日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年3月15日土曜日

◆【J1:第3節 鳥栖 vs 鹿島】プレビュー:『攻め勝った』開幕戦、『守り切った』前節、進化する鳥栖が待ち受けるのは、強力な攻撃を仕掛けてくる鹿島。第3節にして早くも首位攻防戦となった一戦。(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00169396.html

3月15日(土)J1 第3節 鳥栖 vs 鹿島(15:00KICK OFF/ベアスタ)
☆クラブ対抗totoリーグ第1ターン開催中!
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『敵を知り己を知れば百戦危うからず』孫子の謀攻で説いた戦法である。
相手と自分を熟知すれば百戦しても敗れないと思い込んでいるが、孫子は敵情を知らないで味方のことだけを知っているのでは、勝ったり負けたりして勝負がつかない。相手のことも味方のことも知らなければ“必ず負ける”と説いたそうだ。

敗れない(負けない)戦い方があるのならば、勝敗どころか競技そのものが成り立たない。
しかし、相手のことも味方のことも知らなければ“必ず負ける”と聞くとうなずける。
負けないためには、相手のストロングポイントもウィークポイントも知り、そこに対応する術を知らないといけない。
ということで、皆さんと一緒に鳥栖と鹿島のストロングポイントを検証してみたい。

開幕戦は、ともに一方的な“攻め”の姿勢を見せた両チーム。相手の戦い方の問題はあるにせよ、鳥栖は5得点、鹿島は4得点をあげた。
鳥栖は、左サイドを起点に序盤から攻め続け、FW豊田陽平の2得点を含む5得点無失点で快勝した。
鹿島も、FWダヴィを中心に前後半に2得点ずつあげて無失点で試合を終えた。
鳥栖は左サイドからの攻撃、鹿島はセットプレーを含め前線での個の強さを見せた。
両チームとも最前線に強さと高さを持ったFWがいるだけに、ここへのボールをできるだけ多く入れたいところだろう。
第2節目は、開幕戦とは打って変わった姿を見せた。
鳥栖は、浦和の猛攻に耐え、「80分間を守備に追われた」(豊田陽平/鳥栖)状態だった。それでも、左サイドDF安田理大からのクロスを豊田陽平が決めての辛勝だった。
鹿島も、仙台のポゼッションに押し込まれながらも、ダヴィが左右でボールを引き出し、2列目から走り込んだMF遠藤康に合わせて2得点をあげて勝利した。
形は違えども、両FWの動きで得点をあげることができる両チームと言える。
両チームともできるだけ高い位置でボールを動かしたいところである。

一方の守備を見てみよう。
共に今節まで無失点で乗り切っている。
共通しているのは、1stディフェンダーから最後尾までのバランスのとれた距離感。
相手選手に対して自由を与えず、機を見て複数人がボールを奪いに来ることができている。
しかも、後方からのロングボールを入れることで、DFラインを高く上げる時間を作ることができている。
2試合通して無失点であることにうなずける。今節も、守備の意識に変化はないだろう。

とここまで、2試合を終えた両チームの戦い方を振り返ってみた。
言えることは、両チームとも首位に値する戦い方をしているし、コンディションもいいということは間違いない。
持てる攻撃力を最大限に相手にぶつけるのか、堅い守備で跳ね返すのかは、始まってみないと分からない。
孫子には申し訳ないが、相手を知って畏敬の念を持ち、己を知って自信をつけた次第である。
キックオフは15時である。熱い試合を観ることができそうだ。

この試合は、『鳥栖市市民デー』で、様々なイベントが用意されている。
この日の朝には、鳥栖市の全戸に『サガン鳥栖シーズンカレンダー』が配布される。
鳥栖市民あげての応援となれば、選手の気合の入れ方も違ってくるだろう。
クラブ、地域が一体となったサガン鳥栖。首位攻防戦にふさわしいシチュエーションが揃った。

自信過剰になる必要はないが、自信がなければ勝てる試合も勝てるわけがない。
外したくてシュートを打つ選手はいないし、誰もが決めたくてシュートを放つ。
それでも、相手に阻止されることもあれば、アクシデントで決まらないこともある。
だからこそ、日々の練習で精度を上げ、いかなる状況でも決めることができるように精進する。
サッカーは、己との戦いから積み上げられた集合体なのである。

以上

2014.03.14 Reported by サカクラゲン

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