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今後の優勝争いを左右する首位攻防戦で完勝を収めた鹿島アントラーズ。最高の結果を手にしたチームは歓喜に包まれたが、後半途中から出場したFW上田綺世は、悔しさからくるものなのか、試合後に天を仰いでいた。
「20分出てシュート1本、ゴールにはある程度近づけたけど、そこからもう1本いけなかった。そこの悔しさです」
試合後、上田はそう言って唇を噛み締めた。ホームでのFC東京戦、上田は1点リードで迎えた70分、伊藤翔に代わって出場したものの、シュート1本にとどまり、ゴールを奪うことは叶わなかった。
勝ってもなお、悔しさをあらわにするのは理由がある。少ない時間でもチームに貢献すること――すなわち結果を残すこと。競争が激しい鹿島において、上田はそこに重きを置いているからだ。
「やっぱり20分出る選手が点を決めるというのは価値のあることだし、チームにとっては途中から出る選手に寄せる期待もあると思う。それに応えられなかったという悔しさもあります。次は応えたいなと思っています」
U-22日本代表として北中米遠征に帯同し、帰国して間もなく臨んだFC東京戦。コンディションの面でも決して万全ではなかった。ゴールこそなかったが、それでもポストプレーでタメを作り、ファウルを誘発して流れを引き寄せるシーンもあった。
「試合に勝つために自分が体を張るべきだと思って張っているので、別にもし相手がめちゃくちゃ強い相手でも立ち向かう。そういう選手になりたいなと思っています」
一方で上田自身が「僕の色」と話す「周りを生かせるFW」という面では、まだチームから絶対的な信頼を得ていないと感じている。だからこそ「どんどん信用を得ればそういうボールも一か八か、五分五分、6:4、4:6、3:7でも出してくれるぐらいの信頼があれば」と今後の連係面向上も誓った。
誰が出てもつねに全力を出し切る“常勝軍団”の戦いを、このFC東京との首位攻防戦で披露した鹿島。上田も「見てもらったとおり、今日のゲームの内容そのものすべてがチームの勢いだし、優勝に対する姿勢が出た試合」とチームの姿勢を称賛しつつ、そこに「自分も乗っていく、さらに勢いづけていくような、そういう選手になっていけたら」と続けた。
「あくまで僕も鹿島の一員なので。そのなかの一人でありたい」
首位との勝ち点差は1に縮まり、逆転優勝も現実味を増してきた。東京五輪でのエース候補としても注目を集める若きストライカーが、4冠を目指す鹿島にとってキーマンであることは言うまでもない。