日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年3月14日金曜日

◇浦和、損失3億円…サポ横断幕でダメージは甚大(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140314/jle14031403570002-n1.html

 J1浦和は13日、鳥栖戦(8日、埼玉)で掲げられた「JAPANESE ONLY」の横断幕が差別的だったとし、Jリーグから清水戦(23日、埼玉)を無観客試合とする裁定を下された。ホーム開催1試合分の収入となる約3億円を失うことになり、クラブの受けるダメージは甚大だ。

 「無観客」は「無収入」を意味し、クラブ経営を直撃する。浦和の淵田敬三社長はホーム1試合分の損失について「かなりの額になるのでは」と言葉を濁したが、古参のクラブ幹部は「2億5000万円から3億円になる」と語った。

 浦和は「入場料収入」「広告料収入」「グッズ収入」を営業収入の三本柱と位置づける。入場料収入はチケット平均単価2500円とし、4万5000人が入れば約1億1000万円。広告料収入は年間20億円で、1試合換算では約1億円。グッズ収入は開幕直後は売れ行き好調で約1500万円。これを足した額に、チケット払い戻し手数料など諸経費を合わせると最大3億円の損失となる。

 浦和は2005年度から損失の補填(ほてん)を保証する三菱自動車工業との契約を解消。親会社に頼らない“自給自足”の経営だけに、無観客によるダメージは甚大だ。

演出家、テリー伊藤氏 「もし日本人が海外で同様の横断幕を見ることになったら、どれだけ嫌な思いをするか。やってはいけないことをやったのだから、処分されるのは仕方がない。ただ、処分内容はお客さんを無視したもので、本末転倒なところもある。浦和から相応のお金を取るという方法でよかったのではないか。いずれにしても、本当に残念な出来事」

「ネットと愛国」の著書があるジャーナリスト、安田浩一氏 「掲げたサポーターのみならず、しばらく撤去しなかったチームの責任も重い。欧州サッカー連盟はすべての差別的な行為や表現に『ゼロ・トレランス(非寛容)』の方針を示しており、見習うべきだ」

埼玉県・上田清司知事 「浦和には二度とこのようなことが起こらないよう、再発防止の徹底を強く要請する」

浦和レッズ

 前身は三菱重工。1993年開幕のJリーグには創設時から加盟。2003年にナビスコ杯初優勝、06年にJ1初制覇。05年、06年シーズンに天皇杯で2連覇し、07年にJリーグ勢で初めてアジア・チャンピオンズリーグ王者に輝いた。正式チーム名は浦和レッドダイヤモンズ。

(紙面から)

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