日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年2月5日金曜日

◆鹿島アントラーズ、期待の新戦力5人。アルゼンチンの名将が惚れた万能MFに注目、高卒テクニシャンはブレイクなるか(フットボールチャンネル)






明治安田生命Jリーグの各クラブは、2021シーズンの開幕に向けて準備を進めている。昨シーズンを5位という結果で終えた鹿島アントラーズは、8人の新加入選手を迎えた。今回フットボールチャンネルでは、新天地での活躍が期待される5人の新戦力を紹介する。


あの名将が惚れた万能MF





MF:ディエゴ・ピトゥカ(ブラジル出身/背番号21)
生年月日:1992年8月15日(28歳)
前所属:サントス(ブラジル)
2021リーグ戦成績:27試合出場/1得点3アシスト


 ディエゴ・ピトゥカは過去に4部リーグでプレーしたこともある苦労人で、サッカーを諦めようと思ったことが何度かあったと地元紙に話している。しかし、家族のサポートを力に変え2017年に名門サントスへ加入。当初はBチーム所属だったが、2018年に見事トップチーム昇格を掴み取っている。

 そして、サントスでは中盤の要として活躍。とくに、2019年に同クラブを率いたアルゼンチンの名将ホルヘ・サンパオリ監督はピトゥカにべた惚れしていたよう。事実、2020年にアトレチコ・ミネイロの新監督に就任したサンパオリはピトゥカを獲得しようと選手本人に電話を入れていたようだ。

 そんなチリ代表やアルゼンチン代表を率いた名将が高く評価する28歳は、エネルギッシュなプレーに定評がある選手で、基本ポジションは中盤底だがサイドバックやサイドハーフ、またセンターバックも務める万能性を兼ね備えている。サントスで主力を張っていただけに、実に楽しみな存在だ。


得点もアシストも期待できるアタッカー





MF:アルトゥール・カイキ(ブラジル出身/背番号17)
生年月日:1992年6月15日(28歳)
前所属:アル・シャバブ(サウジアラビア)
2021リーグ戦成績:25試合出場/4得点1アシスト(クルゼイロ)


 サントスからやって来たディエゴ・ピトゥカと同い年のブラジル人アタッカーだ。イラチSCでキャリアをスタートさせ、その後は母国の複数クラブやエジプト、サウジアラビアでもプレー。昨年は、2019年に創設98年目で初めて2部降格を味わった名門クルゼイロに期限付きで加入していた。

 元ブラジル代表指揮官ルイス・フェリペ・スコラーリ監督の下でもプレーした28歳は、身長174cmと小柄な選手。派手なドリブルを駆使するタイプではないが、相手DFとの駆け引きを制して得点を奪う能力に長けている。またキック精度にも優れているため、アシストの量産も期待できそうだ。

 メインポジションは左サイドハーフ。そのため、鹿島アントラーズでは土居聖真と定位置を争うことになりそうだ。また、アトレチコ・ゴイアニエンセ在籍時にはセンターフォワードも務めていたため、場合によっては2トップの一角としても起用できるだろう。常勝軍団で爆発なるか。


将来有望なテクニシャン





MF:須藤直輝(すとう・なおき/背番号26)
生年月日:2002年10月1日(18歳)
前所属:昌平高校
2020リーグ戦成績:-


 永戸勝也や杉岡大暉、エヴェラウド、和泉竜司らを獲得した昨冬とは違い、今冬の鹿島アントラーズはやや静かなオフを過ごしている。他クラブから取って来たのはディエゴ・ピトゥカとアルトゥール・カイキのブラジル人選手二人のみ。他のJリーグクラブからの獲得は0となっている。

 それだけに、大卒や高卒、あるいはユース上がりの選手に懸かる期待は大きい。鹿島は今冬、計6名の若手選手を新たに加えている。その中でも昌平高校から加入した須藤直輝は注目の存在。同校では1年生から10番を背負っており、全国高校サッカー選手権では2大会連続で得点を記録していた。

 身長169cmと小柄な須藤は、高校No.1と言っても過言ではないほど足元の技術に優れており、とにかくトリッキーなドリブルで相手を翻弄しまくる。アイデアも多彩で、自ら得点機を作り出すこともお手の物だ。高卒1年目で出番は限定的かもしれないが、果たしていきなりのブレイクはなるか。


攻守で存在感を放つ小さなボランチ





MF:小川優介(おがわ・ゆうすけ/背番号24)
生年月日:2002年4月14日(18歳)
前所属:昌平高校
2020リーグ戦成績:


 FCラヴィーダから昌平高校に進学。2年時には全国高校サッカー選手権大会に出場し、チームのベスト8進出に貢献していた。そして、今年の全国高校サッカー選手権にも出場。3回戦の創成館戦では強烈なミドルシュートを突き刺して勝利の立役者となるなど、存在感をしっかりと示していた。

 ボランチを本職とする小川優介は身長166cmと非常に小柄な選手だが、予測と判断力を生かしたボール奪取で最終ラインの前に蓋をできる存在。また、ボールを奪った後の展開やドリブルでの持ち運びでも違いを作り出せるなど、攻守両面において効果的な働きをみせることを可能としている。

 4-4-2をベースとする鹿島でもボランチを担うことになるだろう。同ポジションはレオ・シルバ、三竿健斗、永木亮太、そして新加入ディエゴ・ピトゥカがいるなど層は決して薄くないが、レギュラー争いに割って入ることができるか。同じく昌平から加入した須藤直輝と共に輝きを放ちたい。


手薄なポジションでブレイクなるか





DF:林尚輝(はやし・なおき/背番号23)
生年月日:1998年6月9日(22歳)
前所属:大阪体育大学
2020リーグ戦成績:-


 フランスワールドカップの年に生まれた林尚輝は立正大淞南高校卒業後、大阪体育大学へ進学。同校では全日本大学選抜に選ばれており、2019年には関西大学リーグベストイレブンにも選出されている。そして昨年6月に2021シーズンから鹿島アントラーズに入団することが発表されていた。

 身長181cm・体重70kgの体格を誇る林は立正大淞南高校在籍時はボランチとしてプレーしていたが、大阪体育大学ではセンターバックとしての起用が基本に。鹿島の公式サイトが「対人プレーとヘディングの強さが特長」と紹介するように、パワフルなディフェンスを持ち味としている。

 奈良竜樹がアビスパ福岡へ去り、鹿島のCB陣には犬飼智也、町田浩樹、そして関川郁万の名が並ぶが、やはり他のポジションと比べても層が薄い点は否めない。だからこそ、林の台頭は大きく期待されるところである。岩政大樹や昌子源などの偉大な先輩たちの足跡をたどることができるか。

【了】


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