日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年11月11日月曜日

◆2013Jリーグ ディビジョン1 第31節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50445

J1 第31節 湘南ベルマーレ戦 マッチレビュー

エース大迫が4戦連発で劇的勝利に導く!敵地で湘南から勝点3を奪取!

鹿島は残り4節で、首位と勝点6差で4位につける。4年ぶり8回目の戴冠に向け、負けられない戦いが続く中、第31節ではアウェイで湘南と対戦。降格圏に沈む相手に苦戦を強いられながらも、小笠原と大迫のゴールで2-1と競り勝った。

鹿島は序盤、残留を目指す湘南の勢いを受ける展開となったが、徐々にペースを握る。24分には波状攻撃から、小笠原がゴール前に浮き球のパス。ペナルティエリア内で大迫が落とし、パスを受けた遠藤が左足で狙ったが、シュートは惜しくもGKの正面を突いた。31分にも、左サイドでボールを持った大迫が中央に切り込み左足のシュートを放ったが、わずかにゴールを外れた。

白熱した試合展開の前半だったが、34分にはカウンターで抜け出そうとした大迫を倒したことで、湘南の岩尾が2枚目のイエローカードを受け、退場処分となった。これでアントラーズが数的有利に立つと、直後の37分に小笠原が先制点を挙げる。ゴール前でFKを得ると、相手の陣形が整う前にシュートを放ち、鮮やかにゴール上隅に突き刺した。

抜け目ない得点で均衡を破り前半を1点リードで折り返すと、後半も押し込む時間帯が続く。しかし追加点を奪えずにいると、72分に湘南の菊池に際どいミドルシュートを打たれたが、曽ヶ端の好セーブで失点を免れた。

追加点を挙げられずにいた鹿島は1点リードのまま終盤に差し掛かると、そのまま逃げ切るかと思われた後半アディショナルタイム、湘南の遠藤航に同点ゴールを許してしまった。しかし、土壇場で追いつかれた直後にエースが魅せる。大迫がペナルティエリア左でボールを受けると、DFを1人かわして右足を一閃。落ち着いて放たれた一発は、ゴールネットをしっかりと揺らした。

鹿島は、大迫の自身2度目となる4試合連続ゴールが決勝点となり、敵地で劇的な勝利を収めた。勝点も56まで伸ばして、今節に足踏みをした上位陣との差も縮まってきた。優勝に向けて、土壇場での劇的勝利の勢いを残り3試合にしっかりつなげて欲しい。そして、16日に広島と対戦する天皇杯4回戦でもしっかりと勝利することで、2冠の可能性を残してもらいたいところだ。




【この試合のトピックス】
・小笠原が、今季リーグ戦2ゴール目。なおFKからの直接弾は、昨年7月の第18節C大阪戦以来1年4ヵ月ぶり。
・大迫が、18ゴール目。自己最多記録をさらに更新する。また今季2度目となる4試合連続ゴール。アントラーズの選手が1シーズンで4試合連続弾を2度決めるのは、これが初。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・最後のホイッスルまで自分たちのサッカーに忠実であり続けること。
・各エリアでリスクマネージメントを徹底し、相手のカウンターに注意しろ。
・ポジティブな気持ちで積極的にシュートを打つこと。

湘南ベルマーレ:チョウ キジェ
・チーム一丸となって戦い抜くこと。
・必ず1点取れる。落ち着いてプレーしろ。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・試合前からこの試合においては色々な条件があった。ひとつは、相手の置かれている順位に関するもので、精神的な部分の圧力があって非常なタフな試合になるだろうということ。元々、非常に素晴らしい指導がされているチームであって、面白いサッカー、そして選手の質もあるので、非常に難しい試合になるということは予想していた。非常に厳しかった・
・またJリーグでは初めて見たが、レフェリーがひとつひとつに対して非常にシビアなレフェリングを取っていたことは非常に良かったと思う。そういったプレーが好ましくないということが、段々とJリーグで浸透するようになって、サッカーの質の向上にもつながっていく。初めてカードを多く出すレフェリーと出会ったので、驚きと同時に、今後もJリーグを良くするために、悪質なコンタクトに対してシビアにやるということは良かったと思う。
・その中で我々が1点を取り、その後は苦しい展開になったが、最後まで2点目を求めてやっていった。ただし、後半は相手を称えないといけない。それは相手が勝利に値する、あるいは引き分けに値する内容の試合を見せていたわけであって、そこで同点に追いつかれて、最後は勝点1で終わるのかと思ったが、選手や僕も含めて最後まで勝利を目指してやった中で勝点3を取れたということは、チームとしても現状としては良かったと思う。

・残り3節かも知れないが、1節ごとにおそらく難易度が普段以上に増してくると思う。直接対決というところも、対戦相手によってはある。ただ、後半戦はチームとして成長や向上が見られたし、アウェイでの試合でも勝ったり、勝利に近いものを示すことができているので、非常にいい。あとは、それを継続して常に勝点3を目指してやっていくということが、我々のシーズン当初からの考えだから、それを目指してやっていきたい。自分たちは勝つしかないので、勝って上が負けてくれないかなという、ちょっと悪意のある希望を持つしかないけれども、まず自分達が勝たないことには状況は変わらないので、勝点3を全員で目指してやっていきたい。

選手コメント

[試合後]

【大迫 勇也】
相手が10人になってから、もう少し上手くゲーム運びが出来れば良かった。ダラっとした感じがして、その中で失点した。(ゴールは)悪い雰囲気を打開出来て良かった。(シュートは)相手が来る事が分かっていたので、タイミングをずらした。優勝するためにも勝点3を取らないといけなかった。勝った事は良い事だけれども、残りも全部勝たないといけない。

【小笠原 満男】
このような試合は勝っていけない試合。劇的な勝利に騙されているけど、10人相手にこの様な試合をしたことはどうかと思う。諦めない気持ちとかじゃなくて、すっきり勝たないといけなかった。毎回、この様な結果が出る訳ではない。

【遠藤 康】
点を取られたのは良くないけど、勝ちきれたのは良かった。低い位置や不用意にボールを取られ、セカンドボールを拾えず、1点取ってからは受け身になってしまった。もう1点取るという気持ちが必要だった。観ている方たちにとっては楽しい展開だったと思う。上位の結果は関係なく、自分たちは勝ち続けないといけない。

曽ヶ端選手、山村選手、中田選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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