日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年6月26日日曜日

◆2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第17節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51789

明治安田J1 1st 第17節

山本!土居!鹿島、粘る福岡を振り切り、1stステージ優勝!

最高の舞台で、最高の結果を得た。3万1,636人と今季最高の来場者数となったカシマスタジアムで、山本の先制ゴール、土居の追加点を守り切り、2-0と勝利。これで鹿島は自力での1stステージ優勝を決めた。



昌子、カイオの2人を累積警告で欠く鹿島は植田のパートナーとして最終ラインに、ブエノ、そして左サイドハーフに杉本を置く布陣で臨んだ。またベンチにはこの試合を最後に鹿島を去る青木とジネイも入った。



序盤からアグレッシブにいきたい鹿島だったが、前線のウェリントンへボールを集める福岡に苦戦を強いられる。ウェリントンをブエノ、植田が止めに行ったところを邦本や金森、そして古部に差し込まれるという場面が目立った。





しかし流れを変えたのは、やはりセットプレーだった。27分、右CKからキッカーの柴崎がゴール前へ鋭いボールを入れる。これを植田の裏からゴール前へ入ってきた山本がどんぴしゃりのヘディング弾を福岡ゴールに突き刺した。





この会心の一撃で先制点を得た鹿島はここから勢いに乗る。そして37分、ツートップの2人で追加点を得る。相手の隙を突き、金崎が右サイドからゴール前の土居へラストパス。これを土居がしっかりと決め、2-0とした。







後半に入っても、鹿島のペースは変わらない。焦ることなく、試合をコントロールし時間を有効的に使った。何度がチャンスがあったものの、3点目が遠い。ここで石井監督は”らしい”采配を振るう。77分に杉本に代え、永木をピッチに送り出した以降、動かなかった石井監督がアディショナルタイムに入り、この試合を最後に鹿島を去るジネイと青木をピッチに送り出した。











3万1,636人の大歓声を浴びながら、最後となるカシマのピッチを走る2人。そしてジネイにはオフサイドとなったが、”ラストゴール”もあった。そして試合終了の笛が鳴り、鹿島は2-0で完封勝利を収め、6連勝で1stステージ優勝を決めた。







これで鹿島はポストシーズンのチャンピオンシップへ進出する権利を得た。だがまだ何かを成し遂げたわけではない。これはあくまで、本当の歓喜への第一歩。2ndステージ、そして年間王者となるため、戦いはまだまだ続く。





【この試合のトピックス】
・今季最多となる3万1,636人の来場者数。
・昨シーズン2ndステージ以来のリーグ戦6連勝。
・この試合で鹿島を去るジネイ、青木がともに交代出場でピッチに立つ。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・後半もコミュニケーションをとって、前半の守備を続けよう。
・攻撃のサポート、リスクマネジメントをしっかりすること。
・もっと落ち着いてボールを回し、慌てないでプレーすればよい。
・自分たちのサッカーを続けるように!

アビスパ福岡:井原 正巳
・前半の入りは悪くなかった。いけている所はいけている。
・ボールを奪ったあと、休まずに前に出ていくこと。状況判断を早く。
・1対1の所はもっとカバーし合う、助け合う動きを増やしていこう。
・まずは1点返そう。


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
先ずは3万1,000人を超えるお客さまが来てくださったことに感謝したい。TVの前で応援してくださった皆さまもいらっしゃると思うが、カシマスタジアムで選手たちを後押ししてくださった皆さまに感謝したい。(試合に関しては)相手のロングボールへの対応はできたが、攻撃面ではボールをうまく運べなかった。ただ2点リードしたことで、この試合を最後にチームを去るジネイと青木をピッチへ送り出すことができたのは選手たちの頑張りがあったから。今日は選手たちの頑張りで勝った試合だった。

Q. 選手としても監督としても1stステージ優勝という結果を得たが?

A. 僕自身としてはそんなに価値を感じない。とにかく勝ち点3を取って、ステージ優勝することだけを考えていた。その部分では少しでもクラブに貢献できたかと思う。

Q. 1stステージのMVPを選ぶとしたら?

A. それぞれの試合で様々な選手が活躍してくれた。誰がどうということではなく、チームの結束力の成果だと思う。

Q. 土居選手のゴールは攻守の切り替えが早かったが、これが狙いか?

A. はっきりと覚えていないが、練習の積み重ねが出た。もっともっと前からのプレッシャーをかけてやっていきたい。

Q. 2ndステージに向けて。

A. 1stステージ優勝をしてチャンピオンシップに出る権利を得たが、シーズンが終わったわけではない。2ndステージはもっとゴールを決めて、失点も減らしたい。勝ち点でも年間で昨シーズンの広島(74)を超えたい。(1stステージの)3分2敗を勝利に変えていき、1stステージを超える結果を出したい。

アビスパ福岡:井原 正巳
鹿島アントラーズは本当に素晴らしいチーム。まずは1stステージ優勝おめでとうございますと伝えたい。また今日もアウェイまで多くのサポーターが応援にかけつけてくれた。サポーターに感謝したい。前節も優勝を争っている川崎Fとの対戦で、今節は鹿島が勝てば優勝という中で、勢いにのまれないよう、しっかりゲームに入ろうということで非常にいいテンションでゲームに入れた。しかし、ゲームの流れをつかみかけていたところでセットプレーからの失点というのは、さすが鹿島だと思うし、鹿島のしたたかさを改めて感じた。




選手コメント

[試合後]

【曽ケ端 準】
試合の最初は、全体的に動きが硬かった。しかし、練習してきたセットプレーの形から点を取ることができて、そこからは、追加点もしっかり取れて、落ち着いて試合を運ぶことができた。プレッシャーがかかるゲームを経験することは、選手にとって大きなこと。その試合をものにできたことは、チームの成長につながる。

【西 大伍】
優勝がかかった試合となると、いつも通り行かないなと思った。もう少し押し込んでプレーしたかった。そのなかでもっと徹底してやれたら良かった。優勝がかかった試合ということで、たくさんのサポーターの方が来てくれた。これからも来てもらえるような試合ができたかというと、まだまだ。もっと高めて見に来てもらえるようにしていきたい。

【植田 直通】
タイトルを獲ればみんなの意識も変わる。もうすでに次のタイトルがほしいという欲が出ている。次は年間チャンピオンを獲りたい。優勝を目指してやっていきたいと思う。友達、家族、たくさんの人が応援してくれていた。その期待に応えられてうれしい。

【ブエノ】
立ち上がりは緊張もあったが、試合が流れるにつれ、自分らしいプレーができるようになった。DFライン全員が、お互いに声をかけ続けることができていた。ナオやサイドバック、ボランチにも声をかけられた。DFはお互いにコミュニケーションをとらないといけないという点ではよくできたと思う。

【山本 脩斗】
みんなでやってきたことを、しっかり結果につなげることができた。チャンピオンシップの権利を得たことは素直にうれしい。すぐに2ndステージがあるので、切り替えていい状態で次の試合に臨みたい。先制点が大事になると思っていたので、そのゴールを決めることができて、すごくうれしい。

【柴崎 岳】
立ち上がりは良くなかったが、前半のうちに2点を取れたことがすべて。そこまで危ない試合でもなかった。優勝がかかった試合で、このように勝利という結果を残せて良かった。優勝はしたが、そこまで喜んでいるわけではない。いまチャンピオンシップに出場できるのは今のところ僕たちだけ。アントラーズの1年だったといえるようにしたい。

【小笠原 満男】
勝てば優勝という試合になり、本当にたくさんのサポーターがスタジアムに来てくれた。そういうなかで優勝することができ、うれしく思う。ただ、まだ1stステージを獲っただけ。本当の意味でのタイトルとはいえないかもしれない。90分通していい試合ができているわけではない。これに満足することなく、もっと内容をよくして、これからも勝ち続けていけるように頑張りたい。

【遠藤 康】
優勝はうれしい。試合の入りはよくなかったけど、それほど心配はしていなかった。失点してもおかしくない場面もあったけど、そこから盛り返して、しっかり点を取ることができる強さが出てきた。満男さん、ソガさんといった、経験のある選手が、周りに声をかけてくれていることが大きい。まだ、半分が終わったところ。2ndは1st以上の結果を残したい。

【杉本 太郎】
ジネイ、青木さんが最後という気持ちと、たくさんの方が観に来てくれて1stステージ優勝がかかった試合で、勝利で終えようという気持ちで戦っていた。2人への送り出そうという思いを強く出せたのではないかと思う。いい形で終われてよかった。

【土居 聖真】
勝つことが大事だった。内容はどうあれ、勝てて良かった。いいプレッシャーや緊張感のなかで、ここ数試合をやっていた。すごく楽しかった。こういう雰囲気はなかなか味わえない。この経験がサッカー人生のなかで、いい経験ができたと思う。(得点シーンは)一回なかに入ろうとしたけど、後ろでシュートを打つことができた。夢生君がよく見てくれていた。

【金崎 夢生】
優勝できて最高にうれしい。(土居選手のゴールは)いいボールを出すことができた。またすぐに2ndステージが始まるので、今日は一日みんなで喜びを分かちあって、明日からまた切り替えて頑張ります。

【永木 亮太】
中心として試合に出ていたわけではないので、うれしさ半分、悔しさが交差している。優勝できるチームにきて、まず1stステージのタイトルを獲ることができたので、やっぱり喜びは大きい。この半年間で自分自身も成長することができた。タイトルがかかった素晴らしい雰囲気を経験することもでき、この経験を2ndステージにつなげていきたいと思う。

【ジネイ】
今日がアントラーズのユニフォームを着ての最後の試合になった。とても残念な気持ちだが、優勝で1stステージを終えることができたことは、とても誇りに思う。これでチームを離れるが、2ndステージ、チャンピオンシップでの躍進を心から願っている。小笠原選手から「もう一度このトロフィーを掲げる」と言われ、本当にうれしく思った。支えてくれたチームの皆さんには、感謝の気持ちしかない。

【青木 剛】
サポーターの皆さんから、あれほど大きなコールをしてもらえるとは思っていなかったので、すごく熱くなるものがあった。アントラーズでの最後の試合という気持ちでピッチに立ったが、まずはチームの優勝という気持ちだった。チームメートが激しく戦っている姿勢を見て、感じるものがあった。これまでもずっと、サポーターの皆さんの声が僕の心に届いていたということを伝えたい。ありがとうございました。

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