<明治安田生命J1:鹿島1-2仙台>◇第15節◇20日◇カシマ
キックオフの笛が鳴ってから、まだ1分20秒だった。前がかりで攻めてくるベガルタ仙台の攻撃を1度はクリアした。だが、拾ったセカンドボールを中途半端につなごうとして、再び奪われた。鹿島アントラーズの右サイドからクロスを上げられ、仙台FW石原直樹に頭で決められた。
目の前でヘディングシュートを許したDF昌子源は「ハッキリしていなかった。蹴ってクリアしようと思う人と、つなげるんじゃないかと思う人と」。DF植田直通も「自分たちから苦しくしてしまった。もっとハッキリやっておけば」。
日本代表のセンターバックを2人擁して堅守を誇示するはずが、立ち上がりの失点。後半は開始から交代カードを2枚使って、練習でもほとんどしていない3バックに布陣を変更し、相手の両サイド攻撃に対応してみせた。だが、これから取り返すぞというときにCKというセットプレーで2点目を失った。大岩剛監督は「自分たちがエンジンを掛けなきゃいけないときに失点してしまった。ともに与えてはいけない失点だった」と振り返った。
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)では8強入りを果たした。だが、リーグ戦では、その勢いを見せることはできていない。代表合宿に向かう昌子は「ちょっとでも上の順位で中断を迎えたかった。でも、この中断をチームとして必ずプラスに変えないと意味がない。敗戦で中断に入ってしまうので、どうしてもマイナスのイメージはあるけど、そういうときこそ無理やりでもプラスのイメージを持ちながらやっていければ、中断の時に必ず上を向いて、再開のときにはいい状態で迎えられるんじゃないかと思う」と、チームメートを鼓舞していた。
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