日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年3月14日金曜日

◇【浦和】J史上初23日無観客試合 再犯なら降格も「人種差別横断幕」問題(報知)


http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20140313-OHT1T00225.htm


 Jリーグは13日、都内のJFAハウスで村井満チェアマン(54)が緊急会見を行い、8日の浦和―鳥栖戦(埼玉)で人種差別と受け取れる「JAPANESE ONLY」の横断幕が掲げられた問題で、浦和にけん責と無観客試合の処分を決めた。次回ホーム戦となる23日の清水戦(埼玉)が対象で、無観客試合はJ史上初の厳罰。村井チェアマンは今後同様の行為が起こった場合、勝ち点剥奪やJ2降格という処分を出す可能性にも言及した。

 22年目を迎えたJリーグで最も重い「無観客試合」という処分が、浦和に下された。村井チェアマンは「清水のサポーターを含め完全無観客で試合を開催します。試合を楽しみにしていたサポーター、選手、関係者すべてを裏切る形になった。二度とこういうことが起こらないようにしてほしい」と語気を強めた。

 8日の鳥栖戦で観客席への入り口付近に「JAPANESE ONLY」という横断幕が掲げられていた。外国人を排斥する意味に取れることから試合前に警備員が気付いて撤去を試みたが、結局そのままの状態で試合は終了。チェアマンは「放置したことが差別的な行為と捉えられる」と、クラブ側の“怠慢”を指摘した。

 国際サッカー連盟(FIFA)は13年5月の総会で「反人種差別・差別に関する戦い」に関する決議を採択。「初回か小さな違反の場合は警告、罰金、無観客試合。繰り返しか重大な違反の場合は勝ち点減、除名、降格が科されるべき」となっており、世界中で厳しい対応が求められていた矢先の出来事だった。

 清水戦には約4万人の観客が見込まれており、Jリーグ関係者によるとチケットの払い戻しに関する損失は「2億円ぐらいになる」という。今後はスタジアム内の広告看板が撤去される可能性もあり、諸経費を含めると損失額は3億円近くになる場合も。経費はすべて浦和の負担となり、ダメージは計り知れない。

 浦和は10年5月の仙台戦でもサポーターが仙台MF梁勇基に差別的なやじを飛ばし、制裁金500万円を科せられた前科がある。15程度のサポーター集団が存在しているが、全て同一人物が騒ぎを起こしたわけではなく、ゴール裏には多数の“問題児”が存在している。チェアマンは「こうした行為が繰り返されれば勝ち点剥奪や降格も視野に入ってくる」と、さらなる厳罰に言及。差別行為に対して断固として戦う姿勢を示した。

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