サッカーの元ブラジル代表で日本代表監督も務めたジーコ氏(69)=鹿島アントラーズクラブアドバイザー=が監修するサッカースクールが十月に富山県射水市フットボールセンターなどを拠点に日本で初めて開校する。ジーコ氏が十日、四月にオープンしたセンターを訪れて発表した。(武田寛史、写真も)
スクールは国籍を問わず五歳から高校生までを対象にし、ジーコ氏の現役時代の背番号「10」にちなんで「ジーコ10」を冠したスクール名にする方向で準備している。
同県高岡市で人材派遣会社「湯川人材サービス」を経営するブラジル出身の湯川ルシレーネさん(53)が国籍を超えたサッカースクールを開校したいと考え、ブラジルで多くのスクールを開いているジーコ氏の息子に相談したのがきっかけ。スクールはジーコ氏の息子らが運営し、湯川さんが協力する。
ジーコ氏は取材に「技術だけでなく、人を育てるスクールにしたい。サッカー人生で学んだことを伝えたい」と強調。センターについて「楽しんでサッカーができるすばらしい場所」と評価した。この日は射水市射北中学校サッカー部員やファンの子どもらとも交流し、「地元の柳沢敦元日本代表を超えるプロ選手を目指してください。頑張ってほしい」と激励した。
このセンターは日本サッカー協会公認の夜間照明付き人工芝フィールド二面のほか、選手の運動解析などができる人工知能(AI)を使った自動撮影カメラ二台や、全天候型の屋根付きフットサル場、観覧デッキ付きクラブハウスもある。市が約十五億五千七百万円をかけて整備した。
射水市役所でジーコ氏を歓迎した夏野元志市長は「大きな舞台で活躍する選手の育成とサッカーを楽しむ環境づくりにつなげたい」と期待を込めた。
◆【富山】ジーコ氏が監修 射水にサッカースクール 10月開校「人を育てたい」(中日新聞)
ジーコ『地元の #柳沢敦 元日本代表を超えるプロ選手を目指してください。頑張ってほしい』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) May 10, 2022
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