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◆明治安田生命J1リーグ第10節 鹿島2―2神戸(16日・カシマ)
鹿島は後半ロスタイム4分、高卒ルーキーMF荒木遼太郎(18)のプロ初得点で追いつき、神戸に2―2で引き分けた。同じく高卒ルーキーFW染野唯月(18)のアシストを受け、クラブ年少3位となる18歳200日での初ゴールを記録した。鹿島はクラブワーストの開幕4連敗で出遅れたが、若武者4人の台頭で反撃態勢が整った。
鹿島の18歳高卒ルーキーMF荒木が勝ち点1をもたらした。目安いっぱいの後半ロスタイム4分、エリア内中央で同期FW染野からの横パスを左足でトラップし、瞬時に前のDF、GKの位置を確認。逆を突いて右足でゴール左に流し込んだ。プロ初得点は貴重な同点弾。「同期で自分だけゴールを決めていなかった。良かった」。手本にしてきたイニエスタの前でのゴールともなり、紅潮した表情で右手親指を立てた。
18歳200日の初得点は、DF内田篤人(17歳359日)、MF安部裕葵(18歳182日)に次ぐクラブ年少3位の記録だ。今年、東福岡高から鹿島に加入。椎本邦一スカウトは「とにかくミスをしない。技術がしっかりしている。ゲームを作る能力もある」と獲得を決めた。チーム内では、高校の先輩に当たるMF本山雅志に似ているという声が聞かれる。
ルヴァン杯清水戦(12日)では、同期加入のFW染野、MF松村がそれぞれプロ初得点を決めた。また、この日の神戸戦でリーグ戦初先発のGK山田は攻撃の組み立てに参加し、染野は慌ててシュートを打ってもおかしくない場面で、一度顔を上げてからパスを出す新人らしからぬアシストを記録した。4人の新人が、鹿島に新世代の風を流し込んでいる。
荒木は「同期には負けたくない。競争意識が強い」と言い、山田は「同期が活躍したら悔しい」とも言う。どこかで聞いた言葉である。98年入団の小笠原満男世代、11年入団の柴崎岳世代も、つかず、離れず、互いを意識しながら高め、タイトル獲得の礎になった。チームを土台から建て替えることを目指す今季。歴史をなぞるように、4人の若武者が躍動し始めた。(内田 知宏)
■過去に小笠原世代や柴崎世代
◆鹿島の黄金世代
▼98年加入組(79年生まれ。ゴールデンエージ)小笠原満男、本山雅志、中田浩二、曽ケ端準、中村祥朗、山口武士
▼11年加入組(92年生まれ。プラチナ世代)柴崎岳、土居聖真、昌子源、梅鉢貴秀
◆【鹿島】18歳ラインで追いついた!染野唯月→荒木遼太郎、プロ1号お見事ロスタイム弾…10代新人4人が躍動、黄金期来るぞ(報知)