日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2016年9月11日日曜日

◆敗戦に鹿島DF昌子、吠える「プレーで見せるのが一番。口で言うなんていくらでもできる」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?198388-198388-fl



[9.10 J1第2ステージ第11節 柏2-0鹿島 柏]

 立ち上がりから気迫のこもったプレーを見せていた鹿島アントラーズのDF昌子源。相手が前節にハットトリックを決めた柏レイソルのFWディエゴ・オリヴェイラだったからというより、別のところに理由があった。

 試合があった9月10日は、豪雨による鬼怒川の堤防決壊からちょうど1年が経った「特別な日」だった。鹿島と同じ茨城県の常総市では特に大きな被害が出ていた。

「1年という大事なときに試合があるのは何かの運命だと思う。同じ県でカシマスタジアムに足を運んでくれる人もいると思う。なかなか来れていない人もいるだろうし、そういう人を勇気づけるためには勝たないと。そういう方たちの想いは背負わないと」

 その気持ちはプレーで体現していた。強靭なフィジカルでDFを吹き飛ばしてでもくさびのボールをキープできるディエゴ・オリヴェイラに対し、仕事をほとんどさせなかった。ポゼッションを高めながらも、柏がシュートチャンスをつくれなかった理由のひとつと言えるだろう。

「(口で)鼓舞するけど、プレーで見せるのが一番。『優勝したい』『今日の試合勝ちたい』と口で言うなんていくらでもできる。代表にも選んでいただいて、そういう人が恰好つけてやるんじゃなくて、一番体を張って。インターセプトを両チーム合わせて一番したいし、タックルも一番したい」

 しかし、チームは失点を重ねて敗戦。球際での攻防で柏に遅れをとっていたことを昌子は認めた。「諦めてはいないと思うけど……、まだまだオレらはっていう気持ちがなかったと思う」と、23歳のセンターバックは語気を強めた。

(取材・文 奥山典幸)

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事