日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年12月26日月曜日

◆「曽ケってる」鹿島守護神PK止めた19冠あと2勝(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1756363.html



<天皇杯:鹿島1-0広島>◇準々決勝◇24日◇カシマ

 鹿島のGK曽ケ端準(37)が、1-0の勝利をプレゼントするサンタクロースとなった。緑の芝に、1万8391人のサポーターが真っ赤に染めたカシマスタジアムは、まさにクリスマスカラー。後半18分の同点の危機で、広島のMFアンデルソン・ロペスが左足で蹴るPKを読み切った。「いい反応が出来た」と右に跳んで両手でセーブした。「いくら自分が止めても0-0にしかならない。今日は(赤崎)秀平でしたけれど、点数を取れないと勝てないですから」。先制点を奪った攻撃陣をたたえ、縁の下の力持ちを貫くベテランは優しくほほえんだ。

 Jリーグチャンピオンシップ制覇、クラブW杯準優勝の躍進を支えた存在感は天皇杯でも健在。ネット上では今年の流行語「神ってる」をなぞり「曽ケってる」などの言葉で称賛されている。「たまにはGKが話題にあがるのもいいかな」と照れたが、PKを与えたDF昌子も「絶対に入らないと思った」と、神がかった雰囲気を感じている。

 家庭に戻れば2児のパパとして、この季節は恒例のサンタ役を務める。寝静まったことを見計らい、PKを止めた両手でプレゼントを届ける。置き場所は枕元や、玄関などさまざま。「今年もサンタやりますよ。いつまで信じてくれるか分からないけどね」。残った仕事に家路を急いだ。

 6年ぶり5度目の天皇杯制覇。そして国内19冠へ、あと2勝となった。「しっかりファイナルに進みたい」。曽ケ端サンタは元日にお年玉を届けるまで、働き続ける。【鎌田直秀】

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