DVDでマスター! サッカー 鉄壁ディフェンス 学研スポーツブックス / 岩政大...
安定感が増し、一つひとつのプレーにみなぎる自信
[Jリーグ第30節]鹿島1-0浦和/11月1日/カシマ
パワフルだが、やや雑。自慢のフィジカルで敵を圧倒したかと思えば、ピンチを招くイージーなミスが散見。以前のブエノはそんな印象の強いDFだったが、今はもう、その姿はないと言っていいだろう。
パワフルさはそのまま。欠如しがちだった集中力が持続するようになり、凡ミスの数はグッと減り、強度の強いディフェンスを披露。鋭い出足と読みで相手FWに簡単に前を向かせず、危ない場面を作らせない。安定感が増し、最終ラインの砦となっているのだ。1-0で完封した浦和戦でも、随所に好パフォーマンスを見せてゴールを守り続けた。
一つひとつのプレーに自信がみなぎっている――こうした変化を、自身はどう捉えているのか。
「最近、試合に多く出ているし、練習の中でも集中してやれていて、自分の中で良い練習ができたと思えれば、試合でも良いパフォーマンスが出せる。自信もすごくあります」
チームメイトたちも、普段のトレーニングから「勝ちたい気持ちをすごく出している」という。そうした環境の中で、自身も高いモチベーションでサッカーに取り組み、実戦の場で少しずつ手応えを掴む。良いサイクルができて、着実に成長しているのだろう。
今季の鹿島は多くの怪我人に悩まされてきた。そのうちの何人かはすでに復帰を果たしているが、レギュラー格のCB犬飼智也は現在も右太ももの負傷で戦線を離れている。そうした状況下で進化を続けるブエノは、熾烈なタイトルレースを勝ち抜くための重要なキーマンになるかもしれない。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
◆【鹿島】リーグ制覇の鍵を握る男に? 進化を続けるCBブエノは「自信もすごくあります」(サッカーダイジェスト)