日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年6月26日日曜日

◆直通は地震に涙流し…仲間と駆けつけてくれた(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160626/jle16062605020004-n1.html

5月のチャリティーマッチの前に募金活動した植田(左奥、中央は手倉森監督)。被災した故郷・熊本を常に思いやった 

 明治安田J1第1ステージ最終節(25日、鹿島2-0福岡、カシマ)鹿島のU-23(23歳以下)日本代表DF植田直通(21)ら守備陣が福岡を完封。チームはリーグ最少失点(10点)の堅守で、見事に第1ステージを制した。守備の要として、7季ぶり優勝のチームを支えた植田の母・俊子さん(52)もスタンドで観戦。サンケイスポーツに喜びを語った。

 鹿島という素晴らしいチームで、その一員としての優勝。直通、本当におめでとう。サポーターの皆さんに応援してもらう息子の姿をスタンドで見ることができ、私も幸せです。

 まっすぐに素直に生きてほしい。植田家の人間は筋を通す人間でないといけないという思いで、主人(太実男=たみお=さん)が“直通”と名づけました。名前どおりに成長してくれたと思います。

 出生時も3400グラムと大きく、小学校のときは同級生の中でいつも一番高い身長でした。幼い頃の夢は「恐竜の骨を掘る人になりたい」。3つ上の姉と4つ下の妹がいるせいか、おとなしくて人見知り。優しい性格の子でした。

 小学生の頃、私の誕生日に肩たたき券をくれたり、中学1年で父方のおじいちゃんが亡くなったときは、悲しんでいるおばあちゃんに「僕が守ってあげる」と声をかけ、一緒に寝てあげたことも。熊本地震では試合後に涙を流して故郷を心配してくれ、小笠原(満男)さんらと支援に駆けつけてくれました。熊本のために動いてくれた鹿島の皆さんの活躍に、みんな勇気づけられました。

 昨年のナビスコ杯は優勝しても、本人は試合に出られず悔しい思いをしていたと聞きました。何も声をかけられませんでしたが、本人が努力したのでしょう。今回、悔しさを乗り越えて直通の表情は晴れ晴れとしていました。リオデジャネイロ五輪も頑張ってください。

植田 直通(うえだ・なおみち)
 1994(平成6)年10月24日生まれ、21歳。熊本・宇土市出身。小3でサッカーを始める。大津高から2013年に鹿島入団。14年3月1日の甲府戦でJ1初出場、昨年4月16日の柏戦で同初得点。11年U-17W杯では過去最高に並ぶ8強入り。昨年1月のアジア杯で日本代表に初選出も不出場。今年1月、U-23日本代表としてリオ五輪アジア最終予選優勝に貢献。J1今季15試合0得点、同通算47試合1得点。1メートル86、77キロ。

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