日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年10月11日木曜日

◆平畠啓史さん選定! Jリーガー能力別No.1プレーヤー。世界に知ってほしい名手たち(後編)【編集部フォーカス】(フットボールチャンネル)






Jリーグサポーターにはおなじみの平畠啓史さんが、能力別に優れたJリーガーを選定。「能力別No.1プレーヤー」には、一体誰が選ばれるのだろうか。(選定:平畠啓史、取材・文・構成:小澤祐作)


攻撃力部門

FW:鈴木優磨(すずき・ゆうま/鹿島アントラーズ)
生年月日:1996年4月26日(22歳)
今季リーグ戦成績:29試合出場/11得点

FW:金崎夢生(かなざき・むう/サガン鳥栖)
生年月日:1989年2月16日(29歳)
今季リーグ戦成績:12試合出場/2得点(サガン鳥栖での成績)

FW:小林悠(こばやし・ゆう/川崎フロンターレ)
生年月日:1987年9月23日(31歳)
今季リーグ戦成績:25試合出場/14得点

 攻撃力も難しいですよね。僕の中の感じでは、アグレッシブさですかね。

 というと鈴木優磨と金崎かなと。ベクトルの向き方が常にアグレッシブに相手のゴールに向かって行っている二人。

 金崎とか見てても、相手のDFからしたら嫌ですよね。どんどん向かってくるから。そこはやっぱりこの二人は攻撃力っていう意味ではポイントは高くなる。

 決定力という部分で言えば、今は小林悠かなと。実は小林は守備力の部分でも少し考えていたんですよね。あの人のプレスバックとか切り替えの速さとかはすごいですよ。

 あとは抜け目のなさとかポジショニング云々でいう攻撃力でいっても、やっぱり小林はポイントが高くなると思いますね。

テクニック部門

家長昭博

MF:家長昭博(川崎フロンターレ)
生年月日:1986年6月13日(32歳)
今季リーグ戦成績:27試合出場/3得点

 これもまた家長ですかね。なんかもう、フィジカルの強さがあってのボール扱いの上手さみたいなのもあるかもしれないですけど、緩急つけられるっていうところはすごいなと思いますね。

 ドリブルとかでも緩急つけられますし、キックもそうだし、ドリブルもそうだしボールコントロールもそうだし。すべてトータルのテクニックっていう部分でも家長は素晴らしい。

 際立った、お客さんを沸かせるようなテクニックもそうやけど、基本技術のトータル的な高さっていうんですかね。そこはもうすごいと思います。


IQ部門



DF:西大伍(にし・だいご/鹿島アントラーズ)
生年月日:1987年8月28日(31歳)
今季リーグ戦成績:20試合出場/2得点

FW:興梠慎三(こおろき・しんぞう/浦和レッズ)
生年月日:1986年7月31日(32歳)
今季リーグ戦成績:29試合出場/13得点

 これは難しい。まぁベタにいうとヤットさん(遠藤保仁)とか、憲剛さん(中村憲剛)とか大谷(秀和)とかも挙げたいですもちろん。

 ただ、僕はあえて興梠を挙げたいです。多分すっごい頭ええんちゃうかなって思いますね。

 たとえばポジションニングとか、妙ですよね。そこってやっぱり全体が見えていないとできないと思うんで、僕はIQは興梠を点数高めにしたいと思います。

 IQって中盤の選手入れるとそれっぽく見えるんですけど、興梠の賢さというか、それがないと点は取れないし、それで起点にもなれてっていう。1トップであれだけ大きくない体であれだけこなせるってやっぱりすごい。それで7年連続二桁得点っていう。やっぱ頭良くないとできない。だからサッカーIQはすごい高いんじゃないかなと僕は思いますね。

 (ヨシュア・)キミッヒとかIQ高そうに見えますよね。戦術理解度というか。そういった意味でいうと僕は鹿島の西を挙げますかね。

 戦術理解度高そうなイメージがあります。サイドバックだけではなくて、前もやったりとかボランチやったりとか。元々サイドバックの選手ではないですけど。でも逆に、そういった選手がサイドバックをこなせる。西流のサイドバックのやり方は、サイドバックの進化したやり方っぽいという気はしますね。

空中戦部門



DF:昌子源(しょうじ・げん/鹿島アントラーズ)
生年月日:1992年12月11日(25歳)
今季リーグ戦成績:12試合出場/0得点

FW:豊田陽平(とよだ・ようへい/サガン鳥栖)
生年月日:1985年4月11日(33歳)
今季リーグ戦成績:7試合出場/0得点

 空中戦は…やっぱり昌子かな。昌子と、豊田!

 豊田は僕、勝手に思ってるだけなんですけど、この人たぶんわざとギリギリで(空中戦に)勝ってるんじゃないかなと思う時がありますね。絶対勝たなアカン時は、100%勝つんですよ。でも、「わざとこれ80くらいでいってるんちゃうかな」みたいに、全部全開で行っている感じはしないんですよね。なんか、うまいこと使い分けてここはちょっと、体でダメージ負わすじゃないけど、そういう空中戦の使い分けしてるんちゃうかなと、僕は思ってるんですよね。競るエリアとか、時間帯とかでたぶん変えてるんちゃうかなと思うくらい、なんかそういった強さはありますね。

 昌子は合わせる巧さというか、そういうのもあるんじゃないかな。ポジショニングとかの頭の良さとか。豊田は逆にフィジカル的な(空中戦の)強さがあると思う。

 日本人のDFは、今吉田麻也が行っていますけど、プレミアリーグで活躍できたら本物だと思います。(昌子は)そこで見てみたい。やっぱり昌子とかは頭の良い感じもするし、そういった舞台でクレバーにできそうなイメージもありますけどね。

メンタル部門

Jリーグ


GK:権田修一(ごんだ・しゅういち/サガン鳥栖)
生年月日:1989年3月3日(29歳)
今季リーグ戦成績:29試合出場/31失点

GK:中村航輔(なかむら・こうすけ/柏レイソル)
生年月日:1995年2月27日(23歳)
今季リーグ戦成績:13試合出場/16失点

GK:秋元陽太(あきもと・ようた/湘南ベルマーレ)
生年月日:1987年7月11日(31歳)
今季リーグ戦成績:28試合出場/36失点

MF:遠藤保仁(えんどう・やすひと/ガンバ大阪)
生年月日:1980年1月28日(38歳)
今季リーグ戦成績:29試合出場/1得点

 メンタルは色々考えてみたんですけど、どうしてもGKにいっちゃうんですよね。GKの権田と、中村航輔と秋元。

 権田選手とかはメンタルの強さという部分はすごく感じますね。秋元とかもそうです。PKの時とかの堂々とした振る舞い、その後の味方の励まし方とか。

 やっぱりGKのメンタルって独特な部分があるかもしれないですけど、中村航輔とかも、(川口)能活さんっぽい。技術+メンタルで守る感じがします。

 あとちょっと考えたら遠藤とかもメンタル高い気がしますね。周りに流されない。メンタルというと根性とかをイメージしてしまいますけど、ヤットさんみたいに、いつも自分のメンタルをずっと保ってプレーするというのは、メンタルが高いと言えると思います。

平畠啓史さんの書籍紹介!

平畠啓史

 この本の見どころはたくさんありますよ(笑)。

 色々な人に本渡して見てもらいましたけど、カテゴリの順番じゃないのが嬉しいと言われました。普通はJ1、J2、J3(順)となっているじゃないですか。この本は北から順に並んでいるんですよね。そこをすごいいいなと言ってくれる人はいました。文量も、J1からJ3まですべて一緒。そこも面白いと思います。

 ガイドブックにもなりますし、来シーズン始まるまでのサッカー熱を冷めさせないためにも、いいと思いますね(笑)。それで来年ここ行こうとか、こんなんなのがあるならここ行こうとか。

 あと、スタジアムDJ一覧は他にはないと思います。あとは各クラブのJリーグ初ゴールの選手も載っています。これも面白いと思いますね。

出版記念イベントも開催!

【日時】10月11日(木) 18:30~
【イベント内容】サイン&2ショット撮影会
【会場】戸田書店 静岡本店(静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー2F・1F・BF)
◆イベントの詳細はこちらから

(選定:平畠啓史、取材・文・構成:小澤祐作)

【了】




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