日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年11月23日水曜日

◆3位鹿島が下剋上 金崎V弾で川崎Fの悲願散る(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1742119.html



<明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ:川崎F0-1鹿島>◇準決勝◇23日◇等々力

 鹿島が29日からの決勝に駒を進めた。

 年間勝ち点2位の川崎Fと、同3位で第1ステージ王者の鹿島が対戦。引き分けの場合は年間上位の川崎Fが決勝に進む規定の中、後半5分にエースFW金崎夢生(27)が1点をもぎ取った鹿島が“下克上”を果たした。

 最初のチャンスを得たのはホームアドバンテージを持つ川崎Fだった。カウンターで右サイドを攻めた1トップのFW長谷川が、鹿島MF小笠原をかわして右足クロス。反対サイドで待ち受けたFW大久保がダイレクトボレーを狙ったが、ミートせず枠には飛ばなかった。

 前半19分には川崎Fをアクシデントが襲う。DFエドゥアルドのクリアに反応した長谷川が、ボールを追って猛ダッシュ。その際に左太もも裏を肉離れしたような動きを見せて倒れ、そのまま負傷退場。担架で運ばれる間に、病み上がりでベンチスタートだった主将のMF中村が交代で投入された。同時に、大久保からキャプテンマークを手渡された。

 まず1点が必要な鹿島は前半23分にMFファブリシオ、24分にDF西がミドルシュートを放つが、GKチョンに阻まれた。後半ロスタイムにも、右サイドに流れた日本代表ボランチ永木が右足で好クロスを上げたが、DF谷口にダイビングヘッドでクリアされてゴールは割れなかった。前半は、鹿島がややチャンスをつくったが、0-0で折り返した。

 日本協会の田嶋会長、日本代表のハリルホジッチ監督、手倉森コーチら全スタッフ、既に年間勝ち点1位で決勝進出を決めている浦和のペトロビッチ監督らが視察する中で後半戦がスタート。すぐ試合が動き、5分に鹿島が先制した。左サイドバック山本が右から左に切り返してマークを外すと、左足でクロス。ここに飛び込んだFW金崎が頭でコースを変え、ゴール右に流し込んだ。DFエドゥアルドの前に一足早く体を入れた金崎が欲しかった先制点を奪い、引き分けでは敗退の鹿島がリードした。

 アドバンテージを失った川崎Fは中村が14分に右足、22分に左足でシュートを試みるが、ともにサイドネットだった。26分には途中出場のMF登里が鋭いドリブルで左サイドを破り、ラストパス。だが、わずかに合わなかった。川崎Fは最後、ロングボールを蹴り続けたが、鹿島の守備陣の集中力は切れない。最後の望みをかけたエウシーニョの右クロスも、DF谷口が頭に当てて浮かしてしまい、万事休す。1-0で終了し、鹿島が逆転で決勝に進出した。

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