日刊鹿島アントラーズニュース
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2016年11月6日日曜日
◆ユーヴェOBが群馬で魅せた! トレゼゲ、スキラッチがゴールもジャパンレジェンズが計9点の打ち合い制す(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/japan_other/20161105/511811.html?cx_cat=page1
セリエAの名門ユヴェントスのOBで構成される「Juventus Legends」(ユヴェントスレジェンズ)と元日本代表を中心とする「Japan Legends」(ジャパンレジェンズ)による「日伊国交150周年ユヴェントスレジェンドチャリティーマッチ」が5日、前橋市の正田醬油スタジアム群馬で行われ、往年の名選手を集めたユヴェントスレジェンズは点の取り合いの末に4-5で敗れた。それでもキャプテンマークを巻いてフル出場した元フランス代表FWのダヴィド・トレゼゲは「天候にも恵まれ、素晴らしい試合だった。前橋の皆さんに楽しんでもらえて幸せだ」と笑顔で話した。
3年連続の来日となったユヴェントスレジェンズは、59歳のGKステファノ・タッコーニ、51歳のサルヴァトーレ・スキラッチ、50歳のアンジェロ・ディリービオと50代の3人が先発し、平均年齢46.7歳という顔ぶれを並べた3-5-2の布陣で臨んだ。一方のジャパンレジェンズは昨季限りで引退したばかりの山口智と鈴木啓太をはじめ、平均43.5歳と相手より若いメンバーをそろえた。序盤からジャパンレジェンズがボールを回して主導権を握ると、開始5分で右サイドバックに入った斉藤俊秀のクロスを松原良香が頭で合わせて先制した。
前半16分にはユヴェントスレジェンズも「50代コンビ」ですぐに追い付く。左サイドのディリービオが長いドリブルで持ち上がって柔らかいクロスを入れると、ファーサイドに走り込んだスキラッチがヘディング。一度はGK小島伸幸にはじかれたが、こぼれ球を押し込んで振り出しに戻した。だが、気温20度を超える暑さが影響したのか徐々に運動量の低下が目立ち、ジャパンレジェンズのFWアマラオに2ゴールを許して1-3で前半を折り返した。
後半18分には昨季まで現役でプレーしていた鈴木隆行に決められて1-4となったが、そこから猛反撃した。直後にディリービオが倒されて得たPKはトレゼゲがGK下川健一に止められたが、27分にペナルティーエリア内でパスを受けたトレゼゲが右足でゴール。その6分後にはディリービオのクロスから氏家英行のオウンゴールを誘って1点差とした。5点目を献上した後にもニコラ・アモルーゾが豪快な右足ボレーで意地を見せたが、あと1点が遠く試合終了の笛が鳴った。精力的にボールに絡み続けたディリービオは「来年で51歳になるが、なるべく年老いていかないように頑張っている。今日は相手も素晴らしかった」と充実した表情で語った。
2014年は仙台、15年は鳥栖とJ1クラブのスタジアムで試合を行ったが、今回はJ2のザスパクサツ群馬の本拠地で開催された。3度目で初めて観衆は1万人を割ったが、地元の学生を中心に試合中は多くの歓声が飛び交った。かつてジュビロ磐田でプレーしたスキラッチは「磐田に4シーズン(1994~97年)在籍したので、日本のファンが常に温かく見守ってくれることは分かっていた。あの頃はサポーターが徹夜で並んで応援してくれたことも覚えている。それが日本のいいところだね」と約20年前の思い出を明かした。
当時Jリーグでスキラッチと対戦したジャパンレジェンズの面々も、久々のマッチアップを楽しんだ。90年代に磐田の最大のライバルだった鹿島アントラーズでプレーしたDF秋田豊は「動きは少なくても、ここというところで点が取れる」と改めてゴール前の嗅覚に感心し、ゴールを決められた小島は「やっていて懐かしかった。最初のヘディングを止めるのが精いっぱいだった」と振り返った。
スキラッチ以外にもDFチロ・フェラーラの鋭いタックルは健在で、MFディノ・バッジョも丁寧なロングパスを左右に散らした。後半途中から出たFWファブリッツィオ・ラバネッリはシュートを打てなかったが、ボールを持つたびに独特のオーラを放った。リオデジャネイロ・オリンピック日本代表のコーチを務めたジャパンレジェンズの秋葉忠宏は「GKのタッコーニさんなんてプラティニの時代の人。テレビで見ていた人とやれて楽しかった」、選手集めにも尽力した松原良香は「スペースの消し方やキックの質など、全てが違った」と実感を込めて話した。
6日には横浜のキャプテン翼スタジアム横浜元町で行われる「ユヴェントスアカデミーTOKYO サッカー教室」(12~14時)に、特別ゲストとしてトレゼゲが参加してトークショーも行われる。同アカデミーは来年4月に東京と横浜で開校する予定で、日本代表のアルベルト・ザッケローニ元監督の通訳を務めた矢野大輔氏がテクニカル・ダイレクターを務める。今回ユヴェントスレジェンズの監督を務めた矢野氏は「明るく、楽しく、真剣にという『ユヴェントス・ウェイ』で、チームの研修を受けた指導者が教えるスクールになる」と話す。3年連続でレジェンドマッチを実現させた名門クラブと日本のつながりは、今後も多岐にわたって続いていく。
取材・文・写真=田丸英生(共同通信社)
【スコア】
ユヴェントスレジェンズ 4-5 ジャパンレジェンズ
【得点者】
0-1 5分 松原良香(ジャパンレジェンズ)
1-1 16分 サルヴァトーレ・スキラッチ(ユヴェントスレジェンズ)
1-2 20分 アマラオ(ジャパンレジェンズ)
1-3 34分 アマラオ(ジャパンレジェンズ)
1-4 63分 鈴木隆行(ジャパンレジェンズ)
2-4 72分 ダヴィド・トレゼゲ(ユヴェントスレジェンズ)
3-4 78分 オウンゴール(ユヴェントスレジェンズ)
3-5 79分 松原良香(ジャパンレジェンズ)
4-5 84分 ニコラ・アモルーゾ(ユヴェントスレジェンズ)
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