昨年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でクラブ史上初優勝を飾ったJ1鹿島が19日、茨城・鹿嶋市内で優勝報告会を行った。昨季限りで現役を引退した元日本代表MF小笠原満男さん(39)が、引退発表後初めてファンの前であいさつした。
司会者から「ミスター鹿島アントラーズ、小笠原満男さん」と紹介されて登場。大声援を浴びた小笠原さんは「昨シーズンをもってサッカー選手を終える決断をしました。これまでのサッカー人生、自分のミスで負けた試合も退場して負けた試合もあり、あと一歩で逃したタイトルもあり、本当にガッカリさせてしまったことを申し訳なく思う。一方で、数々のタイトルを(サポーターの)皆さんと取れたことを非常にうれしく思う」と感謝した。
2008年から自身が務めてきたチームキャプテンは、元日本代表DF内田篤人(30)が引き継ぐことになった。小笠原さんは「ACL優勝報告会をこのチームの日常となるよう、クラブW杯で負けた悔しさはあるけど、ああいう舞台で勝っていけるよう、皆さんでもっともっと強いアントラーズを作り上げていきましょう」とサポーターに呼び掛けた。
チームはこの日、午前10半から優勝記念パレードを開催。新選手会長のMF三竿健斗(22)、新キャプテンの内田らを先頭に鹿嶋市商工会館前から鹿島神宮まで練り歩き、沿道に詰めかけた大勢のファンから大声援を浴びた。
鹿島は21日から宮崎市内で合宿を行う。
◆【鹿島】現役引退の小笠原満男さん、ファンにあいさつ「もっと強いアントラーズを」(報知)