今季から鹿島アントラーズのクラブアドバイザーを務めるジーコ氏が8日、鹿嶋市内での全体練習後にオンライン取材に応じた。今季から1年に2度、来日し、マーケティングや下部組織、クラブの設備などピッチ外で意見を述べていく。
現在、首位のチーム状況も「優勝争いできる選手たちはそろっていると思う。いいスタートダッシュを切れたことはうれしい。あとは、これを全員が継続できるかが問われる。そこは、選手だけでなく、スタッフ、クラブ含めしっかり、1つずつの確実なことをやり続けることをしてもらえれば」と私見を述べた。
日本のサッカーについても話が及び、日本代表のW杯カタール大会出場祝福した。「プロ化してから日本代表が継続してW杯にいけているのは非常に喜ばしい」とプロ化の重要性をあらためて強調。
日本代表の森保一監督についても「選手の時から非常に、素晴らしい能力を持っていた。選手のチョイス、采配など、うまく経験から培った感性を生かしていると感じている」とたたえた。
現在の日本代表の多くは欧州でプレーしている。ジーコ氏は、ブラジル代表も大半の選手が欧州で活躍していることを挙げ、「日本代表もそうなっていったら強くなっていくのではないかと考えている」とさらなる日本の進化に期待を寄せた。
6月にはブラジル代表との強化試合が控える。
ジーコ氏は私用で、ブラジル戦の前に帰国するが「日本代表にとっては非常にいいテスト。強豪と試合をするのは、選手のメンタルを含めて姿勢や振る舞いを見ることが出来る。日本代表のグループにはドイツ、スペインがいる。そういう相手に対してもどういうプレーをするべきなのか、何らかの経験、経験値を上げる大事なチャンスではないかと思います」。
続けて「間違ってはいけないのは、今回ブラジルとの試合があるが、その結果が重要ではなく、W杯の出場にあたっての強化試合という位置づけは忘れてはいけない。その中で何をすべきか、評価もそのような見方をしないといけない」と述べた。
◆【鹿島】クラブアドバイザーのジーコ氏、ブラジル戦は「非常にいいテスト」(ニッカン)
『日本代表にとっては非常にいいテスト。強豪と試合をするのは、選手のメンタルを含めて姿勢や振る舞いを見ることが出来る』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) May 8, 2022
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