えた鹿島だが、55分に同点に追いつかれる。パス交換から中央を割られると、皆川から柏にラストパスを通され、押し込まれてしまった。同点に追いつかれた鹿島は63分、中村に変えてルイス アルベルトを投入。柴崎が1列上がってトップ下の位置にスライドし、土居が右サイドハーフに入った。この交代策から、ゴールラッシュが始まった。

まずは66分、ルイス アルベルトが土居からのパスを受けると、ペナルティーエリア内で相手選手をかわし、右足シュートでゴールネットを揺らした。さらに70分には、小笠原がペナルティーエリアの手前へと蹴った左CKに西が反応。浮き球を右足ダイレクトで合わせると、鮮やかな軌道を描いたボレーシュートがサポーターの待つゴールへと突き刺さった。西の芸術的なゴールで、鹿島がリードを2点に広げた。

攻撃の手を緩めない鹿島は、終盤にカウンターから2点を追加する。81分、左サイドを抜け出した柴崎が中央へのラストパスを送り、ダヴィが詰めて4点目を挙げると、2分後には同じような形から、今度は逆に右サイドのダヴィからのパスを柴崎がスライディングで押し込んだ。

今季最多の5得点を奪った鹿島が、ホームで広島に大勝。リーグ戦4試合ぶりの勝利を挙げ、勝点を30に伸ばした。次戦は1週間後の第19節、9日に行われる名古屋グランパス戦だ。今節の結果、首位との勝点差は7に縮まった。次節はアウェイゲームだが、大勝の勢いに乗って勝利を収め、連勝街道を走り始めなければならない。苦しみを味わった7月を経て、迎えた8月の初戦でゴールラッシュ。鹿島の反撃が、始まった。



【この試合のトピックス】
・リーグ戦4試合ぶりの勝利を収めた。
・1試合5ゴールでの勝利は、今季最多。
・今季のリーグ戦では広島相手に2連勝を果たした。
・柴崎が2試合連続得点を決め、今季のリーグ戦4得点目を記録。自己記録を更新した。
・西が今季初得点を挙げた。
・今季新加入の杉本が、公式戦初出場となった前節の浦和戦に続いて途中出場。カシマスタジアムで、初めて公式戦のピッチに立った。
・中村が今季のリーグ戦2試合目の先発出場。前回は3月29日の第5節横浜FM戦で、出場は今季リーグ戦3試合目だった。
・カイオが2試合ぶりの得点を決め、今季のリーグ戦4得点目を記録した。
・ダヴィも2試合ぶりの得点で、リーグ戦での得点数を7に伸ばした。
・途中出場のルイス アルベルトが決勝点。リーグ戦でのゴールは、4月29日の第10節、清水戦以来2得点目だった。なお、ルイス アルベルトが得点を決めた試合は、ヤマザキナビスコカップA組第2節の鳥栖戦を含め、3戦全勝となっている。



監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・得点後、消極的になっている。もっと積極的に攻撃すること。
・セットプレーで競り負けるな!互いに声を掛け合ってコミュニケーションを向上させろ。
・最後の笛が響くまで絶対に集中力を切らすな!


サンフレッチェ広島:森保 一
・あわてずにボールを動かすこと。
・シュート意識をしっかり持つこと。
・守備はねばり強くやること。


[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(5-1という勝利で決定力不足は解消されたか?)前半だけ見ても、もっと得点してもおかしくない内容だったと思う。(引き分けていた)3試合のなかでも数多くのチャンスを作っていたが、決めることができなかったり、ラストパスの精度が悪かったり、ノーゴールとジャッジされたりした。勝ってもおかしくない内容だったが、完璧ではないので、いろいろなことが起こる。そのなかで、少しずつ競争力があるチームになってきた。私は戦術や戦法は伝えるけど、何かを成し遂げるのは選手だから。
・これまでのセットプレーからの失点は、集中力や声を出すことが足りていなかったので、そこを改善することはそれほど難しいことではない。今日だけでなく、他も試合でもチャンスをものにしていれば、状況は変わったはず。プラスの結果が出たことで自信も高まり、よりよい状況が生まれるはずだ。
・(柴崎選手に関して)ずっと通訳には、すごい選手なのだから自覚するように説得してくれと言っている。運動量、能力、両足でシュートが打てるしパスも出せる。足に宝箱が入っていると表現したのだが、その箱を開けてほしい。将来、彼が日本代表に呼ばれるのは間違いないと思う。その成長を止めずに、私がイメージする以上の選手になってほしい。

サンフレッチェ広島:森保 一
完敗だと思っている。鹿島は昨年最終戦でJリーグ優勝を決められた屈辱感を、今日晴らそうと、気持ちを前面に出してぶつかってきた。前半は後手を踏んでしまい、もっと失点してもおかしくなかったが、0-1で折り返すことができて、チャンスをもらったというか、後半はうちがアグレッシブにやる番だと入って、1-1と同点にすることができた。その後もうちに流れがあったが、攻め立てているときに得点を奪うことができず、流れを渡してしまう結果となってしまった。こちらが前がかりになったところを見逃さず、したたかにゲームをすすめられてしまった。もう一度チャレンジャーとしてやっていかなくてはいけないと教えられた敗戦だった。


選手コメント

[試合後]

【柴崎 岳】
チームとしては非常に良い戦いだったと思う。失点の場面は曖昧なプレーが多すぎた。しっかりとクリアして、まずはピンチをしのがなければいけない。その後、チームとしてもう1回攻めるという気持ちを見せられた。2点目、3点目が入った後はオープンな展開になって、ダヴィと自分の得点はその中で生まれたものなので、評価は難しい。ルイスと大伍さんの得点はすばらしかった。内容は修正できてきているが、無失点の試合が少ないので、まだまだやることはある。攻撃についてはポジティブに捉えられるので、引き続きやっていきたい。

【西 大伍】
自分が精一杯できることをやろうと心がけている。前節は攻撃に絡めなかったので、今日は行きたいと思っていた。得点については、練習でもあんなにきれいに決まることはなかなかない。ボレーは自分でもうまいと思っていたけど、サイドバックの位置ではなかなか機会がないので。リラックスして、芯に当てることを考えていた。チームの目標に貢献すること、守備でも攻撃でも成長できているか、また継続できるかどうかが大事。

【カイオ】
良いトレーニングができていて、それを試合でも出せている。チームメートの個性がわかってきたし、チームとして良くなっているという手応えがある。チームと一緒に、サポーターのために血が出るまで戦いたい。

曽ヶ端選手、杉本選手、中村選手のコメントをアントラーズモバイルをご覧ください。

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事