明治安田生命J1リーグ第27節が23日に行われ、北海道コンサドーレ札幌と鹿島アントラーズが対戦した。
札幌は前節0-7で敗戦。一方、鹿島はアジア・チャンピオンズリーグベスト4進出を果たすなど公式戦3連勝中。順位もそれぞれ5位と7位で、上位に踏みとどまるため勝利が求められる。
試合は立ち上がりからオープンな展開に。鹿島が右サイドからの攻撃を中心に土居聖真が決定機を迎えるも、ヘディングシュートは惜しくもゴール右へ逸れる。対して札幌もチャナティップの左サイドからの折り返しで白井康介がチャンスを得るなど、ともに早い時間から得点の香りをにおわせる。
両チーム交互にチャンスが訪れるような展開に終わりを告げたのは鹿島。24分、鈴木優磨が左サイドからアーリークロスを送ると、ファーに遠藤康が飛び込む。右足で合わせたシュートがネットを揺らし、先制点を奪う。
先制した鹿島は重心を下げて札幌がボールを持つ時間が増えていく。左右に散らしながらゴールに攻め込む札幌だが、レオ・シルバを筆頭に鹿島の粘り強い守備に苦しみ、1点ビハインドで前半を終える。
後半に入ると、48分に左サイドから安西幸輝の侵入で鹿島がPKを獲得。これをエースの鈴木が沈め、追加点を挙げる。鈴木はリーグ戦大台の二桁ゴールに乗せた。
札幌は三好康児、小野伸二らを投入し、反撃の糸口をつかもうと試みる。しかし、鹿島はいつものように時計の針を冷静に進めていき、試合は2-0で終了。リーグ戦連勝で順位を4位に上げた。一方の札幌は連敗となり、鹿島とは順位が入れ替わっている。
■試合結果
札幌 0-2 鹿島
■得点者
鹿島:遠藤(24分)鈴木(48分)
◆鹿島、連勝で4位浮上…鈴木優磨がキャリアハイのシーズン二桁ゴールに到達/J1第27節(GOAL)