前節、9年ぶりの優勝を逃したJ1首位の横浜に逆風が吹いた。その風は、風邪。チーム最多16得点のエースFWマルキーニョス(37)が症状を訴え、4日の練習を欠席した。樋口監督は「僕も鼻が…」とすすった上で「大事を取って体調を整えてます」と説明。まん延の兆候と闘いながら、7日の最終節アウェー川崎F戦(等々力)を迎える。
DF中沢は「ホームで決められなかった落胆、精神的ショックで風邪をひいたみたい」と代弁。実際にエースは、リーグ戦最多6万2632人が集まった本拠で優勝を決められず、涙を流していた。
それでも、ここまできたら開き直るしかない。前日3日夜には、横浜市内の中華料理店で決起集会を行った。日本代表FW斎藤は「俊さん(MF中村)たちが企画してくれて。みんなで考えを共有できた」と決意も新た。向かい風の先に、9年ぶりの歓喜がある。【木下淳】