日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年12月8日日曜日

◆【J1:第34節 鹿島 vs 広島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00165387.html


12月7日(土) 2013 J1リーグ戦 第34節
鹿島 0 - 2 広島 (15:33/カシマ/26,897人)
得点者:35' 石原直樹(広島)、80' 石原直樹(広島)
◆J1昇格プレーオフ特設コーナー(Jリーグ公式サイト)
◆J2・JFL入れ替え戦特設コーナー(Jリーグ公式サイト)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):

「皆さん、優勝と言っていましたが、かなりの大差と他にもいろんな条件がなければ優勝できなかったわけで、現実的に考えなければいけませんでした。2位で終わるのか、今回、最後には5位という形になりましたけど、2つの順位によってクラブに入ってくる賞金は変わってきます。今日の試合というのはオープンな試合でした。相手のサンフレッチェさんは勝たないと優勝できないし、1位のチームが負けるという条件も必要でした。我々も2位を確保するためにしっかり勝たないといけませんでした。ですので、オープンになるだろうと思っていました。試合内容に関しては、悪いプレーや悪い内容だったとは考えていません。良い調子でいたジュニーニョ選手であったり、遠藤選手であったり、伊東選手がいなかったのが、チームの勢いを落としてしまったのではないかと思います。だからといって、出場した選手が悪いということではないんですが、ただ、チームが勢いを持っている時に出ている選手が出られれば状況は変わってきます。ただ、当然ながら、相手の力も讃えなければいけません。今日、彼らが我々に勝つことで連覇を達成したわけですが、それだけのことができる力を持っているチームだと思います。いろんな条件が重ならないと勝つことはできないという難しい部分もありました。今発言をしなければいけないんですけど、僕を含め、選手、スタッフなど全員が、心が痛い気持ちでいると思います。この痛みがなくなるまでは数日かかります。もうやるべきことは全員がわかっていると思います。あとは総得点で60得点出来ているチームが5位にいるということは評価できると思います。ただ、非常に残念です」

Q:昨季11位だったチームを5位に引き上げました。今季の総括をお願いします。
「僕が就任した時にはメンバー編成は決まっていました。今年に関しては僕は何かを要望したことはありません。クラブが決めたメンバーで戦わなければいけませんでした。その中で、当然ながら自分が目指しているサッカーが浸透するまでには時間がかかります。ただ、中には若い時に一緒に仕事をした選手が何人かいました。その選手たちは僕のやり方というものは熟知していますので、浸透する手助けをしてくれました。そして、今日明日で急激に理解して実行する力や、順応する能力を全員が持っているわけではありません。理解に時間がかかる人もいるし、理解はできても実行できない人もいます。それがチームです。そうしたことがこのチームでもありました。確か、3月、4月、5月もしくは4月、5月、6月でリーグ戦とヤマザキナビスコカップが並行して行われ、1カ月で7試合、5試合、7試合という日程がありました。その中でどうしても後半に、ホームとアウェイを問わずパワーダウンしてしまうところがありました。それはチームとしてのやり方を深く浸透できていなかった時期に、そういう試合数の多さから疲労が溜まり、体力と知識というか知能の部分が、同じレベルでバランス良く活動できなかったことが、そうなった理由だと思います。その中で有望な若手がいたり、今年から指導していって何人かは試合に出られるようになり戦力に成長した選手も何人かいました。現代では、スピーディなサッカーになりましたし、合わせて日程的にはタイトな日程で水曜、土曜と試合が重なります。そういったところで、反省点としては走れるということが第一条件になります。走れなければ厳しいことになります。極端に言えば、健康な人を揃えなければなりません。若さ故の勢い、走れる運動量が必要になってきている時代です。体調面でも良い状態にいる選手を揃えなければいけません。来季からはチームの編成に対して、多少、要望を出すことはできるようになります。ただ、全てが上手くいくとは思っていませんし、どれだけクラブやスポンサーが、本当に強いチームをつくろうという意欲や意気込みを持っているかで、そうさせるかさせないかが、分かれると思います。自分の要望をフロントに話し、擦り合わせながら、より良い状況になればな、と思っています。一番は予算の壁がありますので、理想の、そして希望の編成にならないかな、とは思っています。

中田選手、本山選手、小笠原選手、曽ヶ端選手、岩政選手、野沢選手というのは代えが効かない能力を持っている選手です。彼らはこのクラブの歴史の一部を築き上げ、記録にあるいは記憶に残っている選手です。このクラブを象徴する選手でもあります。ただ、残念ながら人間は衰えるという自然の摂理があります。それは、僕でも、クラブでも、本人の責任でもありません。体が起こす、自然の現象です。クラブは若い血を持って、リスクがあったとしても、その覚悟をもってやっていかないといけない時代に来ています。今シーズンは、恐らくここ数シーズンの中で、出場する時間や活躍する場があったシーズンだと思います。数字を皆さんが調べて頂ければ、それがわかると思います。それはクラブを含め、監督である僕、周りのスタッフ、あるいは選手の配慮があって、そのような状況まで彼らが活動できるようにしてきた部分が数字にも表れていると思います。時代は変わってきています。僕もクラブも人情ではなく、現実的な今後の展望を考えて決断と覚悟をしなければいけないという、非常に心の痛む時期に来てるのではないかと思います。日程的に水曜、土曜、場合によっては火曜、木曜、土曜という週3ではなく週4の日程がある時もあるので、それでも走れる若い血がいないといけません。もうそういう時代になってしまったということが、数字にも日程にも示されています。これはもう、前に進まなければいけません」

以上

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